明治以降は、江戸時代以前と比べて「関西」が指す範囲は固定化され、京阪神とその周辺地域を指すことがほとんどとなった[3]。もっとも、岡山県岡山市の学校法人関西学園関西高等学校(1894年より「関西」の名を使用)[13]や、東海・北陸で刊行された医学雑誌『関西医界時報』(1912年?1964年)[14]のように、明治以降にも京阪神周辺以外の地域を指して「関西」を用いた例は存在する。 「関西」で始まるページの一覧を参照。
「関西」を冠する組織など
関西経済連合会 - 関西を代表する大企業の代表者が歴代会長を務める。
関西電力 - 大阪府大阪市に本店を置く大手電力事業者。
関西国際空港(関空) - 大阪府泉佐野市に所在する国際空港。
関西テレビ放送(カンテレ) - 大阪府大阪市に本社を置く準キー局。近畿広域圏を放送対象地域としてテレビジョン放送を行う。
ラジオ関西 - 兵庫県を対象エリアとする独立系ラジオ放送。
関西文化学術研究都市(けいはんな学研都市) - 大阪府、京都府、奈良県にまたがる京阪奈丘陵に位置する広域学研都市。
国立国会図書館関西館 - 京都府相楽郡精華町にある国立国会図書館。
関西大学(関大) - 大阪府吹田市に本部を置く私立大学。関関同立の一角。
関西学院大学(関学) - 兵庫県西宮市に本部を置く私立大学。関関同立の一角。「かんせい(くゎんせい)」と読む。
関西外国語大学 - 大阪府枚方市に本部を置く私立大学。
関西医科大学 - 大阪府枚方市に本部を置く医療系の私立大学。
関西鉄道 - 明治時代に三重県四日市市で設立された鉄道会社。現在の関西本線(JR難波駅 - 名古屋駅)などの前身。読みは「かんせい」と「かんさい」が混在していた。
関西広域連合 - 行政機構。三重県を除く近畿2府4県に鳥取県と徳島県を加えた8府県が参加[15]。なお、近畿ブロック知事会には三重県と福井県を含む10府県の知事が参加している。
関西ラグビーフットボール協会 - 中部地方から西全体を統括している。
関西電気 - 名古屋市に本店を置いた第二次世界大戦前の大手電力会社。のちに本店を東京に移転するとともに東邦電力に商号変更した。
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 統計日は、福井県が2024年4月1日、三重県が2024年4月1日、滋賀県が2024年5月1日、京都府が2024年5月1日、大阪府が2024年4月1日、兵庫県が2024年5月1日、奈良県が2024年5月1日、和歌山県が2024年5月1日。
^ 時代や団体などによっては「かんせい」「かんぜい」などと読むものも見られる。
^ ただし、京都府北中部と兵庫県大部分は畿内以外の地域から成り立つ。
出典^ a b c d 広辞苑無料検索
^ a b c “三重県は、関西? 近畿? それとも…?
^ a b c d e f g h i “「近畿」と「関西」の取り扱いについて(幹部会合意事項)”. 国土交通省 (2008年). 2023年3月8日閲覧。
^ 『精選版日本国語大辞典』小学館、2006年
^ “三重県・三重県は中部地方?近畿地方?”. 三重県. 2019年10月28日閲覧。
^ a b 『人文地理学辞典』朝倉書店 1997年 p73