阿字観
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^ ここでは五輪の位置を、便宜上から「四輪三脈」の説に一致させた。
^ 『小僧次第』の五輪観の「切紙」に、空輪は虚空の如しとあるのによる。
^ 五輪観の成就によって曼荼羅を現出したことによる讃嘆頌。今日これを、本来は讃嘆の偈頌にもかかわらず「胎蔵界五字明呪」として本尊の真言とするのは、それほど重要な境地を詠ったものだからである。同様の例がチベット密教にもあり、金剛薩?の「百字明呪」がそれである。日本の古密教では、「百字明呪」は金剛薩?への梵語の讃嘆文であると明記されていて[要出典]、長い梵語の文章なので現行の次第では省略されてしまったが、チベット密教では、これが重要な文章なので真言に等しい扱いを受けるうちに、梵語であるため後に真言と思われるようになった。無論、真言でも讃嘆文でも、それぞれの修法における効用は変わらない。なお、古密教ではこれをあくまでも境地として、別に「本尊呪」を説く[要出典]。
参考文献
「胎蔵界次第」(『小僧次第』より)、寛平法皇著、古写本。
「寛平法皇御作次第集成」、武内孝善著、東方出版刊。
続日本の絵巻7「阿字義 華厳五十五所絵巻 法華経絵巻」、小松茂美編集・解説、中央公論社刊。
「密教瞑想の研究 覚鑁大師の阿字観」、北尾隆心著、東方出版刊。
「道場観等観図解説」、北尾隆心著、東方出版刊。
「『密教大系』第九巻 密教の実践」、松長有慶他監修、法蔵館刊、平成6年。
印度學仏教學研究第39巻第2號 平成3年3月『幻化網タントラにおける灌頂』、木村秀明著。
「古密教 日本密教の胎動」(特別展 図録)、奈良国立博物館編・刊、2005年。
「唐大和上東征伝」、堀池春峰解説、東大寺刊、昭和39年。
「現代語訳一切経2: 智者大師別伝・不空三蔵行状・唐大和上東征伝」、福原隆全・頼富本宏・冨佐宣長訳、大東出版社刊、1997年。
関連項目
密教
真言宗
天台宗
九字護身法
ゾクチェン
表
話
編
歴
密教 (金剛乗仏教)
時代・地域
初期 - 中期 - 後期 - インド - チベット - 中国 - 日本
日本の主な宗派
(※は真言宗各山会
加入団体)
東密
(古義真言宗系)
東寺真言宗※ - 高野山真言宗※ - 真言宗善通寺派※ - 真言宗醍醐派※ - 真言宗御室派※ - 真言宗大覚寺派※ - 真言宗泉涌寺派※ - 真言宗山階派※ - 信貴山真言宗※ - 真言宗中山寺派※ - 真言三宝宗※ - 真言宗須磨寺派※ - 真言宗東寺派
東密
(新義真言宗系)
新義真言宗※ - 真言宗智山派※ - 真言宗豊山派※ - 真言宗室生寺派
真言律
真言律宗※
台密
(日本)天台宗
信仰対象
如来 - 菩薩 - 明王 - 天
思想・基本教義
即身成仏 三密 入我我入 曼荼羅 護摩
東密(古義 - 広沢流 小野流)・新義
仏典
『大日経』・『金剛頂経』・『蘇悉地経』・『理趣経』
関連人物
東密(金剛薩? 龍樹 龍智 金剛智 不空 恵果 空海)
真言律(叡尊 忍性 信空 文観)
台密(最澄 順暁 円仁 円珍)
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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