銭形幸一
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ルパンを追って現地へ向かう際にファーストクラスに乗ったり、聞き込みで訪れた飲み屋で飲食するなどしばしば経費を無駄遣いする為[注 92]、上層部や経理部からは不評を受けて経費をストップされることもあり[ep 36]、リストラ時期には出張経費までカットされ、外食はせずカップ麺だけで乗り切ることもあった[ep 37]
年齢・学歴

年齢はルパンより年上。原作では東西京北大学法学部に籍を置き、ルパンとは同じ大学の先輩と後輩であり(銭形が大学4年の時にルパンが入学してきた)、不二子はルパンと同じ学部にいたという設定の話もある。これを踏まえてか、実写版ではそれほど年配という訳ではない配役がなされたりもしている[注 93]
語学

世界中でルパンを追いかけ、どの国でも苦労なく話している一方、『TV第2シリーズ』第66話「射殺命令!」ではハワイで英語がうまく通じなかったり、第108話「哀しみの斬鉄剣」ではtravelingという単語の意味が分からなかったりしている。
相棒・助手

原作コミックの第1話には銭形の協力者として小柄な老爺の名探偵・明智小五郎が登場しており、原作者には老獪な謎解き担当・明智と若きやり手の行動派・銭形のコンビでルパンと対決させようという意図が当初はあったのではないかと言われている(第2話以降、明智は登場していない)。アニメシリーズではパイロットフィルム版とPART6第5・6話に明智は登場し、前者は終盤でルパンの変装だったことが明かされており、後者は仮想現実内で銭形にそっくりな浪越警部の協力者(原作やパイロットフィルム版とは違い、美青年の姿になっている)として活躍している。

アニメ等では基本的に相棒や協力者はその回限りの登場ということが多いが、『峰不二子という女』のオスカー警部補、『警部銭形』の一里塚正樹、『銭形警部』の桜庭夏希と国木田晋太郎はシリーズを通して銭形の相棒として活躍し、PART5で初登場した八咫烏五郎は『プリズン・オブ・ザ・パスト』やPART6にも続投している。

上司や部下、相棒に恵まれないジンクスのようなものがあり、TVスペシャルでは『トワイライト☆ジェミニの秘密』のジャン・ピエール、『アルカトラズコネクション』のテリー・クラウン、『盗まれたルパン ?コピーキャットは真夏の蝶?』のブライアン・マーフィー、『天使の策略 ?夢のカケラは殺しの香り?』のエミリー・オブライエンなど身内が黒幕だったという展開が多く、銭形を主人公としたスピンオフ漫画『警部銭形』では自らに刑事の基礎を教えた元上司・菊田孝之を逮捕している。逆に警察関係の味方が信頼できた例は『トワイライト☆ジェミニの秘密』のブルトカリー巡査、『ワルサーP38』のビッキー・フラナガン、『炎の記憶?TOKYO CRISIS?』の警視総監、『EPISODE:0 ファーストコンタクト』のジョージ・マックフライ、『the Last Job』の神楽坂飛鳥[注 94]などがおり、『TV第2シリーズ』第3話や『天使の策略 ?夢のカケラは殺しの香り?』、『the Last Job』、『血の刻印?永遠のMermaid』では部下らしき刑事も登場している。

TVスペシャル『ルパン三世VS名探偵コナン』では行方不明になったミラ王女の身代わりにされた毛利蘭を追う毛利小五郎を目暮警部からの紹介(この際に目暮は銭形を「友人」と言及している)で助手としてヴェスパニア王国へと同行させ、『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』では特例として佐藤刑事と高木刑事を借りて[注 95]ルパンの捜査に当たり(ただし、高木刑事は着任早々にルパンに入れ替わられる失態を犯し、途中で白鳥警部と交代した)、エピローグでは服部平次と大滝警部を伴って大阪大美術館に侵入したルパンの前に現れている。
外見

ルパンファミリーの中では、次元の次に作画変化が見られないキャラクターである[6]。帽子の下の髪形は短髪もしくは角刈りとなっているが、『風魔一族の陰謀』では剃髪したためにスキンヘッドになっている。
原作とアニメの相違点

原作とアニメで特に設定の異なるキャラクターであり、原作者のモンキー・パンチがアニメに対してもっとも不満を漏らしている部分である。

モンキーは銭形について「かなり頭のキレる警部として描いたつもり」と記しており[7]、アニメでの狂言回しのような銭形に不満をにじませていた。実際原作での銭形は冷徹な性格で、口調等もクールで物静かであり、大抵の表情も口を真一文字に結んでいて、おちゃらけた表情も見せることはあるものの、取り乱したりしている場面なども含めてその頻度は少ない。「銭形流逮捕術の第一人者」であり、さらに「よく知られているルパンの顔や声は実は作られたもので、本当の素顔は(本人を除いて)誰も知らない」という、次元たちですら知らない事実を突き止めていること等から凄腕であることがうかがえ、ルパンの巧妙な仕掛けもあっさり見破ってしまうことが多く、故に非常に厄介な相手だとルパン達に認識されており、「まずは如何に銭形を出し抜くか」「銭形が来る前に、どうやって仕事を終わらせるか」にストーリーの主眼が置かれている。ルパンについては、「好敵手」と認めつつ「苦しませて処刑させる」のを目的としており[ep 38]、「八つ裂きにしても飽きたらないほど憎んでいる」と憎悪をも露にし[ep 39]、逮捕のためなら卑怯な手段も厭わないことから「俺たち悪党を相手にしてるとは言え、手口が汚い」とたびたびルパンに罵られている。

モンキーは劇場版『カリオストロの城』で描写された鋭い敏腕警部としての銭形の姿を「(監督の)宮崎駿さんの解釈がもっとも正しい」と語り、また自身が監督した劇場版『DEAD OR ALIVE』が公開される前にインタビューにて「銭形は、本当は天才なんです」と発言している。もっとも、原作でもルパンにあっさりと落とし穴にはめられるなどのドジな面もあり、またズボンが黒焦げになって下半身丸出しになったり(しかもルパンの忠告を聞かず発砲した結果)などと、酷い目にも遭っていて、軽率さ・間抜けな表情・コミカルな仕草も時折見せてはいる。

この設定の相違は、登場人物が次元を始めクールなキャラばかりなことに懸念を抱いた納谷悟朗が、差別化するため、また納谷自身が舞台では喜劇メインの役者だったこともあり、ディレクターに「銭形を原作より少し崩して描いてはどうか」と提案したことが発端となっている。このことについて納谷は1978年の対談では「人間味があっていい」と発言していた[8]他、後年には「あんな三枚目になるとは思わなかったですけどね」と回想している[9]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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