長七郎天下ご免!
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計測:津田宗之、佐賀彰

装置:曽根美装

装飾:山中忠知、山本重治

衣装:石倉元一

美粧:林三郎

結髪:福本るみ

和楽監修:中本敏生

演技事務:石川正男

制作担当:河野荘一、宮川俊夫

特技:JAC

現像:東洋現像所

小道具:高津商会

協力:京都大覚寺

制作協力:六本木オフィス(伊原詢太郎)

制作:テレビ朝日東映

主題歌

それは愛(作詞:
松本茂之 作曲・編曲:菊池俊輔 歌:里見浩太朗 発売:東芝EMI

エンディングのクレジットでは「それは・愛」と表記されている。
挿入曲

みちのり(作詞:
中山大三郎 作曲・編曲:菊池俊輔 歌:里見浩太朗 発売:東芝EMI

第8話で使用された。
特徴

本作の主人公・
松平長七郎三代将軍家光の弟でありながら、謀反の疑いをかけられて切腹した駿河大納言忠長の遺児(忘れ形見)である。後にその措置を恥じた家光から大名に取り立てようとの申し出を受けたが、長七郎は堅苦しい大名暮らしを返上、天下御免・生涯勝手の御墨付きを受けて浪々の旅に出た(イントロ)。自由な旅を終えて江戸に戻った長七郎は、大久保彦左衛門の世話により日本橋の仕出し屋、浜乃屋に結城長三郎と名を変えて移り住んだ(アウトロ)。と毎回オープニング・ナレーションで語られる。ロケは姫路城で実施した。

善人が悪人の手にかけられる寸前に、長七郎が駆けつけ、善人が命を落とさない話が多い。

悪人の住む屋敷へ乗り込み、BGMと共に「天、不正を為せばそれを絶つ。悪に上下の隔てはない。天下ご免!松平長七郎!」[注釈 1]と言いながら乗り込む。悪の親玉が「何者じゃ!ここを何処と心得る!」と叫ぶ。すると配下の者が「殿(御前)、あやつが我々の周りを嗅ぎ回っていた浪人者」もしくは「あの者が浜乃屋の用心棒」と進言する。親玉が「おのれ?浪人者風情が長七郎様の名を騙りおって、痴れ者めが!」と見下した態度をとる。そこで長七郎は「黙れ○○(親玉の名前)、控えよ!」と着ていた羽織を脱ぎ捨て身分を明かし、悪人の罪状を述べて切腹を迫る。すると悪人は「ええいこ奴は長七郎君の名を騙る偽者(もしくは痴れ者)じゃ、出合え!出合え!」などと開き直り配下の侍達を多数呼び出し長七郎を亡き者にしようと取り囲む。そこで長七郎は最初に斬りかかる配下の腕をひしぎ、「やむを得ん!生涯勝手(天下御免の時も)の長七郎、天に代わって貴様達を斬る!」の台詞を合図に殺陣が始まる。殺陣が終わると両方の刀の血曇を振り払い、回れ左から正面へ旋回しながら納刀する。正面に向き直る時と納刀のタイミングがほぼ同時である点が長七郎江戸日記と異なる(長七郎江戸日記では、刀の刃先を鯉口に少し納めてから回転し、回れ左から正面へ旋回し、正面を向いてから納刀する、という点で異なる)。

第1話の悪人屋敷での口上は、「天、不正を為せば天を斬る。領主、暴虐を極むればそれを斬り、守銭奴、民を苦しめればこれを断つ。天下ご免!松平長七郎!」とある。他、第四話も同様。

第2話の口上は、「天、不正を為せば天を斬る。領主、暴虐を極むればそれを斬り、守銭奴、民を苦しめればこれを断つ。悪に上下の隔てはない。天下ご免!松平長七郎!」と変わる。

第5話では、ラス立ち前の登場のテーマ音楽を自己の草笛で演奏する、という形式で悪人たちの前に現れる。

第6話では、上記のような口上はなく、「天下御免!松平長七郎!」と名乗るだけで殺陣に突入する。

登場時、葵の紋服は浜乃家の羽織(祭りの法被や虚無僧等の場合もある)で必ず隠しているのは、重要なポイント。羽織を脱ぎ捨て葵の御紋がBGMと共にアップになると悪人たちはひれ伏す。

最初から二刀流で戦う江戸日記とは違い初めは一刀流で戦い、短筒で狙われた場合は脇差を投げたり背後から襲われれば脇差を背中越しに逆手で突いてから脇差を引き抜き二刀流に切り替わる。あるいは相手へ大刀を突き刺しそこから脇差で相手を払いながら突き刺した大刀を引き抜き、そこから二刀流での殺陣を見せる(シチュエーションで毎回変わる)。

