救急法・救命講習認定基準実施機関、対象者等講習・資格名の例示認定基準 試験時に10分間の説明がある。試験問題、解答用紙、合否通知用封筒が配布される。合否通知用封筒に、郵便番号、住所、氏名を記入する。試験時間は50分。三問中択一による筆記試験。解答用紙には3問中、正しい答え(1?3までの数字)を書き込む。問題は30問で8割以上の正解率で合格となる。解答を終えれば試験会場を退室できる。試験問題は持ち帰れない。試験問題、解答用紙、合否通知用封筒の3点を試験監に提出して退室する。 試験日から2週間以内に郵便で試験の合否結果が届く。満点合格者の試験結果通知書には全問正解であったことが記される。合格の場合は防災士資格申請の手順書が同封されるので認証登録申請の手続きを進める。 防災士資格取得試験で不合格となった場合は、再受験できる。再試験における受験料3,000円は免除 資格取得試験合格者は、試験結果通知書と一緒に送られる日本防災士機構宛の封筒に、申請書類を封入し郵送する。研修機関における会場研修最終日に行われる資格取得試験の合格者は、研修機関に申請書類を預けて手続きを代行してもらう。 申請書類の受付後、申請書類に不備がなければ、当月の末日までに日本防災士機構認証委員会によって防災士認証が行われ、防災士登録台帳への氏名登載と防災士認証状および防災士証が発行される。防災士認証状および防災士証は、月末日付の郵便で申請者に送付される。 防災士資格取得の条件の一つである「防災士研修講座」については、同機構が直接行うのではなく、特に自治体等を対象として広く研修実施機関を募り、全国各地で講座を開催できる態勢を整えたいとしている。 2003年(平成15年)6月に、愛知県が自治体として初めて防災士養成事業に参加してから、全国の自治体で養成研修が行われている。2019年(令和元年)10月現在で、95の地方自治体のほか8つの国立大学と28の民間および教育機関が実施している。2020年(令和2年)4月末現在では、全防災士19万名のうち約6万名が防災士研修センターの研修講座を受講して防災士になっている。日本全国各地で毎月研修講座を開催している研修実施機関は防災士研修センターだけである。 受講料は防災士研修センターを利用した場合は、防災士教本、資料、会場研修、履修確認レポート(添削式)及び日本防災士機構への試験料、資格登録料の全てを含み63,800円となる。自動車安全運転センターから発行されたSDカード(発行後2年以内)の写しを受講申込書に添付して提出することで2千円の優遇割引を受けることができる。 日本防災士機構では、既に防災に関しての一定の知識または実践力を身に付けていると認定された特定の資格者に対して、防災士資格取得の特例規定を定めている。 平成16年9月、消防官(退職者を含む)にかかる防災士資格取得基準を決定し、全国消防長会に「消防職員にかかる特例」制度の制定を通知している。消防官は、救急救命実技講習認定基準の認定対象となる。 平成19年12月、警察官にかかる防災士資格取得基準について検討を行い、警察庁に「警察職員にかかる特例」制度の制定を通知している。 日本赤十字社の赤十字救急法救急員や赤十字救急法指導員は、防災士資格取得特例コース申込書(防災士認証書式日本赤十字社用1号)を機構に通知すると1日の集中養成研修を受講する資格が認定される。申請した場合、機構が試験会場および試験日程を選定し、申請者に対して防災士資格取得試験実施通知書および試験受験申請書(防災士認証書式日本赤十字社用2号)等の書類が郵送される。防災士教本代3千円と受験料3千円を含む、1日研修費用を払い込み試験日の1ヶ月前までに必要な書類を返送すると教本が届き受験まで自宅学習となる。 赤十字救急法救急員は、日本赤十字社により赤十字救急法基礎講習および救急員養成講習が2.5日間(約18.5時間)で受講証が発行される。最終日の認定試験(学科および効果測定)に合格すると資格有効期限のある認定書が郵送される。