長慶天皇
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^ 鴨脚本『皇代記』によるが、日付を欠くため、3月11日の後村上天皇崩御を受けたものか、あるいは先だって行われた譲位を受けたものか、確認しがたい。
^花営三代記』応安6年(1373年8月2日条には、「南方」(長慶天皇)が「御舎弟宮」(熙成親王)に譲位して吉野に落ち延びたとの風聞を載せている。江戸時代に在位説を主張した諸家の間では、この記事を根拠として文中2年(1373年)譲位説を採用する者が多かったが、八代国治は実証的研究の立場から明確にこれを否定した。
^ 同趣旨の文書が翌年(1384年閏9月8日付で院宣として下されており、遅くともこれより前に譲位が行われたことは確実である。また、年次不詳3月14日付で河合寺に下した綸旨には「代始」の文言があり、これを同年のものと見ることが出来れば、さらに以前となる。以上2通は無年号文書であるが、この年には弘和から元中への改元があった。改元は譲位の翌年に実施するのが通例であるから、この場合は弘和3年(1383年)の冬(10月末から12月までの間)に譲位が行われたものと推測されている。
さらに、村田正志は独自の鑑識眼に基づき、『阿蘇文書』の弘和3年11月4日綸旨を長慶のもの、『観心寺文書』の同年12月9日付綸旨を後亀山のものと判断した上で、譲位の時期がこの両日間に絞られると主張している[1]
^ 願文中にある「今度雌雄」の解釈をめぐっては議論があり、弟・後亀山天皇との確執を示したものとも、北朝や室町幕府との対立を指したものとも言われている。
^ 春斎より半世紀前、慶長7年(1602年山中長俊の作と伝える『中古日本治乱記』において既に在位説が見えているものの、その内容からは偽書の疑いもある。
^ 非在位説は『新葉集』の「御製」を全て後亀山天皇の作と誤認したことに基づくもので、その序に「三代の御門につかへ」とあるのをもって南朝を三代と推断した。
^ 村田はこの他にも、薬仙寺兵庫県神戸市)に伝存する『般若波羅蜜多理趣品』の一巻について、その筆跡や奥書の文辞から天皇宸筆であると考定している。

出典^ 「南北朝と室町」 『村田正志著作集 第3巻 続々南北朝史論』 思文閣出版、1983年、ISBN 9784784203451。初出は1969年。
^ 『勧修寺長吏次第』
^ 村田 「長慶天皇と慶寿院」(『村田正志著作集 第1巻 増補南北朝史論』 思文閣出版、1983年、ISBN 9784784203437。初出は1940年)
^ 外池昇 「臨時陵墓調査委員会による長慶天皇陵の調査―設置から「伝説箇所」の審議まで―」(『日本常民文化紀要』第29輯 成城大学大学院文学研究科、2012年3月)

関連項目

建武の新政

両統迭立

大覚寺統

玉川宮 - 長慶天皇の後裔と考えられる宮家

北畠守親

紙漉沢 - 青森県弘前市。天皇の潜幸伝説が残り、現陵が治定されるまでは御陵墓参考地に指定されていた。

三浦芳聖(三浦天皇) - 南朝正統の皇胤を自称した人物。天皇が北朝打倒のため全国を行脚したと主張した。

南部煎餅 - 長慶天皇が創始したとの説がある。

北陸朝廷










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