青森県
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オマーン国内総生産 (GDP) と同程度[33]。産業別生産額とその構成比は、第一次産業が2039億7900万円 (4.2%)、第二次産業が1兆1308億4800万円 (23.5%)、第三次産業が3兆4703億6100万円 (72.2%) となっている。全国に比べ、農林水産業の比率が高く、製造業の比率が低い。
県民所得
県民所得は3兆4752億円。一人当たり県民所得は244万3000円で、全国第37位(2006年度)。
就業者数
青森県労働状態(国勢調査)就業者数は68万5401人(2005年国勢調査)。産業別就業者数とその構成比は、第一次産業が9万5725人 (14.0%)、第二次産業が14万6847人 (21.4%)、第三次産業(分類不能を含む)が44万2829人 (64.6%) となっている。第一次産業就業者比率は全国で最も高い。
農業

青森県の農業生産地は日本国内有数の生産高である。平成18年(2006年)農林水産統計によると、農業産出額は2,885億円。食料自給率は118%(カロリーベース:概算値)であり、北海道や岩手県、秋田県、山形県などと共に、自給率 100% を超える数少ない県の一つである。津軽平野、南部平野と、山岳に富んだ地形であり、地域によって気候が大きく異なっているため、地域特性にあった農業が営まれている。野菜生産額全体では、平成15年全国で14位。東北では10年連続第1位。青森県が生産上位になっている主な品目と主要産地は、リンゴ(弘前市ほか)、ニンニク(十和田市)、カシス(青森市)、ナガイモ(三沢市)など。

全国的にとくに有名なのはリンゴであるが、青森を代表する品種としてはふじが知られる。ふじは育成地である藤崎町の「ふじ」を取って名付けられた。糖度は 14 - 16%。室温では4か月、冷蔵では7か月保存可能。リンゴ栽培は生産量日本一の弘前市を中心とする津軽地方で盛んだが、三戸郡上北郡を中心とした南部地方でも行われている。最大の輸出対象国である台湾は輸出リンゴの9割を消費する[34][35][36]

リンゴ以外の果物ではサクランボ南部町名川町)、モモブルーベリー南部地方) 、アンズ (南部町、八戸市、五戸町)、 ウメ (南部町、三戸町)、メロン(津軽地方)、スイカ(津軽地方)など

スイカは昭和40年、生産母体の屏風山蔬菜生産組合が組織され、昭和44年に「屏風山西瓜」の名で商標登録がされている。平成15年には栽培履歴をホームページで公開し、「屏風山ブランド」を確立している[37]。モモは古くから南部地方・三八地域を中心に栽培されているが、最近は津軽地方・中南地域でもモモの栽培に取り組む農家が多い[38]。特に平川市は旧平賀町時代の平成16年、リンゴの価格低迷と早生りんごの台風リスク回避を目的に、当時のリンゴ農家12名が中心となってモモ栽培に取り組み始めている。傍ら、平成19年度より生産母体となる津軽もも生産部会を設立するなど、津軽地方では本格的に産地化に向けて動き出している。現在、津軽地方を中心に栽培されるモモは数種類の品種が存在し、「津軽の桃」ブランドを確立している[注釈 8]。「津軽の桃」の出荷は8月上旬から10月上旬ごろまでで、様々な品種の出荷リレーによって、約2ヶ月間出荷することが可能となっている[39]。アンズは南部町で「八助(はちすけ)[注釈 9]」と呼ばれる品種を栽培している。現在、新潟県原産の「新潟大実(にいがたおおみ)」という品種も栽培されている[40]。青森県のウメの生産は全国6位の生産量[41] を誇り、関東関西のウメ加工業者が買い付けに訪れる。同地では「豊後(ぶんご)[42] 」と呼ばれる品種を栽培している。

他にはゴボウ (三沢市)、大根カブ菜の花横浜町)などでも知られる。畜産も盛んであり特にブロイラーの生産が盛ん。岩手県との県境に近い三八上北地域に多く、両県に跨るため都道府県ごとの統計データでは少なく見えるが、地域としては九州南部(鹿児島県宮崎県)に次ぐ全国屈指の産地となっている。ブランド鶏として青森シャモロックがある。採卵鶏と養豚の出荷量も全国10位以内に入る。変わったところではフォアグラがある。また馬産地であり、競走馬の生産頭数は北海道に次いで多い。
林業

全国的に高級木材で知られるヒノキには不適であり一般的に植栽されないが、ヒノキに近いヒバの大産地として知られ全国の蓄積量の8割が県内にある。青森のヒバは秋田のスギ、岩手のアカマツと並ぶ北東北のブランド木材である。針葉樹ではスギ、アカマツ、カラマツも多く植えられている。特にスギは鰺ヶ沢町が天然分布の北限とみられている。多雪地で優勢になるブナは県西部の白神山地が世界遺産に指定されたことで広大な面積で残っている。
水産業

三方を海に囲まれて、真ん中に
陸奥湾を抱え、合計4つの暖流寒流が流れ込む青森県は水産業も盛んである。

主要魚種は、イカ類ホタテヒラメカレイ類

特に陸奥湾は、ホタテ、ナマコ、ヒラメ、トゲクリガニの漁場

津軽海峡で獲れるマグロは高級マグロとして首都圏に向け、出荷される。特に大間町産のものは「大間のマグロ」としてブランド化されている。

八戸港は、日本でも1、2位の漁獲高である。主な水揚げはイカ、サバなど。


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