非公認戦隊アキバレンジャー
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妄想の世界で戦うという展開は映画『エンジェル ウォーズ』を参考にしている[7]

バンダイでは、可動フィギュアシリーズS.H.Figuartsでスーパー戦隊シリーズのキャラクターを導入し始めていたが、仮面ライダーシリーズほどの売上は得られず、大人ファンの獲得が命題となっていた[2]。S.H.Figuartsを手がけるバンダイコレクター事業部の原昇は、前年までボーイズトイ事業部に在籍していたことから東映とも繋がりがあり、東映側に相談を持ちかけたところ本作品の企画意図と合致し、S.H.Figuartsを中心とした商品展開が行われることとなった[2]。そのため、アキバレンジャーのキャラクターデザインはフィギュア化を前提に進められ、美少女フィギュア風の髪型のディテールが取り入れられているほか、胸部のクリアパーツや黒地のハードディテールなど大人向けやフィギュア映えが意識されており、肘や膝なども関節パーツ状のディテールとなっている[2]

女性が多いメンバー構成は、フィギュアの購買層である男性ファンを意識してのものであったが、監督の田ア竜太は実際にはアキバレッドが男性ファンの人気を集めていたと証言している[8]

過去作品の小道具などについては『ゴーカイジャー』時に作成された倉庫のリストを活用している[9]。第4話の地球守備隊の制服も『電撃戦隊チェンジマン』当時のものである[10]。一方で、『激走戦隊カーレンジャー』のゾンネットの衣裳など所在が確認できず使用できなかったものもあるという[10]

当初は全12話になるか全13話になるかはっきりしていなかったため、どちらでも対応できるように第12話が物語上の結末となった[11]
企画経緯(シーズン痛)

シーズン1終了後の2012年8月ごろから続編以外の可能性も含め『アキバレンジャー』の継続企画が検討され、最終的に主演の和田正人のスケジュールや意向を踏まえて続編として『シーズン痛』が制作されることとなった[12][13]。しかし、シーズン1の展開をそのまま引き継いでしまうと明るく楽しい作品にはならないだろうとの判断から、シーズン1の結末を覆す形での物語の開始となった[13][14]

内容については、シーズン1では特撮ファン以外のマニアにも向けたネタも取り入れていたが、シーズン痛では前作で視聴者が『アキバレンジャー』の世界観に踏み込んだことを踏まえ、戦隊ネタを意図的に濃くしている[13]。過去の作品を再現したシーンでは、フィルム合成の質感を再現したり、当時のアナログ技術を用いるなどしており、監督の田ア竜太は過去の技術を蘇らせる意図があり、また視聴者に作り手意識を味わってもらうことも狙いであったと述べている[15]

アキバブルーは、青柳美月役の日南響子のスケジュールの都合により、澤田汐音が演じる石清水ルナが変身する二代目となった[13][14]。澤田は本作品がテレビドラマ初レギュラーとなった[16]。監督の鈴村展弘は、企画段階では二代目の設定は存在しなかったことを証言している[14]

制作は、パイロット監督の田.mw-parser-output .jis2004font{font-family:"源ノ角ゴシック JP Normal","源ノ角ゴシック JP","Source Han Sans Normal","Source Han Sans","NotoSansJP-DemiLight","Noto Sans CJK JP DemiLight","ヒラギノ角ゴ ProN W3","ヒラギノ角ゴ ProN","Hiragino Kaku Gothic ProN","メイリオ",Meiryo,"新ゴ Pr6N R","A-OTF 新ゴ Pr6N R","小塚ゴシック Pr6N M","IPAexゴシック","Takaoゴシック","XANO明朝U32","XANO明朝","和田研中丸ゴシック2004絵文字","和田研中丸ゴシック2004ARIB","和田研中丸ゴシック2004P4","和田研細丸ゴシック2004絵文字","和田研細丸ゴシック2004ARIB","和田研細丸ゴシック2004P4","和田研細丸ゴシックProN",YOzFont04,"IPA Pゴシック","Yu Gothic UI","Meiryo UI","MS Pゴシック";font-feature-settings:"jp04"1}アがテレビドラマ『科捜研の女』の撮影中であったため、鈴村展弘が担当する第4話・第5話からのクランクインとなった[14]

劇中では登場人物が続編を希望するセリフを発しているが、プロデューサーの日笠淳は物語としては2作で完結したと位置づけている[13]
キャスティング

葉加瀬博世役の内田真礼は声優が本業であり、本作品が実写初出演であった[17]。本位田さやか役の森田美位子も本作品が女優デビュー作となった[18]

三田こずこず役の愛川こずえも女優ではなくネットアイドルグループDANCEROIDのメンバーであり[19]、監督の田ア竜太からの提案により起用された[7]。第6話・第7話には同じくDANCEROIDのメンバーであるいとくとらもゲスト出演している[19]

ドクターZ役の声優矢尾一樹は、監督の鈴村展弘と『忍者戦隊カクレンジャー』以来の付き合いであり、当時から実写での出演を約束していたことから本作品へ参加した[20][21]。しかし実際には重要部分の演出は鈴村組ではなく田ア組であった[21]

第5話ゲストの松本梨香も鈴村とは飲み友達であり、以前より実写での出演を希望していた[22]

スーパー戦隊シリーズが存在している世界観のため、過去の戦隊キャストは本人役または過去に演じた役のみでの出演となった[8]。都築タクマ役の高木心平は、候補に挙がっていた兄の高木万平では別役にできないため起用された[8]。第6話での新堀和男の稽古相手は、同話でレッドホークのスーツアクターを務めた前田浩が演じていたが、信夫はティラノレンジャーなどを演じていた前田も知っているのではないかとの判断から、前田の顔は見せないかたちでの撮影となった[23]

第3話の初期稿では、信夫が男性の少ないアキバレンジャーにグリーンとブラックを加入させるため、名前に色の入っている声優の緑川光黒田崇矢をスカウトしようとする展開が存在し、その名残から両者が係長役で出演した[24]

デリューナイト役の平田広明は、キャラクターデザインのさとうけいいちの事務所を訪れた際にさとうから出演を依頼された[25]
あらすじ
あらすじ(シーズン1)

秋葉原では今、特撮テレビドラマスーパー戦隊シリーズと美少女アクションアニメ『にじよめ学園ズキューーン葵』が人気を二分している。


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