長谷川圭一
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金子が監督した『ガメラ 大怪獣空中決戦』では、デザイナーの及川一の誘いで[6][1]、美術助手として参加していた長谷川が大道具の準備をしながら怪獣映画に参加できることを喜んで大騒ぎしていたと証言している[15][12]
作風

幼少時代の実体験や思想から、人間の悪さや心の闇、怨念が絡んだ設定を作品に盛り込むことが多く[16]、ハードかつシリアスで重いテーマを扱ったエピソードが多い。特に「正義感の暴走」というテーマは、初のメインを飾った『ダイナ』最終三部作の時期から現れており[17]、『ティガ』で「人間ウルトラマン」というテーマが掲げられた際に「ウルトラマンも怪物も紙一重の存在であり、完璧な超人ではなく人間がコントロールできない力の存在」といったスタンスを取っていた[18]

アニメデビュー作となった『デビルマンレディー』には多大な影響を受けたと語っており[19][20]、映画『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』や『ウルトラマンネクサス』では「デビルマンの世界とウルトラマンの世界を融合させたいという気持ちがあった。感情移入じゃなくて恐怖の対象としての怪獣とウルトラマンを見つめなおし、ウルトラマンの中の闇の部分に踏み込んでいった」と語る一方で、「それはヒーローものとして正しかったかどうか」と述懐している[20]

また、使用頻度の少なかったアイテムやゲストキャラクターの再登場を好んでおり、これは装飾スタッフ出身ゆえに小道具や登場人物への思い入れが強いためだという[21][22]。また『ウルトラマンメビウス』では、GUYSクルー全員の主役回を書くことと、マイナー怪獣を登場させることを自身のテーマとしていた[3]

子供を中心として感動的な展開とする手法を得意としており[注釈 2]、ファンの間ではこれを「長谷川ブシ」と称している[23]

前述のように極太な作劇を見せる一方で、当時小学生だった長男から「よくこんなホン通ったね」と言われたという[24]
エピソード
ウルトラシリーズ

ウルトラマンガイア』では、戦う相手である「根源破滅招来体」のイメージが各脚本家に委ねられたため、長谷川は超空間波動怪獣メザードを設定して自身の脚本に4回登場させたが、余りにも出し過ぎたため、同作品に参加していた脚本家の川上英幸に怒られたという[25]



作品リスト
テレビ
特撮

ウルトラシリーズ

ウルトラマンティガ(1996年 - 1997年)全52話中8本執筆※デビュー作[注釈 3]

ウルトラマンダイナ(1997年 - 1998年、メインライター)全51話中14本執筆

ウルトラマンガイア(1998年 - 1999年)全51話中8本執筆

ウルトラマンコスモス(2001年 - 2002年)全65話中2本執筆

ウルトラマンネクサス(2004年 - 2005年、シリーズ構成兼任)全37話中15本執筆

ウルトラマンメビウス(2006年 - 2007年)全50話中9本執筆

ULTRASEVEN X(2007年)第8話のみ

ウルトラギャラクシー大怪獣バトル(2007年 - 2008年)全13話中4本執筆

ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY(2008年 - 2009年)全13話中3本執筆

ウルトラマンギンガ(2013年、シリーズ構成兼任)全11話中5本執筆


キューティーハニー THE LIVE(2007年 - 2008年)第12話のみ

仮面ライダーシリーズ

仮面ライダーW(2009年 - 2010年)全49話中20本執筆

仮面ライダーフォーゼ(2011年 - 2012年)全48話中8本執筆

仮面ライダードライブ(2014年 - 2015年)全48話中14本執筆

仮面ライダーゴースト(2015年 - 2016年)全50話中14本執筆

仮面ライダーセイバー(2020年 - 2021年)全48話中19本執筆(最多執筆)[注釈 4]

仮面ライダーガッチャード(2023年 -、メインライター)


テレビドラマ

マジすか学園3(2012年)

AKBホラーナイト アドレナリンの夜(2015年 - 2016年)

霊魔の街(2017年、メインライター)

アニメ

デビルマンレディー(1998年 - 1999年)

THE ビッグオー(1999年 - 2000年)

ゾイド -ZOIDS-(1999年 - 2000年)

ZOIDS新世紀O(2001年)

奇鋼仙女ロウラン(2002年 - 2003年)

ロックマンエグゼ(2002年 - 2003年)

アストロボーイ・鉄腕アトム(2003年 - 2004年、メインライター[26]

火の鳥(2004年)

ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU(2005年 - 2006年)

ゲゲゲの鬼太郎(第5作)(2007年 - 2009年、第26話までのシリーズ構成兼任)

墓場鬼太郎(2008年)

VIPER'S CREED(2009年)

神撃のバハムート GENESIS(2014年、シリーズ構成)

SSSS.GRIDMAN(2018年、全話執筆)

ゲゲゲの鬼太郎(第6作)(2018年 - 2020年)

SSSS.DYNAZENON(2021年、全話執筆)[27]

映画

ウルトラシリーズ

ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち(1998年)

ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦(1999年)

ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY(2000年)

ウルトラマンコスモス2 THE BLUE PLANET(2002年)※川上英幸と共同。


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