赤十字の教材費は3千円程度。 徳島大学では、全学共通教育の教養科目として「災害を知る」前期2単位「災害に備える」後期2単位の2科目を4月の開講から翌年2月まで週1回32週にわたって講義や実習を受講し修得することで、環境防災研究センター長から徳島大学防災リーダーとして認定され、徳島大学防災リーダーには防災士受験資格が付与される。防災リーダー講座修了式と合わせて防災士試験模擬テストが行われる。翌週、防災士資格取得試験に臨む。 千葉科学大学では、薬学部の1?3年次に特定の3科目6単位を履修、または危機管理学部の1?3年次に5科目7単位を履修することで、防災士資格取得試験の受験資格を得ることができる。学内で実施される認定試験に合格することで防災士の資格が得られる。 富士常葉大学は、防災士資格の課程が認定されている。 香川大学産学官連携推進機構危機管理研究センターでは、防災士養成講座の短期コースの開講している。 東北福祉大学社会貢献・地域連携センター防災士研修室が一般市民向けに実施する「防災士養成研修講座」[1]は、同大通信教育部の科目の1つである「特講(防災士研修講座)」としても位置付けられており、1単位(スクーリング単位も1単位とされる)が卒業要件に充当することができる[2][3]。 藤田医科大学は2022年度より防災士取得を卒業要件とした[4]。 新潟県妙高市では、防災士の資格取得に要する経費に対して講座受講の40日前までに補助金交付の申請を行うことで必要経費の全額補助を受けることができる。また、茨城県守谷市・龍ケ崎市、千葉県我孫子市、新潟県糸魚川市・上越市、長野県小諸市、山梨県韮崎市、岐阜県瑞浪市・中津川市、福井県勝山市、岡山県備前市等、一部経費の補助をし、防災士育成事業もしくは自主防災組織育成事業として助成を行っている自治体もあるが、補助金交付の対象となる経費は、防災士養成研修講座受講料、資格取得試験受験料、資格認証登録料および旅費の一部。その他、交付対象として自主防災組織や自治会に所属または推薦を受けた者とされていることが多い。 愛媛県西条市は、平成18年から各地区の自主防災組織のリーダーを対象に受講料など資格取得費用を市が全額負担する防災士養成講座を開設している。石川県金沢市や愛媛県松山市でも資格取得費用を全額補助する制度を導入している。(2007年(平成19年)10月9日公明新聞) 栃木県日光市では、市内在住または市内在勤者を対象に日光市防災士養成講座を無料で開講している。 令和2年3月現在、26府県73の自治体が実施した防災士育成事業によって養成された防災士は約68,546名である。 奈良県自主防犯・防災リーダ研修の修了者には防災士資格取得試験の受験資格が与えられる。受講料は無料。教本代は必要。平成18年度の修了者は145人(うち防災士登録者は98人)、平成19年度の修了者は135人(うち防災士登録者は104人)。 和歌山県地域防災リーダー育成講座「紀の国防災人づくり塾」の全講座を受講し修了した者には修了証(知事名)が授与され、防災士資格取得試験の受験資格が付与される。受講料は無料。教本代は必要。 茨城県では、防災士制度が確立される以前より防災に関する幅広い知識と技術を身につけるための、いばらき防災大学を開催している。防災の専門家による講義だけでなく、消火用ポンプや救助用機材を使った実技講習も取り入れている。必要な課程を受講することでいばらき防災大学の修了証が授与され、防災士資格取得試験の受験資格が与えられる。受講料は無料。平成13年度の受講者127名(修了者115名)、平成14年度の受講者108名(修了者96名)、平成15年度の受講者74名(修了者70名)、平成16年度の受講者61名(修了者59名)、平成17年度の受講者45名(修了者43名)、平成18年度の受講者35名(修了者33名)、平成19年度の受講者56名(修了者48名)、平成20年度の受講者39名(修了者36名)。 