銭形幸一
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TVスペシャルやゲーム等ではそこまで滅茶苦茶をする描写はないが、高速道路を逆走する(『炎の記憶?TOKYO CRISIS?』)などの無茶な行為が少なからず見られ、実写映画『ルパン三世』では「犯罪記録を抹消する代わりに、アジア裏社会を牛耳る大物・プラムックの検挙に協力する」という取引をルパンに提示している[注 72]

『TV第2シリーズ』第13話「サンフランシスコ大追跡」では昼夜を問わずルパンの幻影に悩まされるようになり(寝ていてもルパンが夢の中に現れるほど)、医者から「典型的なノイローゼ」と診断され、「今後一切、ルパンのことは忘れなさい」とまで言われてしまう。しかし、銭形の歯の中に隠されたマイクロフィルム(「石炭からダイヤモンドを作り出す方法」を記したもので、ルパンが狙っていたが先に不二子が盗み出し、「迂闊にルパンが手を出せない場所」として銭形の歯の中に埋め込んだ)を手に入れようとルパンが現れ、「ルパンが自ら目の前に現れるはずがない、これは幻影に違いない」と思い込んで必死に逃げ回り、「逃げる銭形を追うルパン」という普段とは逆の展開となる。その結果、執拗に追い回されたことがショック療法となったのかノイローゼから完治し、「ワシは今、改めて分かった。ワシの生きがいは… ルパン、お前をこの手でふん縛ることだ!」といつもの調子が戻っている。

『TV第2シリーズ』第44話「消えた特別装甲車」ではシドニー警察が開発した超硬金属製装甲車内に無断で潜入し、運搬する「眠れる獅子」の黄金像を装甲車ごと奪ったルパンを待ち構えていたが、完全密封された格納庫内に長時間いたことで酸欠状態に陥り、窒息死寸前になった銭形を救うためルパンと次元は追ってきたペンギン警部に装甲車を返還する(格納庫の扉は内部からは開けられない様になっており、ルパン達は外部から力ずくで開けようと試みるも全て失敗していた[注 73])。その後、移送が済んだ「眠れる獅子」をルパンが盗んだ際に、銭形はルパンを追うペンギン警部の車にわざと自分の車をぶつけて妨害する形で借りを返し、その律義な行いにルパン達は感心している。

『TV第2シリーズ』第66話「射殺命令!!」では、ICPO本部からの要請を受けてハワイで行われる国際犯罪会議に「ルパンの犯罪研究の第一人者」としてVIP待遇で参加して講演をし、その締めくくりに「もし、ルパンを射殺し、死体として逮捕するならば、それは『捜査という名を借りた殺人』に他ならないでありましょう!!」とルパンの生け捕りにこだわる自らの信念を熱く語っているが、その裏でICPOがビューティ警部に「ルパン射殺命令」を出したことを知り[注 74]、ルパンの身を案じ助けを求めて来た不二子と共に泡を食って帰国し駆けつける。次元がとっさに放った接着弾がなければ、ビューティが放ったダムダム弾によって「ルパンが射殺される=上記の発言が、あわや現実のものになる」というシャレにならない事態となり、この「身内(ICPO)による暴挙」及び「警察が使用することを禁じられているダムダム弾を躊躇無く使用した」[注 75]というビューティの非道かつ残忍な行動に怒りを通り越して呆れ果て、その後ルパンを仕留めそこなったことに気づいたビューティに対し、「俺は貴様のような殺し屋に協力しろという要請は受けておらん」「今度は貴様がルパン達に狙われる番だ!」と、彼の悪行が招いた報いと突き放して協力を断り、それとなくルパン達の行った報復に目を瞑っている。

