院内感染
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血液感染針刺し事故輸血血液製剤から感染する

ヒト免疫不全ウイルス

B型肝炎ウイルス

C型肝炎ウイルス


手術や処置による感染:カテーテルやプラスチック製の人工弁など、体内に留置する医療器具からの感染や、生体製剤からの感染

緑膿菌(静脈内、尿路内の留置カテーテルから)

表皮ブドウ球菌(コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(CNS)の一種。留置医療器具から)

プリオン硬膜製剤による薬害CJD


院内感染対策の実態

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出典検索?: "院内感染" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2019年5月)

日本環境感染学会が実態把握に乗り出したのは1999年からである。アメリカ合衆国や欧米では、約20年前[いつ?]から院内感染対策の研究機関を組織して、調査・研究が進んでいる。

例えばStudy for the Efficacy of Nasocomial Infection Control (SENIC、院内感染対策に関する研究) という機関があり、調査は毎年継続され、予防対策についても常に最新の方法・技術が導入され、研究・改良されている。日本では、急速に研究は進んでいるが、対策についてはまだ十分であるとは言えない。

2006年6月に公表された埼玉医科大学病院における多剤耐性緑膿菌 (MDRP) による院内感染事例では、
初めにICUで感染が広がり、その患者がICUから一般病棟にMDRPを持ち帰った結果、感染が拡大したこと

感染経路については、他の耐性菌と異なり、固形石鹸や手洗い場・シャワー等湿度の高い場所や尿を介しての繁殖・伝染であること

抗生物質(カルバペネム等)の使い過ぎにより緑膿菌が薬物に対して耐性を獲得したこと

などが明らかにされている。

病院の建築設計では、院内感染の防止のため、動線の交差を避ける配慮が推奨されている。感染や事故につながる廃棄物等の運搬経路は、患者動線と完全分離することが望ましいとされる。すなわち、患者の行動領域がバックヤードと切り離されるように設計される。
新型コロナウイルスの院内感染 (2020年)

2019新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の局面では、中華人民共和国[1]イタリア[2]で1000人を超える大規模な院内感染が発生した。
類語

病院や診療所以外にも、老人保健施設や在宅ケアなどを介した感染拡大も含めて「医療関連感染」(英語: healthcare-associated infection, 略称: HAI)と言う用語が提案されている。
脚注[脚注の使い方]^ “中国、医療関係者1716人が感染 深刻な院内感染発生”. 朝日新聞 (2020年2月18日). 2020年4月13日閲覧。
^ “99%は以前から疾患…老人多く院内感染も イタリア、コロナ死者最多のなぜ”. 2020-03-24SANKEI Biz (2020年3月24日). 2020年4月13日閲覧。

関連項目

感染症

日和見感染

感染制御チーム

微生物

性感染症

人獣共通感染症

感染症専門医 / インフェクションコントロールドクター(ICD) / 感染管理看護師感染症対策看護師)(ICN) / 感染制御専門薬剤師(ICPM) / 感染制御認定臨床微生物検査技師(ICMT) / 感染管理歯科衛生士感染制御歯科衛生士)(ICDH) / 感染管理介護福祉士感染制御介護福祉士)(ICCW) / 滅菌技士(第一種・第二種) / 医療環境管理士/医療福祉環境アドバイザー

易感染宿主(コンプロマイズドホスト)

2019新型コロナウイルス

キンバリー・バーガリス - 院内感染でHIVに罹患。後に死亡したアメリカ人女性。

外部リンク

院内感染対策サーベイランス
(日本 政府統計)

厚生労働省院内感染対策サーベイランス事業

院内感染対策講習会Q&A(日本感染症学会)

安全対策マニュアル > 院内感染 (日本医師会 患者の安全確保対策室)










感染症
分類

パンデミック

エピデミック

エンデミック

人獣共通感染症

新興感染症

輸入感染症

水系感染症

性感染症

伝染病

機序・概念

病原体

媒介者

増幅動物

濃厚接触

感染経路

糞口経路

空気感染(英語版)


ブレイクスルー感染

垂直感染

水平感染

院内感染

日和見感染

無症候性キャリア

基本再生産数

感染力

潜伏期間

アウトブレイク

スーパー・スプレッダー

オーバーシュート

クラスター

感染管理

ワクチン

予防接種

集団免疫

疾病監視(英語版)

社会距離拡大戦略

ベクターコントロール(英語版)

コンタクト・トレーシング

感染症サーベイランス

専門職

感染症専門医

インフェクションコントロールドクター

歴史・社会

感染症の歴史

ワクチンの年表


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