鉄腕アトム
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他に、メインではないがアトムの登場する番外編として「わが名は百科」や、ゲスト出演の「ブラック・ジャック『おまえが犯人だ!!』」などがある[16]
外伝・後日談
サンケイ新聞版 鉄腕アトム
コミック掲載時に『アトム今昔物語』に改題。サンケイ新聞掲載時はアニメ1作目の最終回の直接の続きとして描かれた。アニメ版で人類を救うため、核融合抑制装置のカプセルを抱えて太陽に突入したアトムはその後、半ば熔解しカプセルの外殻にくっついた状態で宇宙を漂っていた。しかし、偶然にも通りかかった宇宙人のオハラとスカラによってアトムは修復されることになった。修理を終えたアトムは彼らの宇宙船で地球に戻る事になるが、その宇宙船の速度が光より速かったため
ウラシマ効果で1960年代の日本に時間移動してしまう。仕方なくそこでスカラと共に暮らすことにし、若き日のお茶の水博士やヒゲオヤジと出会う。ある日、アトムはドロッピーのトムという心を閉ざした少年と出会う。ドロッピーのトムは犯罪に手を貸そうとしていたが、アトムがそれを阻止し助ける。ドロッピーのトムはアトムに救われたことで将来アトムみたいなロボットを作ろうと思うようになった。やがてアトムはエネルギーが尽きたためスカラの持つ三次元縮小装置で小さくなり眠りにつく。それから時は流れて2003年、ドロッピーのトムは大きくなり科学省の長官になっていた。実はドロッピーのトムは天馬博士の子供の頃の姿であった。しかし、博士は悲しいことに息子を交通事故で亡くしてしまう。そこで彼は息子の代わりとなるロボットを作り始める。そのロボットの姿は『過去に自分を助けてくれたロボット』に似せたものであった。そのロボットは「アトム」と名付けられ完成したが何故か動かなかった。またその頃、本来のアトムはたまたま近辺に墜落した宇宙船に乗っていたロボットからスカラの手でエネルギーをもらって目覚めていた。そして本来のアトムは、タイムパラドックスのために新たに天馬博士に造られた自分が起動しないことを知り、「もう一人の自分」を誕生させるために自分の存在を消し去ることを決意。新しいアトムの起動操作の時に発生した装置のエネルギー波のスパークに、自ら飛び込み消滅する。その後、無事起動に成功した新しいアトムは天馬博士に可愛がられるが、天馬博士は「アトムは所詮ロボットであり息子の代わりにならない」と悟りアトムをロボットサーカスに売る…。そこからもう一体のアトムの物語が始まり地球に襲いかかる細菌型の宇宙人と戦うことになる。このサンケイ新聞版の鉄腕アトムは、ゴールデンコミックス版単行本化の際に連載漫画の続きではないという矛盾があるとの指摘により、冒頭の「アニメ版の続き」という内容は削除された。またその他にスカラの乗った宇宙船の爆発で過去の時代にタイムスリップしたことに変更され、若き日の天馬博士とアトムが出会うエピソードも削除され、朝日ソノラマ版コミックス掲載時にはアトムの最期のエピソードが差し替えられた。この改変では、若き日のお茶の水博士の助手になってその後のロボット技術の基礎を作るも当時の技術では常時アトムを起動させておくだけのエネルギーが高価すぎて確保が難しく、また長い歳月の間に劣化が進んだ部品のメンテナンスも不可能だったため、自分の死期を悟ったアトムは後に自分の家が建てられる事になるとある山奥に飛び、そこで壊れて動かなくなった後野晒しとなって朽ち果てていった。そしてアトム誕生の日に、スカラの手によってタイムパラドックスを避けるため爆破される、という流れになっている。
アトムの最後
役目を終え博物館に眠るアトムが再び目覚める内容を描いた後日談的ストーリー。本作ではアトムの存在は脇に置かれており、人間の主人公と、そのガールフレンドとの悲劇が物語の主軸となっており、殺伐とした悲劇として描かれ、救いのないハードな内容になっている。
小学四年生版 鉄腕アトム
単行本掲載時に『アトム還る』に改題。アトム今昔物語とは別のTV最終回の後日談で、「小学四年生」の'72年度で一年間連載された。冒頭の『宇宙を漂っていたアトムを宇宙人が回収し修理する』という設定は同じだが、その後の展開がアトム今昔物語と異なっている。実写TVドラマも視野に入れ企画されていたが実現にはいたらず、少女にアトムのコスチュームを着せたスチールが数枚撮られたのみとなった。単行本では、連載の前半6回しか収録されていない。核融合抑制装置のカプセルを抱えて太陽に突入し、半ば熔解しカプセルの外殻にくっついた状態で宇宙を漂っていたアトムを、超科学力を持つ三つ目族の宇宙人ルルル星人が偶然発見し、回収した後に修理改造され、人工皮膚の硬度が10倍となり、身を守るプロテクターと、タイムマシン機能のある第三の目を得た新たな姿で蘇り、様々な姿に変身できるロボット少女・スピカとともに地球へと戻ってくる。地球に戻ったアトムは、自分の家族がいる時代を求めて、額のタイムマシンで様々な時代を放浪しながら事件に巻き込まれていく。最終回では、地球を調査する任務を帯びていたスピカが母星の決定で、アトムの故郷である2003年の地球を破壊しようとして、アトムと戦うことになる。しかし、スピカはアトムと和解し、二人でアトムの家族を捜す旅に出るところで物語は終了している。
小学一年生版 鉄腕アトム
小学四年生版の改造アトムと同設定の作品。1話完結の作品で、単行本化はされていない。作品中で判明するアトムの7つの威力は「空を飛ぶ」「100万馬力」「一千倍の聴力」「マシンガン」「空気から飲み物を作る」「目がカメラ」「タイムマシン」。
アトム二世
他の後日談と異なりギャグ漫画として描かれたセルフパロディ短編。他の星からアトムが無事であったとの連絡が入りお茶の水博士は喜んだが、その星がどこなのかはわからず再び落ち込む。そこへ総理(アセチレン・ランプにそっくり)から「第二のアトムを作れ」との要請があり「人間そのもの」の完全なアトム二世を作った。だがこのアトム二世は歯磨きしながらアクビするなど極端に人間に近づけすぎた結果、自己中心的、嘘つき、ぐうたら、強欲、女癖が悪いと人間の欠点ばかりが助長されて「正義ならぬ性戯の味方」と呼ばれるほどのロクデナシな堕落者と化してしまった。しまいには護送を依頼された核兵器を持ち逃げしてそれを元手に企業を興し、自分の同型機を大量生産して世界各地に売り捌きボロ儲けするなどの悪行三昧の末に、背任横領罪で逮捕されてしまう。なお、オリジナルとの外見上の違いは前髪(?)が二つあること。
アトムキャット
リメイクとして描かれたが、主人公はアトムでなく、アトムのような猫。これはリメイクを目指して編集と会話している時、手塚が「ア・トムキャット」のもじりとして考えついたと言う。雑誌の廃刊で連載中断。
手塚治虫以外による作品

