1973年に監督ロバート・アルトマン、主演エリオット・グールドにより映画化された。邦題は『ロング・グッドバイ』(原題は The Long Goodbye )。
内容は1970代風にアレンジされており、エリオット・グールドが演じる探偵フィリップ・マーロウが友人テリー・レノックスの謎の死をきっかけにある事件に巻き込まれていく。 役名俳優日本語吹替
キャスト
TBS版
フィリップ・マーロウエリオット・グールド森川公也
アイリーン・ウェイドニーナ・ヴァン・パラント
ロジャー・ウェイドスターリング・ヘイドン宮川洋一
マーティ・オーガスティンマーク・ライデル青野武
ドクター・ヴェリンジャーヘンリー・ギブソン千葉耕市
ハリーデヴィッド・アーキン(英語版)
テリー・レノックスジム・バウトン
モーガンウォーレン・バーリンジャー(英語版)
ルターニャ・スウィートルターニャ・アルダ
デイヴ(ソクラテス)デビッド・キャラダイン
チンピラアーノルド・シュワルツェネッガー
不明
その他日高晤郎
宮下勝
藩恵子
蟹江栄司
仲木隆司
峰恵研
広瀬正志
平林尚三
山岡葉子
葵京子
加川三起
峰あつ子
演出蕨南勝之
翻訳入江敦子
効果遠藤堯雄
桜井俊哉
調整
制作東北新社
解説荻昌弘
初回放送1978年11月13日
『月曜ロードショー』
※日本語吹替は2015年10月7日発売の『吹替の名盤』シリーズ 〈テレビ吹替音声収録〉HDリマスター版DVDに収録)
スタッフ(映画)
監督:ロバート・アルトマン
製作:ジェリー・ビック
製作総指揮:エリオット・カストナー
脚本:リイ・ブラケット
原作:レイモンド・チャンドラー(『長いお別れ』より)
撮影:ヴィルモス・スィグモンド
音楽:ジョン・ウィリアムズ
備考(映画)
松田優作がこの映画にインスパイアされ、TVでは『探偵物語』、映画では『ヨコハマBJブルース』を生み出したことで知られている[1]。
映画評論家の町山智浩は『ビッグ・リボウスキ』『インヒアレント・ヴァイス』『アンダー・ザ・シルバーレイク』『グッドフェローズ』『アホーマンス』なども、この映画の影響をうけているとしている[2]。
アニメ監督の渡辺信一郎は、『映画秘宝』のインタビュー本で自身のベスト10として本作『ロング・グッドバイ』を入れている[3]。
映画美術家の種田陽平は本作を、1999年に行われたキネマ旬報のオールタイムベスト企画で、自身のベスト10の一つに挙げて、コメント欄で「『ガルシアの首』や『ロング・グッドバイ』に匹敵する熱いアメリカ映画はもう見られないのか。『ファーゴ』を演出したコーエン兄弟にはその可能性があると思います」と、サム・ペキンパー『ガルシアの首』と共に本作を特別な映画と言えるコメントを出した [4]。
作家の村上龍は本作の大ファンであり、本作を含めた映画作品にオマージュを捧げた「村上龍映画小説集 (講談社文庫)」を出している。
『モダーンズ』の監督アラン・ルドルフが第二助監督を務めた[5])。