長野県
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関東甲信越(広域関東圏)の一つであり、北陸新幹線長野新幹線)や中央本線中央自動車道などで結ばれている首都圏(特に東京)との繋がりが深い[2][3]名古屋を中心とした中京圏からのアクセスも良好である(特に愛知県と隣接する県南部)[3]

キャッチフレーズはしあわせ信州[4]
概要長野県空撮画像。長野盆地富士山浅間山日本アルプスなどを望む。長野県の地形図

現在の長野県の県域は、令制国の信濃国にほぼ相当[5]する。そのため現在の長野県も「信州」(しんしゅう)と呼ばれることが多く、特に観光ガイドでは「信州」と呼ぶ。古代では科野(しなの)と書いた[6]

古くから東山道中山道が横断し、東日本西日本を繋ぐ交通の要所であったことから、信州へ通ずる道や旅路のことを信濃路・木曽路と呼んだ。現在でも風光明媚な古道や山間の宿場町の遺構などが各地に残存している。丘陵や山脈がそびえ立ち旅行者の通行を困難にさせたことから、旅行者の安全を守る道祖神の遺跡も多く点在する。

前述のように丘陵や山脈が多く自然条件の厳しい地域であった一方で、明治以後は鉄道などの開通により首都圏中京圏からのアクセスが良好になったことから、近代以降は軽井沢上高地を筆頭とした高原リゾート山岳リゾートが多いことでも知られる。「日本三大外国人避暑地」に数えられた軽井沢と野尻湖を筆頭に、日本アルプス菅平高原白馬村など、在留欧米人に余暇活動の拠点として見出された歴史を持つ場所は多い。また諏訪盆地(東洋のスイス)、下栗の里(日本のチロル)、国道299号メルヘン街道)など欧米に関連した別名を持つ地域も多数あり、長野県の山岳は他面では欧米の山岳風景を思わせ異国情緒を感じさせる地域にもなっている。

日本の都道府県のなかでトップクラスの長寿の県として知られ、2020年現在、都道府県別健康寿命では男女共に1位であった[報 1]
地理

長野県は本州の中部に位置しており、周囲8県に隣接し、東西約128キロメートル、南北約220キロメートルと、東西に短く南北に長い県域である。県内の南半分は太平洋側に近く、南信州地域の多くは東京よりも南であり、県の最北端は那須塩原市いわき市とほぼ同緯度である。長野県の面積は13,562.23平方キロメートルであり、これは南関東1都3県の面積の合計に近く、日本の都道府県では、北海道岩手県福島県に次いで4位の面積を持っている。

本県は群馬県埼玉県山梨県静岡県愛知県岐阜県富山県新潟県と8つの県と隣接し、隣接都道府県数8は、47都道府県で最多である[注釈 1]。ただし、これらの県とは陸続きでありながら、その間の交通によっては往来が必ずしも簡単ではない場合がある。例えば、埼玉県と県境が接している長さは10キロメートル程度しかなく、川上村道192号梓山線[注釈 2]のみでしか直接的な行き来ができない。また、富山県とは陸続きで接しているものの、3,000メートル級の北アルプスが立ちふさがっており、地形的に険しく、また非常に山奥であるため空路か関電トンネル電気バスでしか往来ができず、一般人は自家用車両による往来は不可能である。これ以外に車両が往来できない県境として群馬県と福島県との県境が挙げられる[注釈 3]。また、地形的な問題などで飯田市と静岡県静岡市松本市下諏訪町王滝村大桑村など陸続きでありながら往来できない市町村が多数ある。

県境を越える事が地形的に難しい理由として、長野県は中央部を高地が占める山地型の地形ではなく、むしろ北西の県境の飛騨山脈、南東の県境の赤石山脈の標高が高く、間の幾つかの盆地(伊那谷松本盆地佐久盆地長野盆地など)を中心とした地域である点が挙げられる。県境付近の山々は「日本の屋根」とも呼ばれ、標高2,000メートルから3,000メートル級の高山が連なっている。ただ、長野県の中央部も平坦というわけではなく、内部にも山岳が多数見られる、急峻で複雑な地形である。これは日本列島が新期造山帯であること以外に、長野県付近が、北アメリカプレートとユーラシアプレートとのプレート境界に近い事と無関係ではない。なお、本州を縦断する糸魚川静岡構造線(糸静線)が県下を南北に走り、糸静線の東側は第三紀層が分布している。糸静線沿線の諏訪湖からは中央構造線が南に走っている。このようなこともあり、善光寺地震を始め、多数の地震を経験してきた。また、長野県内には活火山も複数存在する。

自然地理学の分野では、長野県付近は中部地方中央高地として分類される。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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