霧の旗
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スタッフ

監督:
山田洋次

原作:松本清張 -中央公論社版-

脚本:橋本忍

製作:脇田茂

撮影:高羽哲夫

美術:梅田千代夫

音楽:林光

照明:戸井田康国

編集:浦岡敬一

録音:小尾幸魚

調音:佐藤広文

装置:川添善治

装飾:鈴木八洲雄

現像:東洋現像所

協力:菱一 東芝音楽芸能株式会社

助監督:杉岡次郎

渉外:中村興一

進行:吉岡博史

映倫:13858

※スタッフ本編クレジット表記順
キャスト

柳田桐子:
倍賞千恵子

大塚欽三:滝沢修

河野径子:新珠三千代(東宝)

杉田健一:川津祐介 - (注)クレジット表記通り

阿部幸一:近藤洋介

島田検事:内藤武敏

柳田正夫:露口茂

信子:市原悦子

久岡:清村耕次

奥村:桑山正一

裁判長:浜田寅彦

上田係長:田武謙三

バー「海草」のマダム:阿部寿美子

「みなせ」支配人:穂積隆信

家主:三崎千恵子

船員:井川比佐志

大町文夫

菅原通済

山上:河原崎次郎

大塚芳子:逢初夢子

牧よし子

検事:幸田宗丸

山本幸栄

和地広幸

小田草之介

鬼笑介

青山宏

佐々木恒子

村上記代

川村禾門

岡部健

前田恵介

高杉裕児

土田桂司

※本編クレジット表記順

谷村編集長:金子信雄 (ノンクレジット)

製作

本映画は当初東宝の企画として、橋本忍による脚本が書かれていた[8]。しかし脚本を読んだ山田洋次が松竹に持ち込み、松竹の城戸四郎と交渉の末、映画化が実現した[注 2]

倍賞千恵子の柳田桐子役への起用は、「『下町の太陽』の女優に復讐させる」という橋本忍の提案を、山田洋次が採用したもの。皇居の前を桐子が歩くシーンは、脚本にはなく山田が現場で考えたが、山田は倍賞を「(無心になって)ただ歩いているというのが軽やかにできる人」と賞賛している[9]

打ち合わせの際、河野径子役の新珠三千代は「やりにくい」と言ったが、橋本忍は「主役は倍賞さんと滝沢(修)さんとあなたの三人。こういう場合、どうしても一人、損な役が出てきちゃうんですよ」と言い、納得させようとしたという[10]
興行成績

東映が本作の一ヵ月前の4月に公開した中村錦之助主演・田坂具隆監督の『冷飯とおさんとちゃん』が大コケ、早期打ち切りに遭ったのを切っ掛けに[7][11]、本作と同時期に公開された三國連太郎主演・山本薩夫監督の『にっぽん泥棒物語』、山本監督『証人の椅子』(大映配給)、熊井啓監督の『日本列島』(日活配給)と、日本映画には珍しく宣伝期間もたっぷりかけ、日本映画の良心と高い評価を受けた秀作が、相次いで興行的にコケるというショッキングな事態が起きた[7]。この煽りで本作と『ぜったい多数』(桑野みゆき主演・中村登監督)の二本立てもコケた[7]
1977年

霧の旗
監督
西河克己
脚本服部佳
製作堀威夫
笹井英男
出演者山口百恵
三浦友和
三國連太郎
加藤治子
夏夕介
石橋蓮司
高橋昌也
音楽佐藤勝
撮影前田米造
編集鈴木晄
配給東宝
公開 1977年12月17日
上映時間95分
製作国 日本
言語日本語
配給収入8億8900万円[12]
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1977年12月17日公開。製作・配給は東宝西河克己監督。山口百恵映画主演作品。現在はDVD化されている(ただし今日では不適切な表現が多く"ピー音"で処理されており、不完全版となっている)。

8億8900万円の配給収入を記録、1978年(昭和53年)の邦画配給収入ランキングの第8位となった[12]
スタッフ

原作:松本清張

監督:
西河克己

製作:堀威夫笹井英男

脚本:服部佳

撮影:前田米造

音楽:佐藤勝

キャスト

柳田桐子:
山口百恵

阿部啓一:三浦友和

大塚欽三:三國連太郎

柳田正夫:関口宏

杉浦健次:夏夕介

山上武雄:石橋蓮司

河原信子:児島美ゆき

奥村恵之助:桑山正一

白鳥弁護士:大和田伸也

大塚芳子:加藤治子

河野径子:小山明子

谷村編集長:神山繁

兵童代議士:金田龍之介

岡刑事:玉川伊佐男

渡辺キク:原泉

矢代早苗:西村まゆ子(新人)

西村:林ゆたか

山川:若杉透

久岡:安西拓人

検事:高橋昌也

クラブ「海草」のマダム:町田祥子

バー「ノアノア」のマダム:石井富子

エピソード

本映画は山口百恵と三浦友和の通算7作目の共演作品であり、監督の西河克己は、『
伊豆の踊子』をはじめ、多くの作品でメガホンを取ってきたが、本作が百恵映画としては最後の監督作品となった。

西河は当初、百恵に悪女を演じさせるのはまだ早いと考え、柳田桐子役を演じることに反対していた。しかし、百恵は強くこだわり、「歌にもいろんなレパートリーがあるように、映画の私の役柄にもこういうのがあってもいいんじゃないか」と答えた。西河は百恵の演技の中で「ウソのつき方」に注目、百恵が大塚弁護士、阿部啓一、取り調べの刑事、それぞれに対して、「ウソをつく時の胸算用」を表情を変えながら細かく表現し、これが細かな演技指導によるものではなく、もともと本人がもっている人間的迫力が出たのだと、西河は評価している[13]


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