『TV第2シリーズ』第82話「とっつあん人質救出作戦」ではテロリストの人質に取られてしまい、ICPOが拒否した収監中のテロリストの首領・ナポレオン11世との人質交換をルパン達が代わりに行った[注 76]後に、彼等が乗ったヘリコプターが墜落して爆発する様を目撃すると「惜しい男を死なせてしまった…」と呟き、「ルパン… 立場は違っていても、ワシはお前が好きだったんだ?!」と言って泣き崩れた(この時、ナポレオン11世に変装して銭形の傍にいたルパンは「俺も好きよ」と心の中で発言している)が、ヘリコプターの墜落と爆発は次元たちの行った偽装であり、残骸から死体が見つからなかったことを知ると安堵し「よかったぁ?」と喜んでいる。この回でルパンは「扉のない金庫から盗んでも、ちっとも面白かねえんだ。とっつぁんに追われてないと、一味違うんだよなぁ」と述べて銭形を助けるために立ち上がり、五ェ門と次元もそれに賛同している(不二子は不参加を表明した)。

『TV第2シリーズ』第98話「父っつあんのいない日」では、トリュフォー警視の策動によって暗殺される(トリュフォーの部下で銭形の射撃の先生であり好敵手でもあった男に狙撃され、ルパンを誘き出すことに利用された)が、実は撃ち込まれたのは麻酔弾であり、死亡したと誤解されたまま葬儀が執り行われ火葬炉に入れられた際にルパン達によって盗み出される(結果的に救出される形になった)。意識を取り戻してからはルパン達と協力して口封じに部下を射殺したトリュフォーを逮捕し、その後ルパン達は逃亡するが銭形は自分のために動いてくれた彼等を見逃してやり、感謝の念を込めて敬礼するという場面で終幕する。この回でルパンは「とっつぁんの葬式は俺が出す」と意気込み、トリュフォーの罠が待ち受けているのも承知で「とっつぁんと一緒にお手々繋いで天国に行くのも乙なもんだぜ」と言いつつ銭形の遺体強奪作戦を繰り広げ、事件解決後は「年中ドジで出世はまあまあだが、とっつぁんはICPOの鑑」と銭形を褒め称える発言をしている。
プロフィール

原作では身長・体重・生年月日[注 77]は設定されていない。

身長:181cm

体重:73kg[5]

生年月日:1938年12月25日[注 78]
太平洋戦争の戦死者への黙祷を捧げる際には「弱いんだよな…戦中派の俺としちゃ、こういうの」という台詞を発している[ep 23]ほか、『カリオストロの城』や『TV第2シリーズ』第145話、『PARTIII』第16話、『THE FIRST』ではルパンは銭形のことを「昭和一桁」と言っているが、「古臭い」という意味の冗談とも取れる。

所属 : 警視庁刑事部国際捜査課
実写ドラマ『銭形警部』での設定。過去に警視庁刑事部に実際に設置されていた課であるが現在は存在しない[注 79]。作中では銭形以外の課員は登場しておらず、閑職らしき描写がされている。原作やアニメシリーズ等では警視庁での具体的な所属部署は不明[ep 24](後述)。

所属(出向先): 国際刑事警察機構(International Criminal Police Organization:通称ICPOまたはインターポール)総務局国際協力部第一課[ep 25]、または Japan Office(日本支局)[ep 26][注 80]


階級 : 警部

特技 : 生け捕り術、投げ手錠、射撃

住所:埼玉県朝霞市都内アパート[注 81]岐阜県高山市山寺

資格:柔道五段、警視庁背負い投げ技

設定

銭形の設定については、原作とアニメで差異があるほか、アニメでも作品ごとに差異や矛盾が生じている。
警察官経歴・権限及び待遇

原作及びアニメシリーズでは警視庁での所属部署は不明。パイロットフィルム版では警視庁刑事部捜査一課[注 82]、実写ドラマ『銭形警部』では警視庁刑事部国際捜査課所属と設定され、『LUPIN the Third』シリーズでは『峰不二子という女』ではSPECIAL POLICE(詳細不明)、『血煙の石川五ェ門』では警視庁公安部所属となっている。


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