阪口大助
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青二塾の授業の日本舞踊も西洋舞踊も声楽もしていたが、踊りも歌も苦手だったことから、どの授業でも落ちこぼれだった[14]。土曜日のラジオドラマの授業で、兵士、おじさん役が消化できない役柄で、結局、どの授業でも出来はよくなく厳しく、生まれて初めて、挫折を味わったという[14]

青二塾時代は一番年下だったため、モヤモヤする感じで、阪口は長男で、学校では、わりと人の前を行くタイプでしてきたことから、人への甘え方も無知だった[14]。青二塾時代では弟キャラであり、苦労した思い出はあり、入塾して半年くらいは、戸惑っていたという[14]

周囲には仲良くしてもらっていたが、可愛がってくれる人物にどう接していいのか分からなかった[14]。青二塾を辞めたくなるということはなかったが、「なんか居心地は悪いなぁ」と解消されたのが、夏の旅行だった[14]。演し物をやるからグループを作ることになった[14]。その時に「僕、みんなに甘えたり頼ったりしてもいいのかな?」と思えるようになり、「やってもできない自分を認めて、アジャストしていけばいいんだ」と、方向を切り替えてた気がしていたという[14]

しかし卒業するまで落ちこぼれだったことから、声優が自分に合っているとは、これっぽっちも思ってなかった[14]。よく振られていたおじさん役は上手くできず、自適正がどこにあるかも分からなかった[14]。その時に「こりゃまずい、声優になれるのか?」と、不安で、卒業しても青二プロダクションに残れるとは、思っておらず、「この先、どうしよう?」と真剣に考えていたという[14]

青二塾卒業後、青二プロダクションの所属オーディションを受けて、合格して、所属する[7]

後から、「実は落ちてた」という話も聞いており、卒業公演を観てもらった時点、オーディションの面接もダメだったという[7]。ただし、その面接を見てくれた上の人物が「面白いから残してみたら?」と述べており、合格できたという[7]

合格した時は「あ、先が見えた!」と安心していたが、その後は苦労はしており、人見知りなため、事務所に行き、マネージャーに自己アピールができなかった[7]。その時に「俺、やっぱり声優向いてないのかな」と、不安になったという[7]
キャリア

初仕事はクライアントにプレゼンテーションするためのラジオCMのサンプルだった[7]。青二塾時代にあまり演らせてくれなかった少年役を演じたため、嬉しかったという[7]。舞台の出演、顔出しのVTRの仕事を経て、1992年に『美少女戦士セーラームーン』で声優デビュー[2][7]

1993年、『機動戦士Vガンダム』で主人公ウッソ・エヴィン役に抜擢[2][7][13]。事務所の先輩で、『Vガンダム』の後に制作された同じくガンダムシリーズである『新機動戦記ガンダムW』の主人公、ヒイロ・ユイ役を演じた緑川光は雑誌『ガンダムエース』誌上[要文献特定詳細情報]での阪口らガンダム主人公声優たちとの対談で「宿願をデビュー作で果たしてしまった彼が本当にうらやましい」と述べている。

デビュー間もない頃で演技力も未熟であった当時、監督の富野由悠季から毎回のように厳しい演技指導を受け、アフレコの度に叱責され、このあまりの過酷さに泣き出すこともあったとのこと[15]。富野は当時の製作環境などの理由で『Vガンダム』を「このDVDは見られたものではないので買ってはいけません」(DVDのライナーノーツ)など、酷評することが多いが、阪口はそれを踏まえ「誰も肯定してくれないなら自分が肯定するしかないでしょ」と語っている[要出典]。
人物・エピソード

卒業M』のCD会報で結婚したことを発表している。結婚相手はアニメ雑誌元編集者で取材が馴れ初め。

趣味はスポーツ観戦、歴史など[16]。小学校時代の頃は水泳陸上バスケ卓球を掛け持ちし、中学時代は陸上部に所属していた[9]サッカーJリーグが好きで、出身地・新潟のチーム「アルビレックス新潟」のサポーター。2014年12月、後援会PVに首都圏後援会員として出演した[17]

事務所の先輩である緑川光、林延年置鮎龍太郎石川英郎と共に『卒業M』から生まれたユニット「E.M.U」に所属していた。

前述の通りガンダムシリーズに憧れて声優業に就いたが、初めての仕事でシリーズ参加、しかも主役に抜擢されたため、目標がなくなったという。「現在は余生を過ごしている」と語ったこともある[18]

音域はA - F(F♯)[16]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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