銭形幸一
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アニメでは野村胡堂銭形平次捕物控」の主人公・銭形平次がモチーフになっているような描写をされることが多い(モンキー・パンチはゼニガタアザラシに由来していると説明することもあれば[10]、銭形平次を由来に挙げるケースもある[11])。風貌はアメリカン・コミックスのキャラクター、ディック・トレイシーがモデルとなっている。

下の名前については、原作では作者自身「平一」とつけたかったはずなのだが、誤植のために「幸一(原作第8話)」となってしまい、その後この名前を使用する機会がなかった。さらに、作者が下の名を既に付けていたことを忘れ、第64話では「平太郎」と新たに付けてしまった。アニメ版では「平次(劇場版『ルパンVS複製人間』)」まで登場したが、ほぼ同時期に製作・放映されていた『TV第2シリーズ』第92話では「銭形幸一」と記された名刺を出しており、第98話では「ICPO 銭形幸一警部」とテロップされていた。

現在のアニメでは公式に「幸一」が正式名称とされ、1998年のTVスペシャル『炎の記憶?TOKYO CRISIS?』では、アパートの郵便受けに「銭形幸一」と書かれていたり、キャッシュカードに「コウイチ ゼニガタ」と名前が記入されていたシーンがあり、大家からも「幸(こう)ちゃん」と呼ばれている。2000年のTVスペシャル『1$マネーウォーズ』では、辞表を五ェ門に見せるシーンで「銭形幸一」と、フルネームが書かれていることが確認できる。また2005年のTVスペシャル『天使の策略 ?夢のカケラは殺しの香り?』では銭形自ら「銭形幸一」と名乗るシーンが加えられた。また、PlayStation 2用ゲーム『魔術王の遺産』、2004年にリリースされたパチスロ機『主役は銭形』のPRパンフレットにも「幸一」と記述されている。PlayStation 2用ゲーム『ルパンには死を、銭形には恋を』でも、愛称を「幸(こう)ちゃん」としている。実写テレビドラマ『銭形警部』でも本名は「幸一」となっている。
所持品・所有物等

バーバリートレンチコートを着用してソフト帽を被り、コートの下はスーツネクタイ姿。この服装を『炎の記憶?TOKYO CRISIS?』で「ワシのトレードマーク」と言及しており、基本的にいつも同じ服装だが、南国や寒冷地では装いを変えたりもしている。コートの色は橙色黄土色ベージュが多く、スーツは茶色が主だが他に濃い青緑色ダークグレーなどがある[注 97]

愛用の銃はコルト・ガバメント(M1911を改良し1927年から登場したA1タイプ)。この銃は第二次世界大戦後、GHQが日本の警察官の銃器所持を許可した際にアメリカ合衆国が提供したが、「.45ACP弾」という反動が強めの弾薬を使用するため、当時の平均身長が160cm代だった日本人警察官には扱い兼ねるという事で余り普及しなかったものであり、かなり大柄な体格(当時としては)の銭形だからこそ扱えた代物と言え、それをツーハンド・ホールドではなく片手で撃つ腕力と握力(特技でもある)を誇る。

得意の生け捕り術に使用する手錠は現行のアルミ合金製黒手錠ではなく、旧来からのニッケル鍍金の鋼鉄製を使用。『TV第2シリーズ』第26話では、大小様々なサイズの手錠をコートの下に多数隠し持っている描写がある。

先祖代々伝わる十手を大事な宝物としており、常に所持している。劇場版『カリオストロの城』では、この十手を使って、サーベルを持つ衛士隊と互角に渡りあい、一歩も引かない場面を見せた。TVスペシャル『炎の記憶?TOKYO CRISIS?』でも使用し、遺伝子改造を受け身体能力が大幅に強化された相手にも互角に戦った。

携帯電話についてはTVスペシャル『炎の記憶?TOKYO CRISIS?』で「嫌いだ」と言ってはいるものの一応は所持しており、同作以降の作品でたまに使用し、TVスペシャル『天使の策略?夢のカケラは殺しの香り?』では着メロを自身のテーマ曲である「銭形マーチ」にしていた。TVスペシャル『霧のエリューシヴ』では、過去の世界にタイムスリップしているせいで圏外となり、使用できなかった。『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』ではルパンから偶に携帯にメールが送られてくる(銭形の方からは返信ができない)ことが語られている。

愛煙しているたばこは「しんせい」「ハイライト」。

拡声器を使用して相手に呼びかけるシーンも多く、特にパトカーに乗ってルパンを追っている際などに使用している。
使用車両

『TV第2シリーズ』開始当初は左ハンドルのジープが愛車として設定され、公私に乗り回していた。

劇場版『カリオストロの城』などに登場する2代目 410型系 日産・ブルーバードは「銭形警部の愛車」として広く知られており、「ゼニブル」の愛称で呼ばれる[12]

作品に登場する日本パトカー仕様車は『カリオストロの城』では「埼玉県警・ICPO」、『風魔一族の陰謀』では「岐阜県警」、「死の翼アルバトロス」は「ICPO」としてそれぞれ車体に表記されている。ただし、日本パトカー仕様であるものの『プリズン・オブ・ザ・パスト』、『PART6』は特に車体表記がされていない。
登場作品

TV第1シリーズ第11話「7番目の橋が落ちるとき」(1972年)

車体表記 : 無表記(なお、第11話を含めた第1シリーズ前期において、日本の白黒パトカーの黒の部分は、何故か青で表現されていた)


劇場版『カリオストロの城』 (1979年)

車体表記 : 埼玉県警・ICPO(作品舞台はカリオストロ公国)


TV第2シリーズ第145話「死の翼アルバトロス」(1980年)

車体表記 : ICPO


TV第2シリーズ第155話(最終話)「さらば愛しきルパンよ」(1980年)

車体表記 : 不明(作品舞台は東京)


TV第3シリーズ第21話「さらば黄金伝説」(1984年)

車体表記 : ICPO(作品舞台は一部日本)


風魔一族の陰謀』(1987年)

車体表記 : 岐阜県警(作品舞台は岐阜)


ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』(2013年)


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