1860年代に、ノルウェー人のスヴェン・フォイン[7]が捕鯨砲(火薬により銛を射出する道具)を発明した。この捕鯨砲と蒸気動力付きのボートの発明は、近代的な商業捕鯨の時代への第一歩となった。現代の捕鯨船には、特にナガスクジラ属の鯨のような、素早く、より力の強い鯨を捕るために捕鯨砲が積載されている。ナガスクジラ属の鯨は、死ぬと海中に沈んでしまうため、従来の手持ち式の銛を投げて殺す方法では鯨体を収容することが不可能であった。
現代用いられている捕鯨用の銛は、船首に取り付けられた捕鯨砲(ほとんど大砲のような代物)と、そこから射出される太いロープに繋がれた巨大な槍から構成される。沿岸捕鯨用の小規模なものは別として、銛の先端部は、水面やクジラの皮層で跳ね返らずに直進して鯨体に貫入するように、弾頭を平らにして摩擦を大きくする形状になっている。さらに、刺さった銛が抜け落ちるのを防ぐため、鯨体内に入ると装てんされた火薬が爆発して鋭いスパイクが開き、銛をクジラの体内に固定する(同時に火薬の爆発でクジラを暴れさせる事無く、素早く致死させる)。そのため、モーターでロープを引くことによって、捕鯨船は船の方へクジラを引き寄せることが可能となっている。
「やす」(?・?)との違いは明確ではないが、やすは銛に比べ小型であると言われる。?も、先端の金属部(多くは鉄製)にはつりばりのような「あご」(かえし)がついているが、先端は2ないし3に分枝し、手に把持して対象物に突き刺す、もしくは、投擲して使用する。
脚注^ 英: The Histories
^ 英: two flue harpoon
^ 英: toggling harpoon
^ 英: one flue harpoon
^ 英: Lewis temple
^ 英: temple toggle
^ ノルウェー語: Svend Foyn
関連項目.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィクショナリーに関連の辞書項目があります。銛
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