元来は雪かき車の名称で、動力を持たず(日本では貨車扱い)機関車とともに用いられる車輛であったが、作業の合理化のため動力車に除雪装置を取り付けた車両が多くなっている。動力車に除雪装置を取り付けた車輛は日本では除雪用ディーゼル機関車が主流であるが、除雪装置を取り付けた除雪用の貨車移動機やモーターカーおよび気動車も使用されている。また、道路上を走行する路面電車にも除雪用車輛を保有する事業者がある。その多くは電車の両端に放射状に装着された竹製ブラシを回転させて除雪する「ブルーム(ほうき)式除雪車」、通称ササラ電車である。
国鉄・JR除雪用ディーゼル機関車
ロータリー式 - DD14形ディーゼル機関車、DD17形ディーゼル機関車、DD19形ディーゼル機関車、DD53形ディーゼル機関車
ラッセル式 - DD15形ディーゼル機関車、DE15形ディーゼル機関車、DD16形ディーゼル機関車300番台、DD18形ディーゼル機関車、DD21形ディーゼル機関車
ラッセル/ロータリー兼用 - DBR600形ディーゼル機関車
除雪用気動車
ラッセル式 - キヤ143形気動車、JR北海道キヤ291形気動車
脚注[脚注の使い方]^ “ ⇒除雪機事業撤退のお知らせ”. 三菱重工エンジンシステム株式会社 (2018年). 2021年5月9日閲覧。
^ “ハイブリッド除雪機「HS980i/HS1180i」を新発売