2019年6月9日、高雄市内で端午節のイベントに出席した後、同日に香港で発生した2019年香港民主化デモ(反送中デモ)に対する見解を求められ、「よく知らない」と答えたことで批判を浴びた[57][58][59]。11日、この件について「(イベント中に)初めてドラゴンボートを漕いだ上に、20分間太鼓を叩き続けていたため、ずっとめまいがしていてあのような回答になった」と釈明し、「基本的なことは知っているが、詳しいことは分からない」、「全容が分かってから説明した方がいい」と述べた[59]。
7月の世論調査では現職の蔡英文の支持率がこのデモの影響で韓国瑜ら国民党候補を初めて逆転した[60]。
8月5日、香港で二度目の「三罷」(出勤・登校・商業のストライキ)が呼びかけられたことについて、「香港の民主制度を支持する」と言明した上で、「このような動乱が続けば香港だけでなく台湾も重大な損失を負うことになる」と述べた[61]。一方、反送中デモに賛同する民進党、時代力量の議員は「動乱」という表現が用いられたことに反発した[62]。時代力量の黄捷
(中国語版)は韓国瑜が市長選の際に「当選したら政治に意識が及ぶような集会やデモを禁止する」と発言していたことに言及し、「一貫して反民主的で、戒厳令時代へ退行しようとしている」と批判した[63]。反送中デモとも関連した王立強事件では王立強は「2018年に民進党を攻撃するためのネット企業に資金を提供し、20万以上のネットアカウントを作成して韓国瑜のファングループを立ち上げたり、学生グループなどを組織した。」と主張し、2020年総統選挙にも影響を与えた[64]。(詳細は中国による浸透工作) 2019年3月18日、国民党が立法院に提出した「自由貿易経済特区条例」草案を支持する声明を他の国民党系県市長と共同で発表した[65]。同条例が規定する「自由貿易経済特区」は中国製品の加工貿易などが念頭に置かれており、「中国製品の産地偽装を幇助するものだ」、「国内産業と連結しておらず、国際競争力を高めることはできない」といった批判が出た[66][67][68]。5月6日、蔡英文総統は自身のFacebook上で「台湾製品と中国製品の境界を曖昧にすることはできない」と牽制し、さらに7日には記者団に対し「自由貿易経済特区の概念が公平な貿易であるか否か、国際社会ではすでに検証が始まっている。自由貿易経済特区を有する多くの国がOECDの検証を受けている。国際社会における趨勢では決してない」と見解を述べた[69]。 高雄ライトレールの2期事業を差し止めている[70]。高雄市政府捷運工程局の局長人事は韓により元台北市政府捷運工程局出身者に代わり、差し止め区間を別ルートあるいはよりコストと工期のかかる高架式あるいは地下式を提唱しているため、問題が長期化している[71]。 競馬場[72]、ディズニーランド[73]、早稲田大学高等部分校[74]、フォーミュラ1[75]、Pokemon GOのイベント[76]、北京ダック料理選手権[77]など、高雄への各種施設やイベント誘致を表明しているが、いずれも実現には至っていない。また、台湾が実効支配し、高雄市旗津区に属する太平島で石油掘削を行うと選挙期間中の公約で掲げていたが、石油業の台湾中油が費用や安全性の面で現実的ではないとコメントしている[78]。その後、2019年6月に愛河で油汚染が発生した際に「太平島へ行く必要がなくなった」と市民に皮肉られている[79]。 このようなことから、2019年6月から7月にかけて高雄市長として出席した市内各校の模範学生表彰式では、市政を批判する中高生が相次ぎ、韓国瑜は「それぞれの意見を尊重する」とコメントした[80][81][82][83]。 2019年9月23日、高雄市の次年度予算説明会において、選挙期間中に公約として掲げていた太平島の石油掘削の予算はどこに組み込まれているのかと質疑を受け、「誰が石油を掘削するなんて言ったんだ?」と回答した[84]。これについて、選挙期間中に行われた政権発表会や政治番組などで市債残高の縮減策として太平島の石油掘削を主張していたこと、また市長選の選挙ポスターにも「太平島の石油掘削」と記されていたことが指摘されている[85]。 市の観光プロモーション強化の一環として、月替わりで著名人をイメージキャラクターに起用している。 2009年の八八水災で村全体が壊滅した甲仙区小林村の被災者が市に賠償を求めていた裁判で、一部の原告についての最高法院から高等法院への差し戻し審で市の敗訴が確定し、韓は上訴しないことを表明。長年の被災者の闘いに決着をつけた[90]。 2019年6月30日、デング熱発症者が市内で確認された際に「中央政府はインドネシア人やベトナム人ばかり援助して高雄市には無関心だ。」と民進党政権および中央政府を批判するも、衛生福利部は「1人目の症例を確認した5月の時点で既に市への予算配分と人的支援は行っている。」と反論した[91]。従来は台南市内が中心だったデング熱の蔓延に対しての市政府の初動の遅れが批判をうけたり[92]、多発する市内の豪雨水害の発生直後に20時間ほど消息不明となったことで『神隠少女(日本のアニメ映画千と千尋の神隠し)』に喩えられた[93][94]。 2019年7月、中華民国総統選挙の候補に選出され(詳細は次項参照)、その前後から台湾各地での総統選挙遊説が目立つようになった一方[95]、(前項の防災などで)市政が疎かになっているのではないかと指摘されるようになった[96]。デング熱対応で不在がちだった時期には、韓と市長選を争いその後行政院副院長へ転身した陳其邁が高雄に派遣されていたこともあり、中国語版ウィキペディアでは陳の記事が「兼任高雄市長」と書き換えられるほどだった[97]。 8月22日には10時半から高雄市庁舎で予定されていた自民党青年局訪台団との会談に25分遅刻し、「早朝から予定が詰まっていた」と釈明した[98]。 市政における一連の行動からか、就任半年の6月末時点で早くも罷免のための署名運動が始動している[99]。 2019年9月11日、市内駁二芸術特区で2006年以降ほぼ毎年開催されてきた音楽祭「大港開唱
自由貿易経済特区条例草案の支持
高雄ライトレール事業の差し止め
各種施設やイベントの誘致
観光
2019年
1月:白冰冰(歌手)[86]
2月:陳文茜(キャスター)[86]
3月:ダニー・ユン
4月:荘智淵(高雄出身の卓球選手)[87]
5月:波特王 Potter King(Youtuber)[88]
6月:虎?
八八水災被災者救済
防災
総統選候補選出以降
メガポート・フェスティバル中止