長崎県防災推進員(自主防災リーダー)養成講座を修了した者には知事名の修了証が授与され、防災士資格取得試験の受験資格が付与される。講座を3日間受講し、かつ、防災士教本による事前学習を行い、レポートを提出した者は、3日目に実施される防災士資格取得試験を受講できる。受講料は無料。 熊本県地域防災リーダー養成講座火の国ぼうさい塾の3日間の講義を全て受講した者には熊本県知事からの修了証が授与され、防災士資格取得試験の受験資格が認められる。受講料は無料。 三重大学自然災害対策室と三重県の協働で、みえ防災コーディネーター育成講座が開講されている。全32講座のうち26講座以上受講した者は、みえ防災コーディネーターとして認定され、防災士資格取得試験の受験資格が得られる。受講料は無料。 これらの他にも無料ではないが、幾つかの自治体で教本代程度の自己負担で防災リーダー養成講座等の名称で講習が行われており、受講すれば防災士資格取得試験受験資格が得られる。また最終日に試験が行われるような日程のものが多い。 日本防災士機構では、ホームページのTOPに都道府県別の防災士認証者数を1位から3位まで、4位から10位まで、11位以下を色分けして、全国の都道府県ごとの防災士認証者数を表記した図を掲載している。防災士認証者数30万人を目標に国民運動として防災士の育成を推進したいと呼びかけている。東京都の防災士認証者数が突出している理由として民間による防災士研修講座の開催が東京会場に集中している現状がある。
1. 地域消防署等の主催講習
普通救命講習I
普通救命講習II
上級救命講習
応急手当普及員講習
認定対象とする
2. 日本赤十字社(支部)の主催講習
救急法一般講習
救急法基礎講習
救急法救急員養成講習
認定対象とする
3. 地方自治体が防災教育の中で実施する講習
救命講習
認定対象とする
4. 消防吏員
認定対象とする
5. 医師
履修済みの場合は、自己申告を認定対象とする
6. 国またはその指定機関、または、これに準ずる機関が実施する講習
救急救命士(厚生労働省)
BLSコース(日本ACLS協会)
ACLSコース(日本ACLS協会)
CPR(心肺蘇生法)ベーシックセミナー(国際救急救命協会)
JPTECプロバイダーコース(日本救急医学会)
JPTECインストラクター養成コース(日本救急医学会)
個別審査対象とし、「普通救急救命講習」と同等以上に相当すると判断される講習は認定対象とする
資格取得試験
試験の合否通知
資格取得試験の再受験
認証登録申請
申請に必要なもの
防災士認証登録申請書
防災士資格取得試験合格通知(写)
申請に要する費用を支払った「振替払込請求書兼受領証の写し」
防災士証印刷用カラー写真2枚(縦30mm 横25mm)裏にボールペンで氏名を記入
登録から交付まで
研修実施機関
防災士研修民間機関
防災士研修センター
NTTラーニングシステムズ
日本経営教育センター
防災士研修教育機関
名古屋大学
和歌山大学
山口大学
徳島大学
香川大学
愛媛大学
熊本大学
鹿児島大学
大阪市立大学
宮崎公立大学
札幌大谷大学
青森中央学院大学
八戸学院大学
東北福祉大学
昌平黌
作新学院大学
千葉科学大学
日本大学
国士舘大学
八洲学園大学
新潟医療福祉大学
常葉大学
松本大学
四日市大学
関西国際大学
倉敷芸術科学大学
福山大学
福岡大学
福井工業高等専門学校
明石工業高等専門学校(舞鶴工業高等専門学校会場)
福島工業高等専門学校
神戸市立科学技術高等学校
日本体育大学
防災士資格取得の特例
消防官に関する特例規定
警察官に関わる特例
赤十字救急法救急員の特例
履修による取得
防災士育成事業
受験資格が付与される無料講座
認証登録状況
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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