密偵達も締めの殺陣に加わる所など、話の構成は暴れん坊将軍と似ている、音楽も同じ菊池俊輔

岸部シローは杉良太郎版『遠山の金さん』でも、同じ南町奉行所同心役で出演していた(眼鏡をかけている点も同じ)。

長七郎が成敗した大名や旗本は松平伊豆守の配慮により病死という事で処理された旨がナレーションで語られる。

最終話で尾張大納言より再び、上方の状況視察の為諸国漫遊の旅に出て欲しいと頼まれ江戸を去る。

髷 - オープニングでは正式な武士の髷だったが、話中では浪人

ほぼ毎回、ラストの立ち回り殺陣では里見が十数秒から1分前後のワンカットの二刀流を見事に演じている。このワンカット殺陣は『江戸日記』でも見受けられる。

放映リスト

話数サブタイトル放送日脚本監督ゲスト出演者
1日本晴れ大江戸囃子1979/10/25土橋成男
河野寿一沙織:結城しのぶ、加賀屋市兵衛:田中明夫、阿部備中守[注釈 2]加藤和夫、笹木源八郎:青木義朗、小松帯刀:大木晤郎、芳賀:波多野博、吉岡:平沢彰、青山辰之進:中野誠也
2誘拐!おさよ危機一髪1979/11/1綾乃:鮎川いづみ、堀田将監:北原義郎、大和屋藤蔵:高城淳一、吉岡兵馬:原田清人、石田頼母:西山辰夫、神山玄蕃:木村元、尾形玄庵:北見唯一、神山の配下:宮城幸生、:星野美恵子、:富永佳代子永井伊賀守亀石征一郎
3激突!燃えろ江戸っ子1979/11/8飛鳥ひろし荒井岱志お千代:木村理恵、清次:佐々木剛、近江屋勘兵衛:神田隆、剣持主馬:外山高士、源蔵:高桐真、真砂屋久左衛門:冨田浩太郎、五代:五味龍太郎、捨松:田原千之右、権三:国一太郎、新兵衛:山村弘三
4変身!炎の京人形1979/11/15今村文人河野寿一室伏陣左衛門:戸浦六宏、お静:光丘真理、伊丹屋清兵衛:内田稔、黒坂刑部:山岡徹也、鈴木:岩田直二、中村:浜伸二出水憲司日高久、山下十兵衛:内藤武敏
5情け!高麗人参1979/11/22荒井岱志おきぬ:栗田ひろみ、竹内弥之助:左右田一平、宝珠堂六右衛門:織本順吉、神尾重秀:玉川伊佐男、井筒惣右衛門:剣持伴紀、おちよ:蝦名由紀子、久六:笹吾朗、門弟:泉祐介、侍:石倉英彦峰蘭太郎、おたね:林順子
6天晴れ!へぼ同心初手柄1979/11/29飛鳥ひろし松尾正武山田陽介:深江章喜、山田一平:春田和秀、宇田道之助:小笠原弘、二美:茂木由美子、山田三之助:大小原繁、四津:田中加奈子、北村:唐沢民賢、閻魔の仁兵衛:秋山勝俊、山田五郎:坂上昌市、山田六助:角井浄、森岡:有川正治、八蔵:勝野賢三、権次:内藤康夫、お梅:吉田純子、奥住玄蕃:安部徹
7あきない札を喰った奴1979/12/6今村文人河野寿一おぬい:服部妙子、喜之助:長谷川明男、庄兵衛:早川保、宍戸右近太夫:山本清、間瀬兵庫助:田口計、正太:大場利明、弥左衛門:柳川清、おつる:田中綾、医者:阿木五郎、おたき:武田てい子、おせん:三浦徳子、同心:福本清三、農民:石沢健
8無情!江戸に散る花1979/12/13土橋成男松尾正武おしの:中島ゆたか、松岡進之丞:鹿内孝、肥前屋孫兵衛:城所英夫、佐竹主水正:今井健二、源太:内田勝正、清次:千代田進一、田沢:滝譲二
9雪どけを待つ女1979/12/20河野寿一志津:早乙女愛、武藤清十郎:柴田p彦、馬場甚十郎:塚本信夫、村山源太夫:高野真二、甚兵衛:森源太郎、武内:高木吉治、半沢:西山清孝
10浮かれて泣いた大漁節1980/1/10今村文人井沢雅彦おたみ:あき竹城、小松屋軍太夫:池信一、榊原安房守:田中浩、黒井源左衛門:中田博久、仲買人:松田明、武士:山田良樹、峰蘭太郎、御家人:藤沢徹夫、内藤隼人正:島田順司、於美代:北川恵
11泣き笑いにせ者人生1980/1/17土橋成男河野寿一柴田弥五郎:長門勇、八重:大森不二香、おくみ:浅利香津代、善助:永井柳太郎、大野豊後守:永野達雄、金兵衛:石浜祐次郎、岸井:波多野博、神崎:笹木俊志、摂津屋重兵衛:菅貫太郎


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