電子オルガン
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^ 「パターン印刷/再生」方式の光学式オルガン/電子楽器の その後:
ANS synthesizer (1937-1957)

ソ連では、1921年のオプトフォニック・ピアノ以降、1950年代まで同方式の開発が進められ、Variophone (1930)、ANS synthesizer (1937-1957)をはじめ幾つかの楽器が登場している。

アメリカでは、1971年オプティガンという光ディスクを内蔵した玩具楽器が発売され、玩具としては一定の成功を収めた。
この他、1950-60年代頃チェンバリンという磁気テープを使った一種のサンプリング楽器が実用化されている。この楽器は、後にイギリスの会社が権利を取得してメロトロンとして販売した。当時の基準では、他に類を見ないリアルな生楽器風の音が出る電子鍵盤楽器だったので、多くのポピュラー音楽バンドが使用した。

フランスでは、1960年代末から1970年代にかけて、ギリシャ出身の現代音楽作曲家クセナキスがUPICと呼ばれる、コンピュータを使ったソノグラフ楽器を実現した。この機能は現在ではMetaSynthやIannixに引き継がれている。デジタル方式を使ったサンプリング音源についてはデジタル音源の発明の項を参照。

^ ローレンス・ハモンドは前職の自動車会社勤務時代に同期モータを使って電気時計の開発に成功し、1928年に同製品を製造販売するHammond Clock Co.を設立した。同氏がオルガンに興味を持ったのは1933年初頭で、最初は光学方式を試していたが、翌1934年トーンホイール方式のオルガンを開発した。なおどちらの方式も、当時の同社の得意技術「時計精度の同期モータ」を生かす方式である。
^ レンジャートーン・オルガン (Rangertone Organ, 1932) — 1932年アメリカのリチャード・レンジャー (Richard Ranger) が発売したレンジャートーン・オルガンは、ハモンドに先立ちトーンホイール方式を採用した初期の製品である。この楽器は、音叉の交換で全体チューニングの調整が可能という特徴も備えていたが、真空管150本を使用した巨大装置であり、ごく少数しか売れなかった(納入先の一例: ヴァッサー大学スキナー・ホールのリサイタル・ホール)。リチャード・レンジャーはその後、高忠実度再生 (Hi-Fi) のフォノグラフ(単純な再生機か録音機かは不明)の開発に転じた。戦時中は陸軍に協力しドイツ製磁気テープレコーダ (AEG Magnetophone) の解析を行い、戦後は1947年自社でテープレコーダを発売している。
^ ハモンド ノバコード (Novachord) — 1937年開発/1939年発売、1942年に戦争のため発売中止。家一軒分と言われる高価な楽器だったが、3年間で1069台が出荷された。サウンドトラック製作の第一線で1960年代まで使用された。また自動車王ヘンリー・フォードのお気に入り楽器になり、当時の同社の宣伝フィルムでも、その音色を確認出来る。
記事中では、当時ハモンドが抱えていたオルガン呼称問題(1937年のFTC提訴、結局ハモンド勝訴)を考慮し「電子鍵盤楽器」と表記した。ノバコードは 分周による全音ポリフォニック / 音量エンヴェロープの制御 / 共通フィルター&レゾネータ 等を備えており、現在の基準ではポリフォニック・シンセサイザー (例えばmoog polymoogの先祖) と呼ぶ事ができる(回路図 - ウェイバックマシン(2008年10月23日アーカイブ分))。後にアレン・オルガンはじめ他の電子オルガンメーカも同様な構造を採用したが、その多くは現在ではほとんど省みられていない。
^ Winston E. Knockは後にATTベル研究所NASAエレクトロニクス研究所のディレクターに就任した。
^ 既存のパイプオルガンの保守/拡張を目的に、電子技術を後付けするタイプの楽器/技術。付加内容は制御系から音源代替まで様々である。
^ ラジオ・シンセティック・オルガン (Radio-Synthetic Organ) と、その開発者アビィ・プジェ (Abbe Pujet) の情報は極めて少ない。パリの写真週刊誌の当時の記事の他、

“Synthetic Radio Organ Church Diagram”, The ILlustration Newspaper (Paris), (1934), http://www.amazon.co.uk/Synthetic-Radio-Church-Diagram-French/dp/B001RH0B68 
いくつかの書籍

Michael Chanan (1994), Musica Practica - The Social Practice of Western Music from Gregorian Chant to Postmodernism, Verso, p. 254, .mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISBN 9781859840054, https://books.google.co.jp/books?id=0y-ecTECPDQC&pg=PA254&lpg=PA254&vq=Radio-Synthetic%20Organ 

Antje Vowkinckel (1995) (ドイツ語), Collagen im Horspiel: Die Entwicklung einer radiophonen Kunst, Konigshausen und Neumann, p. 91, ISBN 978-3826010156, https://books.google.co.jp/books?id=Oi5hGzzNMS8C&pg=PA91  ( ⇒online text on mediaculture-online.de)
に名称の言及が見つかる程度である。
^ F-70 ペダルは平行型であった。
^ 初期の実験的な真空管式電子オルガン (-1934): Lee de Forestの開発した三極真空管(1906, Audion tube)

The Audion Piano, 120 Years of Electronic Music
1915年Lee de Forestのオーディオン・ピアノ(Audion Piano; 三極真空管ピアノ)はおそらく世界初の真空管式電子楽器である。
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