武器の需要が減り、仕事が減った刀鍛冶ら武器職人によって、和錠と呼ばれる手の込んだ造りの錠前が作られるようになった。阿波錠(徳島県)、土佐錠(高知県)、因幡錠(鳥取県)、安芸錠(広島県)などが著名とされる[10]。
現代の日本では、6月9日が「ロックの日」とされている[2]。 鍵は歴史的にみると錠の正面の鍵穴で解錠するヨーロッパ型錠と、錠の右側面に鍵穴があり鍵を押し込んで解錠するアジア型錠に分けられる[11]。 ヨーロッパ型錠は西洋を中心に普及した錠内部の障害物に合致する鍵を使って回転させることで解錠する構造のものをいう[11]。回転鍵型錠ともいう[11]。 アジア型錠はシルクロード周辺の国々を中心に普及した錠内部の板バネを閉じさせることで解錠する構造のものをいう[11]。チャイニーズロックやオリエンタルロックともいう[11]。 現代の主流の方式の錠前は19世紀に誕生したシリンダー錠である[1]。ヨーロッパではそれまでウォード錠が普及していたが鍵違い数は数百通りが限界であった[1]。 シリンダー錠は筒を組み合わせた形状の錠前で、これに鍵を差し込み、回転させることで開閉する。シリンダー錠の内部には、普段は開閉を遮るためのピンが複数本あり、このピンはそれぞれ異なる一定の押し具合による解錠ラインが一致した場合にのみ開く構造になっている。シリンダー錠の鍵は、このピンを押し、全てのピンが同時に開いて錠前が回転するように働く。代表的なものにピンタンブラー錠がある。 アメリカではピンタンブラー方式のシリンダー錠が発明され工業製品として量産されるようになった[1]。 タンブラー錠の鍵は、よく見かけるものでは新旧2種類の形状がある。古い形の鍵はレバータンブラー錠 新しい形の鍵は、ピンタンブラー錠またはウェハータンブラー錠
鍵の分類
ヨーロッパ型錠
アジア型錠
機械式の錠に対応する鍵
機構シリンダー錠の構造詳細は「ピンタンブラー錠」を参照
スケルトンキーウォード錠は対応する鍵以外にももっと小さいスケルトンキーで開けられる。青銅製のスケルトンキー