1995年出版のアメリカ探偵作家協会によるベスト100では13位に選ばれている(他のチャンドラー作品としては8位に「大いなる眠り」、21位「さらば愛しき女よ」)。日本ではハヤカワミステリーベスト100など、ほとんどのランキングで、チャンドラー作品としては1位を保ち傑作とする人が多い。
村上春樹は『カラマーゾフの兄弟』と『グレート・ギャツビー』と本作を、もっとも影響を受けた作品3作として挙げており、『羊をめぐる冒険』の物語も本作の影響をよく指摘される。長らく日本では清水俊二訳によるものが出版されていたが、2007年には村上春樹、2022年には田口俊樹、翌2023年には市川亮平による翻訳版も出版された。 同じ出版社から刊行されている清水俊二訳の『長いお別れ』と村上春樹の新訳『ロング・グッドバイ』は両方とも流通している。 出版年タイトル出版社文庫名等訳者巻末ページ数ISBNコードカバーデザイン備考 ロング・グッドバイ 1973年に監督ロバート・アルトマン、主演エリオット・グールドにより映画化された。
日本語訳
1958年10月長いお別れ早川書房世界探偵小説全集
(ハヤカワ・ポケット・ミステリ)260清水俊二370
1972年6月レイモンド・チャンドラー早川書房世界ミステリ全集5清水俊二748清水俊二訳の
『さらば愛しき女よ』
『長いお別れ』
『プレイバック』収録
1976年
4月1日長いお別れ早川書房ハヤカワ・ミステリ文庫HM 7-1清水俊二清水俊二 「あとがきに代えて」545978-4150704513カバーフォーマット:辰巳四郎、
カバーデザイン:ハヤカワ・デザイン ほか
2007年
3月8日ロング・グッドバイ早川書房(ハードカバー単行本)村上春樹訳者あとがき584978-4152088000チップ・キッド
2009年
3月6日ロング・グッドバイ早川書房Raymond Chandler Collection
(軽装版)村上春樹訳者あとがき
準古典小説としての『ロング・グッドバイ』711978-4152090102装画 浅野隆広、
カバーデザイン 坂川栄治+田中久子
(坂川事務所)
2010年
9月9日ロング・グッドバイ早川書房ハヤカワ・ミステリ文庫HM 7-11村上春樹訳者あとがき
準古典小説としての『ロング・グッドバイ』645978-4150704612坂川栄治+田中久子
(坂川事務所)
2022年
4月28日長い別れ東京創元社創元推理文庫M-チ-1-7田口俊樹訳者あとがき
解説 杉江松恋599978-4-488-13107-4カバー装画=Edward Hopper Nighthawks(部分)
(C)Alamy/PPS通信社
カバーデザイン=岡本洋平(岡本デザイン室)
2023年
5月30日ザ・ロング・グッドバイ小鳥遊書房(四六判)市川亮平訳者あとがき460978-4-867-80018-8装幀 鳴田小夜子
(KOGUMA OFFICE)ロスアンジェルスの地図、
邸宅の見取り図等挿絵数点収録
映画
The Long Goodbye
監督ロバート・アルトマン
脚本リイ・ブラケット
原作レイモンド・チャンドラー
『長いお別れ』より
製作ジェリー・ビック
製作総指揮エリオット・カストナー
出演者エリオット・グールド
音楽ジョン・ウィリアムズ
撮影ヴィルモス・スィグモンド
編集ルー・ロンバード
配給ユナイテッド・アーティスツ
公開 1973年3月7日
1974年2月23日
上映時間112分
製作国 アメリカ合衆国
言語英語
テンプレートを表示