アメリカの大手百貨店が1951年(昭和26年)に発行した通信販売用カタログに、女性用ゴム長靴が「エレガン・レイン」の名称で掲載されており、エナメル加工が施されたゴム製で、色は赤、茶、黒、白とあり、1足3.45ドル。そして筒部分の長いタイプもゴム製。1足4.59ドルと記されている。カタログを入手した「日本ゴム」が長靴のデザインを参考に、1954年から生産開始した[7]。シアーズの通販季刊カタログには、60年代からロングブーツと共に長靴の女性モデルが毎年掲載されていた[8]。 1960年代後半にミニスカートにロングブーツの流行が起きると、ノキアが1967年にロングブーツのようなゴム長靴の製造を開始した。日本では1969年に、アサヒゴムが「ハイレイン」のブランドでロングブーツの形をした細め長めの婦人用ゴム長靴を発売。色も赤、白、黄、黒とラインナップを揃え、他社もロングタイプの長靴を競って発売する。 それとは反対に1978年には、銀座かねまつ
ファッションとしての流行
2005年頃から、海外の女優やモデルたちがハンターやエーグルなどのゴム長靴を愛用するようになり、映画「Mr.&Mrs. スミス」ではアンジェリーナ・ジョリーが長靴姿を披露した。
女装の婦人服モデルアンドレイ・ペジックはMarc Jacobsの長靴モデルを務め、ホットパンツやミニスカートに長靴という組み合わせが、秋冬のコートにロングブーツというコーディネートに対し、春夏のおしゃれとして定着するようになる。
さらに、近年の日本では野外ロック・フェスティバルがブームとなり、デニムの短パンとのコーディネートで、晴れの日でも長靴というファッションが再び注目されるようになった。同様の動きは中国や韓国など北東アジアでも見られ、北朝鮮では原色のカラフルな長靴が上流階級のステータス・シンボルと見なされ、裕福な女性や一部の若い男子[10]が赤い長靴でおしゃれをするという[11]。日本や中国からの輸入が主流だが[12]、最近は順川の工場でも北朝鮮国産の長靴を製造している[13]。
長靴ファッションを扱ったファッション誌・エッセイなど
フランソワーズ・モレシャン 『F・モレシャンの知らなかったおしゃれ』(主婦と生活社 1978)
大橋歩 『おしゃれの絵本』(講談社 1978)。 『おしゃれ大好きノート』(文化出版局 1985)。『おしゃれ上手』(講談社 1985)
長靴を履いた人物・キャラクター
ふしぎな赤い長ぐつ ウィリアムズ ウィッシュ ウェリントンズ(William's Wish Wellingtons