静岡県
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約20万の事業所を抱え、全国4位の製造品出荷額を有するなど、東海工業地域に属する全国有数の工業県でもあり[3][4]浜松市ホンダの発祥地でスズキヤマハの本社がある他、オートバイピアノプラモデルの輸出量では日本一を誇る[5]。また、全国一の水揚げ額を有する焼津漁港や、静岡茶が有名であるなど、第一次産業も盛んであり、東西の交通網港湾を利用した6次産業化も進んでいる[6]

政令指定都市である静岡市浜松市、そして施行時特例市である沼津市富士市を有し、人口10万人以上の都市が10市ある[注釈 7]など、東海道沿いの平野部を中心に人口が分散傾向にあり[7]、首位都市(プライメイトシティ)は存在しない。静岡県以外で県内に複数の政令指定都市を有するのは、神奈川県大阪府福岡県のみである。

また、富士山富士山本宮浅間大社韮山反射炉三保の松原などの世界遺産や、世界ジオパークの一つである伊豆半島ジオパーク熱海温泉三嶋大社久能山東照宮登呂遺跡大井川鐵道など多くの観光資源を有し、年間約1.5億人の観光客が訪れる[8]
地理
広袤

『静岡県 市区町村の役所・役場及び東西南北端点の経度緯度(世界測地系)』(国土地理院)によると静岡県の広袤は以下の通り[9]。また、『我が国の人口重心 ?平成27年国勢調査結果から?』(総務省)による人口重心[10] も併記する。

静岡県庁 - 北緯34度58分37秒 東経138度22分59秒 / 北緯34.97694度 東経138.38306度 / 34.97694; 138.38306 (静岡県庁)(静岡市葵区追手町)

東端 - 北緯35度02分22秒 東経139度10分36秒 / 北緯35.03944度 東経139.17667度 / 35.03944; 139.17667 (静岡県の東端)(熱海市初島

西端 - 北緯34度45分00秒 東経137度28分27秒 / 北緯34.75000度 東経137.47417度 / 34.75000; 137.47417 (静岡県の西端)(湖西市太田:神石山)

南端 - 北緯34度34分25秒 東経138度56分36秒 / 北緯34.57361度 東経138.94333度 / 34.57361; 138.94333 (静岡県の南端)(下田市神子元島

北端 - 北緯35度38分45秒 東経138度13分42秒 / 北緯35.64583度 東経138.22833度 / 35.64583; 138.22833 (静岡県の北端)(静岡市葵区田代:間ノ岳

人口重心 - 北緯34度55分34.62秒 東経138度18分46.32秒 / 北緯34.9262833度 東経138.3128667度 / 34.9262833; 138.3128667 (静岡県の人口重心)(藤枝市岡部町岡部)

地形

県総面積の64%が非可住の森林で構成されており、僅かな平野部に人口の大半が集積し高密度な都市を形成している[11]。北部には標高3,000mを越える峰もある赤石山脈の山々がそびえ、一級水系大井川安倍川の源流となる。東部には第四紀火山が多く、富士山や、箱根山伊豆東部火山群が現在でも活動しており、すでに活動を終えた天城山達磨火山などの数々の大型火山が伊豆半島の大地を造り上げた。この伊豆半島は、本州の中で唯一フィリピン海プレート上にあり、プレート境界である駿河トラフの延長線上に富士山が形成されている。南西部には台地や平野が多くなる。県の中央には糸魚川静岡構造線が南北に走り、安倍川がその南端に当たる。したがって、地質構造はこの安倍川を境にして県の東西で全く異なる。静岡県の形は金魚に例えられることがあり、この場合、西部を頭、東部を尾に見立てる。節内の全座標を示した地図 - OSM
節内の全座標を出力 - KML


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静岡県の地形図。スペースシャトル標高データ使用。
主な山岳
箱根山天城山富士山赤石岳

赤石山脈

主な台地
牧之原台地磐田原台地三方原台地
主な半島
伊豆半島三保半島
主な海岸域
相模灘石廊崎駿河湾田子の浦折戸湾御前崎遠州灘
主な湖沼
浜名湖佐鳴湖田貫湖
主な河川
狩野川富士川安倍川大井川菊川天竜川

一級水系の本川のみ、詳細は、静岡県の二級水系一覧を参照

隣接都道府県
神奈川県山梨県長野県愛知県
自然公園
国立公園
富士箱根伊豆国立公園南アルプス国立公園
国定公園
天竜奥三河国定公園
県立自然公園
日本平県立自然公園奥大井県立自然公園御前崎遠州灘県立自然公園浜名湖県立自然公園
気候

大半の地域が太平洋側気候であるが、北部の山間部は中央高地式気候で標高差が大きいため地域による寒暖の差が激しい。冬の平野部や沿岸部は黒潮の影響で本州の中でも非常に温暖であり、寒気の影響を受けにくいために放射冷却によって朝晩は氷点下まで下がることがあっても、日中は10°Cを超えることがほとんどである。特に伊豆地方の沿岸部では氷点下まで下がることはなく、が降ることもほとんどないなど、南九州並みに温暖な気候である。一方、旧井川村と旧水窪町などの赤石山脈に接する北部山間部は中央高地式気候の影響も受けており、冬はが多く豪雪地帯である。また、東部内陸部の御殿場市などでも南岸低気圧によりかなりの積雪をもたらし、東北地方並みのかなり厳しい冷え込みになることが多い。そのほか、裾野市にあるスキー場「スノータウンイエティ」は20年連続で日本一早いオープンを飾っている。夏は、天竜地域など西部内陸ではかなりの酷暑となるが、それ以外の地域ではそれほどの酷暑とはならず、東部や伊豆地方を中心に比較的冷涼である。

ケッペンの気候区分によると県域の大部分は温暖湿潤気候ではあるが、富士山は最暖月の平均気温が6℃しかなく、寒帯地域のツンドラ気候に相当している。

夏から秋にかけては台風の影響を受ける。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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