青森県
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平成15年には栽培履歴をホームページで公開し、「屏風山ブランド」を確立している[37]。モモは古くから南部地方・三八地域を中心に栽培されているが、最近は津軽地方・中南地域でもモモの栽培に取り組む農家が多い[38]。特に平川市は旧平賀町時代の平成16年、リンゴの価格低迷と早生りんごの台風リスク回避を目的に、当時のリンゴ農家12名が中心となってモモ栽培に取り組み始めている。傍ら、平成19年度より生産母体となる津軽もも生産部会を設立するなど、津軽地方では本格的に産地化に向けて動き出している。現在、津軽地方を中心に栽培されるモモは数種類の品種が存在し、「津軽の桃」ブランドを確立している[注釈 8]。「津軽の桃」の出荷は8月上旬から10月上旬ごろまでで、様々な品種の出荷リレーによって、約2ヶ月間出荷することが可能となっている[39]。アンズは南部町で「八助(はちすけ)[注釈 9]」と呼ばれる品種を栽培している。現在、新潟県原産の「新潟大実(にいがたおおみ)」という品種も栽培されている[40]。青森県のウメの生産は全国6位の生産量[41] を誇り、関東関西のウメ加工業者が買い付けに訪れる。同地では「豊後(ぶんご)[42] 」と呼ばれる品種を栽培している。

他にはゴボウ (三沢市)、大根カブ菜の花横浜町)などでも知られる。畜産も盛んであり特にブロイラーの生産が盛ん。岩手県との県境に近い三八上北地域に多く、両県に跨るため都道府県ごとの統計データでは少なく見えるが、地域としては九州南部(鹿児島県宮崎県)に次ぐ全国屈指の産地となっている。ブランド鶏として青森シャモロックがある。採卵鶏と養豚の出荷量も全国10位以内に入る。変わったところではフォアグラがある。また馬産地であり、競走馬の生産頭数は北海道に次いで多い。
林業

全国的に高級木材で知られるヒノキには不適であり一般的に植栽されないが、ヒノキに近いヒバの大産地として知られ全国の蓄積量の8割が県内にある。青森のヒバは秋田のスギ、岩手のアカマツと並ぶ北東北のブランド木材である。針葉樹ではスギ、アカマツ、カラマツも多く植えられている。特にスギは鰺ヶ沢町が天然分布の北限とみられている。多雪地で優勢になるブナは県西部の白神山地が世界遺産に指定されたことで広大な面積で残っている。
水産業

三方を海に囲まれて、真ん中に
陸奥湾を抱え、合計4つの暖流寒流が流れ込む青森県は水産業も盛んである。

主要魚種は、イカ類ホタテヒラメカレイ類

特に陸奥湾は、ホタテ、ナマコ、ヒラメ、トゲクリガニの漁場

津軽海峡で獲れるマグロは高級マグロとして首都圏に向け、出荷される。特に大間町産のものは「大間のマグロ」としてブランド化されている。

八戸港は、日本でも1、2位の漁獲高である。主な水揚げはイカ、サバなど。ちくわ塩辛など水産加工業も盛ん。

しじみ十三湖小川原湖) - 2011年(平成23年)から2013年(平成25年)まで3年連続で日本一の水揚げ量であったが、2014年(平成26年)は3350トンで島根県に次ぐ第2位となった[43]

商工業
食品・飲料メーカー

農作物の産物を利用した食品加工業が盛んである。地酒蔵元も多い[44]

青森県りんごジュース (Shiny)

青森県農村工業農業協同組合連合会(JAアオレン)

上北農産加工

ワダカン

太子食品

かねさ

ヤマヨ

ヤマモト食品

味の加久の屋

鎌田屋商店

かくみつ食品

工藤パン

製造業

県南の八戸市は県内で一番工業が盛んであり、三菱製紙大平洋金属などが操業、八戸セメントでは同市内にある八戸鉱山から採掘した石灰石を利用したセメントを製造している。他に、県内各所で精密機械関係も盛んになってきている。

テフコ青森 - 時計文字盤用電着時字

小売業

中三

さくら野百貨店

佐藤長

紅屋商事

マエダ

ユニバース

エネルギー産業

水力発電:県内には総出力10,000kW以上の発電所が5か所立地している

立石…1939年(昭和14年)5月運転開始、総出力10,500kW

十和田…1943年(昭和18年)12月運転開始、総出力31,100kW


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