露は草の葉、木の葉につくものである。他の物にも着くが、葉はある程度水をはじく性質があるため、水滴として視認しやすい。特に葉の先端や、鋸歯のある葉ではその突出部に大粒の水滴が見られることがある。これは、植物が自ら水を排出している場合もある。その液のことを溢泌液(いっぴつえき)という。出す原理はヘチマ水と同じ。
なお気象台などが行う気象観測の「大気現象」の記録には露もあるが、草や木の葉だけにできた露は凝結以外で生じることがあるため除外し、地面や物体にも付着した露を記録している[1][6]。
また、クモの網に水滴が着くのもよく見られる。特に横糸には粘球があり、この粘球に露が追加される形で大きくなる。朝日を浴びると美しく輝くのが見られる。 乾燥気候に分布する生物、特に寒流によって乾燥気候 (熱帯砂漠) となっている地域の生物にとってはほぼ唯一の飲料水となる。 寒流に接した地域は一般に乾燥気候が発達する。これは、寒流によって地表付近の温度が上空よりも低い状態が保持され、大気が安定し、低気圧の発生が妨げられるからである。このような地域では年間を通じて降水は見られない。しかしながら、大地を覆う植生がないため、早朝には地温が海水温よりも低下する。すると、冬季に河川水が湯気を発する川霧のように、海から霧が立ち上り、砂漠の砂つぶやわずかな草本の茎に付着し露となる。 砂漠に生息する生物はこの露に依存している。アフリカのナミブ砂漠のサカダチゴミムシダマシ (Onymacris unguicularis
生物との関係
乾燥地域では人間が利用する水資源としても露や霧の収集が行われており、露については空気井戸 (air well
) などの手法がある。
表
話
編
歴
主な気象現象
天気
快晴
晴れ
曇り
天気の分類
国際式
日本式
降水
雨
雪
霰
凍雨
雹
霙
着氷性の雨
細氷
霧雨
霧雪
地雨
驟雨(夕立)
驟雪
嵐
集中豪雨
ゲリラ豪雨
凝結
着氷
雲
霧
靄
氷霧
露
霧氷
霜
雨氷
霜柱
結氷
大気じん象
煙霧
スモッグ
光化学スモッグ
砂塵嵐
風
貿易風
偏西風
極東風
海陸風
山谷風
季節風
卓越風
ダウンバースト
突風
竜巻
塵旋風
地方風
凪
時化
大気光象
虹
彩雲
光冠
光輪
暈
幻日
環天頂弧
環水平弧