プロイセン陸軍では、元帥位は戦時に敵の要塞を陥落させた現役指揮官にしか与えられなかった。平時に退役もしくは特段の功績を挙げた上級大将を昇進させなければならない場合には、元帥位を有する上級大将という階級が用いられた。
第三帝国では、陸空軍にGeneraloberst
(英: Colonel General) 海軍にGeneraladmiral (英:General Admiral) および親衛隊にSS-Oberstgruppenfuhrer(直訳すると親衛隊最高集団指導者)が置かれ、これらは通常親衛隊上級大将と訳される。また、陸軍と協同作戦を執る武装親衛隊では混乱を避けるために陸軍同様に Generaloberst der Waffen-SS という階級呼称を用いていた。警察を管轄する一般親衛隊では SS-Oberstgruppenfuhrer と名称が異なっていたのも特徴である。しかし、訳語としては国防軍と同様に上級大将と訳されることが多い。ドイツ連邦軍は、戦後米国の将官位の階級制を採用したために、上級大将の階級は存在せず、大将(Viersternegeneral、Four stars general、4個の星印の将軍)(de) がかつての上級大将の階級に相当する。1個の星は准将、2個は少将、3個は中将である。戦前のドイツ軍には将官位に准将位はなかったので、将官位の数は英米と同じ四階級であった。
他の国でも准将を置かない国の上級大将は准将を置く国の大将に相当する階級(NATOの階級符号のOF9)になっていることが多い。 最終階級が上級大将であった者を列挙する。
ヴァイマル共和国陸軍「Category:ヴァイマル共和国陸軍上級大将」も参照
マクシミリアン・ハルダー(ドイツ語版)(Maximilian Halder)
ヴィルヘルム・ハイエ(1869年 - 1946年)
アレクサンダー・フォン・クルック(1846年 - 1934年)
ハンス・フォン・ゼークト(1866年-1936年)
クルト・フォン・ハンマーシュタイン=エクヴォルト(1878年-1943年)
ドイツ国防軍
陸軍「Category:ドイツ国防軍陸軍上級大将」も参照
肩章
襟章
ヴィルヘルム・アダム(1877年 - 1949年)
ハンス=ユルゲン・フォン・アルニム(1889年 - 1962年)
ルートヴィヒ・ベック(1880年 - 1944年7月20日)ヒトラー暗殺未遂事件に関与して自殺
ヨハネス・ブラスコヴィッツ(1883年 - 1948年)自殺
エデュアルト・ディートル(1890年 - 1944年)航空機事故
フリードリヒ・ドルマン(1882年 - 1944年)心臓発作
ニコラウス・フォン・ファルケンホルスト(1885年 - 1968年)
ヨハネス・フリースナー(1892年 - 1971年)
ヴェルナー・フォン・フリッチュ(1880年 - 1939年)戦死
フリードリヒ・フロム(1888年 - 1945年)ヒトラー暗殺未遂事件に関与して処刑
ハインツ・グデーリアン(1888年 - 1954年)
クルト・ハーゼ(1881年 - 1943年)