雷霆神
[Wikipedia|▼Menu]
日本では俵屋宗達風神雷神図(屏風)を代表例に、雷さまはの様態で、を持ちふんどしを締め、太鼓(雷鼓)を打ち鳴らす姿が馴染み深い。この姿は鬼門=丑寅:うしとら)の連想から由来する。雷が落ちる時「雷獣」という怪獣が落ちてくるともいう。大津絵のなかでは雷さまは雲の上から落としてしまった太鼓を鉤で釣り上げようとするなどユーモラスに描かれている。
寺社の祭神雷神(英一蝶・画)

上賀茂神社(賀茂別雷神社) - 賀茂別雷神(かもわけいかづちのかみ)

天満宮 - 天満大自在天神(てんまんだいじざいてんじん)・火雷天気毒王(からいてんきどくおう)

鹿島神宮 - 建御雷神(たけみかづち)

春日大社 - 建御雷神

塩竈神社・左宮 - 建御雷神

雷電神社 - 火雷神(ほのいかづちのかみ)・大雷神(おおいかづちのかみ)・別雷神(わけいかづちのかみ) など

加波山神社本宮中宮親宮 - 「八雷神(やついかつちのかみ)」

上之村神社(雷電神社)- 大雷神(おおいかづちのかみ)

冨士神社(封込神社)―雷神(らいじん)配祀神

歴史・文学の中の雷神

古事記:建御雷神ほか

季語:雷神は 「雷」「霹靂神(はたたがみ)」「雷鳴」などと同じく「晩夏」の季語である。

能「雷電」は後シテが雷神である。

歌舞伎演目の「鳴神(なるかみ)」は「雷神不動北山桜(なるかみふどうきたやまざくら)」の一部

世界の雷神

シュメールのイシュクル(シュメール語: ??または??または?? - DIM - Ishkur)」「アッカドアダドアッカド語: Adad)」「ウガリットハッドゥウガリット語: ??? - hdw [haddu])」「カナン/古代エジプトバアル」「ヒッタイトのen:Teshub/インドラ」「ヴェーダの宗教/ゾロアスター教/バラモン教/ヒンドゥー教インドラ」「ギリシア神話ゼウス」「ローマ神話ユーピテル」「北欧神話トール」など、世界各地の神話に「雷の神」が現れる。

アイヌ文化では龍と雷は同一視されるため、雷神と龍神は同一の存在とされる。アイヌ民族の祖とされるアイヌラックルの父親カンナカムイも雷神であり龍神とされる。ポンヤウンペが持つクトネシリカの鍔には雄、鞘には雌の龍神が宿っているとされる。短気な性格とされ、カンナカムイの視点で謡われるカムイユーカラには、アイヌの村を訪れた際に自らを敬わない者がいたことに怒って村を焼き、その後に後悔するというものがある[3]

中国では「雷公(Lei Gong)」「雷師」「雷祖」などと呼ばれている(en:List of thunder gods)。
脚注[脚注の使い方]
注釈^ ヘソを取られるという俗信が何から生じたものかは不明である。一説では雷に打たれて死んだ遺体は臍のあたりがあたかも奪い取られたように真っ黒に焼け爛れることから、こうした伝承が生じたといわれている。また別の説では、寒冷前線による雷雨の場合、前線通過後、気温が急激に下がることが多い。このとき子供が腹を出していると、下痢を起こしやすくなることから、それを戒めるためともいう。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:26 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef