非SI単位
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表9 CGS単位系およびCGSガウス単位系に属する非SI単位[9]  10単位:エルグダインポアズストークススチルブフォトガルマクスウェルガウスエルステッド 10単位

  (注)このうちガル(Gal)については第9版表8の欄外注に掲げられており、やや特別な扱いになっている。

以上の表7、表8、表9の単位のうち、天文単位(ただし2014年の補遺によって既にSI併用単位となっていた[7]。)、ダルトン電子ボルトネーパベルデシベルの6単位(およびガル)は、第9版(2019年)のSI併用単位に格上げされ、残りの単位は全て第9版からは削除された。
2006年よりも前に掲げられていた非SI単位

国際文書の1970年の第1版以降、1998年の第7版までの国際文書に掲げられていた単位である[10]。SIと併用できる単位、実験的に得られる単位、CIPMとしては使用を推奨しない単位、使用を避けるべき単位など様々であった。以下の分類では、国際文書の版によって扱いが異なるため、重複がある。

SIと併用できる単位:SI併用単位#SI文書における位置づけの推移を参照。

実験的に得られる単位:SI併用単位#SI文書における位置づけの推移を参照。


暫定的にSIと併用できる単位:海里ノットアールヘクタールバールオングストロームバーンガルキュリーレントゲンラドレム

特別の名称を持つCGS単位:エルグダインポアズストークスガウスエルステッドマクスウェルスチルブフォトガル

その他の非SI単位の例:キュリーレントゲンラドレムX単位ステールγ磁束密度の単位、=1ナノテスラ (nT) = 10?9 T )、γ(質量の単位、= 1マイクログラム (μg) = 10?9 kg)、ラムダ、ジャンスキーフェルミ、メートル系カラットトル標準大気圧カロリーミクロンキログラム重

法定計量単位である非SI単位

日本の計量法法定計量単位として認めている非SI単位は次のようになっている。太字になっているものは、SI国際文書の第9版(2019年)が認めるSI併用単位である。
計量法第3条、別表第1関係

この別表第1は表題が「SI単位に係る計量単位」となっているが、実際には多くの非SI単位が混在している(計量法#SI単位との関係による分類[11]。以下の非SI単位は、別表第1における列挙の順序である[12]。メートル毎時、グラム毎リットル、毎分、毎時、ワット時、クーロン毎キログラム毎時、レントゲン毎秒のような単位の組み合わせとなっているものはここには掲げていない。

質量:トン

時間:分、時 

角度:度、分、秒

体積:リットル

圧力:バール

放射能:キュリー 暫定的使用、SI単位はベクレル(Bq)

吸収線量:ラド 暫定的使用、SI単位はグレイ(Gy)

照射線量:レントゲン 暫定的使用、SI単位はクーロン毎キログラム(C/kg)

線量当量:レム 暫定的使用、SI単位はシーベルト(Sv) 

上記の単位のうち、放射能計量単位である、キュリーラドレントゲンレムの4単位は、「暫定的使用」する単位として位置づけられており[13]、その性格が特殊である。
計量法第4条、別表第2関係

別表第2「SI単位のない量の非SI単位」における列挙の順序である[14]

無効電力:バール(var)(注)バール(bar)とは異なる。

皮相電力:ボルトアンペア(VA)

無効電力量:バール秒、バール時

皮相電力量:ボルトアンペア秒、ボルトアンペア時

電磁波の減衰量、音圧レベル、振動加速度レベル:デシベル

計量法第4条、別表第3関係

別表第3「SI単位のある量の非SI単位」における列挙の順序である[15]

圧力:気圧

粘度:ポアズ

動粘度:ストークス

濃度:質量百分率、質量千分率、質量百万分率、質量十億分率、質量一兆分率、質量千兆分率、体積百分率、体積千分率、体積百万分率、体積十億分率、体積一兆分率、体積千兆分率、ピーエッチ

特殊の計量に用いる単位

計量法第5条第2項と計量単位令別表第6は、特殊の計量に用いる長さ、質量、角度、面積、体積、速さ、加速度、圧力又は熱量の計量単位を定めている[16]。詳細は、計量法#用途を限定する非SI単位を参照。なお、このうち、ヘクタールは、SI併用単位である。
ヤードポンド法の単位

計量法附則第五条第一項(ヤードポンド法による計量単位)に基づく。輸出入に係る取引・証明、輸出される計量器、航空機の運航、ヤードポンド単位表記と法定計量単位表記とが併記されている輸入された商品にのみ用いることができる。
仏馬力

計量法 附則第六条に基づく。仏馬力は、内燃機関に関する取引又は証明、外燃機関に関する取引又は証明に用いる場合にあっては、当分の間、工率の法定計量単位とみなす。
法定計量単位ではないSI併用単位

次に掲げる非SI単位は、SI併用単位(国際単位系(SI)文書2019年版)であるにもかかわらず、計量法上の法定計量単位となっていないものである。以外の単位は、商業・工業における取引や証明(計量法#取引、証明とは)に用いることはまれであり、法定計量単位に位置づける必要性に乏しい。

時間:(計量法では、「日」を計量単位ではなく暦の単位としている[17]

長さ:天文単位

質量:ダルトン

エネルギー:電子ボルト

比の対数:ネーパベル (注)デシベルは電磁波の減衰量、音圧レベル、振動加速度レベルについての法定計量単位である。

出典^ 国際単位系(SI)第9版(2019)日本語版 産業技術総合研究所、計量標準総合センター 4 SI単位と併用できる非SI単位 表8 SI単位と併用できる非SI単位、p.114


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