隆大介
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隆 大介(りゅう だいすけ、1957年昭和32年〉2月14日[5] - 2021年令和3年〉4月11日[2][6][7])は、日本で活動する韓国国籍の俳優東京都出身。身長187cm。無名塾(一期生[3])出身[5]仕事、オフィス隆、アースピクチャーズ、五社プロダクション東映マネージメントを経て、2017年6月7日からケィ・サイド所属。
来歴[ソースを編集]

東京都立大森高等学校、横浜放送映画専門学校(現:日本映画大学)卒業。

1975年、無名塾に一期生として入塾[3]

1977年公開の映画『姿三四郎』に張明男の名義で出演[注釈 3]。翌1978年、芸名を隆大介とした。芸名の「隆」は無名塾を主宰する仲代達矢の妻であり師である宮崎恭子の筆名「隆巴」から、「大介」は仲代の主演作『人間の條件』で仲代が演じた「梶大介」から取ったもの。

1980年公開の黒澤明監督映画『影武者』の織田信長役で、ブルーリボン賞新人賞を受賞[6]。テレビではNHK大河ドラマ峠の群像』の浅野内匠頭役でエランドール新人賞を受賞した。主な出演作に映画『幻の湖』『遠野物語』『五条霊戦記 GOJOE』『踊る大捜査線 THE MOVIE』などがある。声優としても活躍し、『特捜刑事マイアミ・バイス』で主人公のジェームズ・ソニー・クロケット刑事や『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(DVD版)のロバート・デ・ニーロの吹替を担当している。

1989年公開の五社英雄監督『226』に出演した際、田原総一朗に「戦後の豊かな時代の育ちなのに純粋軍人のファナティックな美と危なさを、まるで持ち前のキャラクターであるかのように表現している」と評された[8]。また、映画評論家の的田也寸志は、2000年公開の『五条霊戦記』での弁慶役について、「そもそも彼の面立ちは、慈悲をもたらす様々な仏の顔に似ているのだが、その点を除いても今回の彼の演技は、鬼が仏へと転ずる美しさを見事に体現してくれているのだ。」と評している[9]

実写版『ブラック・ジャック』でピノコ役を演じた田島穂奈美は印象に残った共演者の1人に隆大介を挙げている[10]。『五条霊戦記』で共演した細山田隆人は隆と色々と話をしたといい、「隆さんからは、自分の思うようにやればいいんだよ、と言われて、すごくリラックスできました。」と述べている[11]

2015年に泥酔して暴行事件を起こし逮捕された(#不祥事を参照)。

2021年4月13日、千葉県の自宅で死亡しているところを発見された[6]。4月11日夜に頭蓋内出血により亡くなったと推定されている[6]。64歳没。訃報は10日後の22日に公表された[6]。葬儀や告別式は4月23日までに済ませられており[3][2]、お別れの会を開く予定はないと報じられた[6][7]
人物[ソースを編集]

身長187cm[12]、体重87kg。血液型O型。

趣味・特技は乗馬、スポーツ観戦、料理、ギター

家族は妻子がいた。

『五条霊戦記』公開時のインタビューで、自身について「元来、器用じゃない」、「じっくり一つの役や仕事に携わる作り方は、性分に合っています」と語っており、俳優という仕事については「一つの役の中で、ある瞬間にその役の真実が見えることがある。それがすごい。とてもやりがいのある仕事ですね」と述べている[12]

一部では「感情の起伏が激しい上に酒癖が悪く、演劇仲間からも徐々に遠ざけられるようになっていき、売れっ子だったのは1990年代までだった」と言われ、それだけに2014年NHK大河ドラマ軍師官兵衛』に起用された際は「酒癖は直ったのか」と思った関係者が多かったが[13]、2015年に泥酔して暴行事件を起こし逮捕された(#不祥事を参照)。2018年4月7日公開の映画『私は絶対許さない』で暴行事件以降3年ぶりに仕事復帰[14]

不祥事[ソースを編集]

2015年3月21日マーティン・スコセッシ監督の新作映画『沈黙 -サイレンス-』の撮影のため台湾を訪れたが、台湾桃園国際空港にて入境審査の際、酒に酔っており、審査官に暴力を振るい骨折させた。その後、警察による事情聴取にも非協力的だったため、現行犯逮捕され、公務執行妨害罪及び傷害罪にあたる罪で送検された[15]。そのため『沈黙 -サイレンス-』の出演契約は解除された[16]

また、台湾の複数のメディアでは韓国籍と報道され[15][16][17][18][19][20][21][22][23][24][25][26][27][28][29]、本名は「Myongnam Chang」(???、張明男)とされた[15]

4月15日、桃園地検は公務執行妨害と傷害容疑で起訴したことを明らかにした。また刑期終了後には、台湾からの強制送還を要求するとしている[30]。5月20日、初公判が開かれ、起訴内容を認めた。「被害者に大変申し訳なく思い、深く反省しています」と被害者への謝罪を述べたほか、「酒に酔っていて故意ではなかった」と主張した。検察は法律に基づいてしっかりと処分するように裁判所に要求し、裁判は即日結審した[31]。5月27日、桃園地方裁判所は公務執行妨害罪で懲役4カ月または罰金12万元(台湾ドル)の有罪判決を言い渡した[32]。2015年5月19日、被害者との間で和解が成立[33]


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