小学四年生1972年度連載版の改造アトムと同設定の作品

小学二年生 1972年4月号 - 10月号連載 作画:
馬場秀夫

小学三年生 1972年4月号 - 10月号連載 作画:宮添郁雄池原成利、手塚プロダクション


1980版アニメのコミカライズ

てれびくん 1980年連載 作画:林ひさお

小学一年生 1980年10月号 - 1981年12月号連載 作画:しみずふみお、手塚プロダクション

小学三年生 1980年9月号 - 1981年6月号連載 作画:甲斐謙二


作者没後の作品
コミック伝説マガジン版 鉄腕アトム
コミック伝説マガジン創刊号(
実業之日本社 2001年6月25日発売)に描き下ろし掲載。製作は手塚プロダクション(プロダクション名のみで執筆者未記載)。
PLUTO
ビッグコミックオリジナル(小学館 2003年9月5日号 - 2009年4月20日号)に連載。作者は浦沢直樹。「地上最大のロボットの巻」のリメイク作品。
ASTRO BOY 鉄腕アトム(コミカライズ版)
小学館各誌、別冊コロコロコミック(2003年4月 - 8月)、小学五年生(2003年3月 - 7月)、小学六年生(2003年4月 - 5月)に掲載。テレビアニメのコミカライズ版。作者は姫川明
青騎士(単行本時『青騎士 -鉄腕アトム 青騎士より-』)
ケロケロエース角川書店 2009年11月号 - 2010年3月号)に連載。作者は姫川明。「青騎士の巻」のリメイク兼青騎士のスピンオフ作品。
アトム ザ・ビギニング
月刊ヒーローズ(ヒーローズ 2015年1月号 - )に連載。企画原案はゆうきまさみで漫画執筆はカサハラテツロー。2017年にアニメ化もされている[17]
書誌情報

ISBNは判明しているもののみ表記している。
単行本
最初の単行本

手塚治虫 『長編冒険漫画 鉄腕アトム』 光文社〈光文社の漫画〉、全8巻
1956年6月1日発行

1957年5月10日発行

1957年12月15日発行

1958年8月25日発行

1958年11月10日発行

1959年9月25日発行

1959年12月20日発行

1960年7月25日発行


光文社カッパコミックス版

手塚治虫 『鉄腕アトム』 光文社〈カッパコミックス〉、全34巻
本巻(全32巻)

「アトム大使の巻 アトラスの巻」1964年1月1日発行

「火星探検の巻 冷凍人間の巻 海蛇島の巻」1964年2月1日発行

「ZZZ総統の巻 赤いネコの巻」1964年3月1日発行

「電光人間の巻 ゲルニカの巻 イワンのばかの巻」1964年4月1日発行

「十字架島の巻 植物人間の巻」1964年5月1日発行

「人工太陽球の巻 キリストの目の巻」1964年6月1日発行

「ブラック・ルックスの巻 ミドロが沼の巻」1964年7月1日発行

「エジプト陰謀団の秘密の巻」1964年8月1日発行

「ウランちゃんの巻 アトム対ガロンの巻」1964年9月1日発行

「白熱人間の巻 白い惑星の巻 マッド・マシーンの巻」1964年10月1日発行

「ロボットランドの巻 ガデムの巻」1964年11月1日発行

「ホットドック兵団の巻(上)」1964年12月1日発行

「ホットドック兵団の巻(下)」1965年1月1日発行

「悪魔のハチの巻 宇宙ヒョウの巻」1965年2月1日発行

「三人の魔術師の巻」1965年3月1日発行

「デッドクロス殿下の巻」1965年4月1日発行

「地上最大のロボットの巻(上)」1965年5月1日発行

「地上最大のロボットの巻(下)」1965年6月1日発行

「透明巨人の巻 ロボット流しの巻」1965年7月1日発行

「ユウレイ製造機の巻 若返りガスの巻 黄色い馬の巻」1965年8月1日発行

「ロボット爆弾の巻 ガンガラ島の巻 気体人間の巻」1965年9月1日発行

「コウモリ伯爵の巻 ぬすまれたアトムの巻」1965年10月1日発行

「ロボイドの巻(上)」1965年11月1日発行

「ロボイドの巻(下) 地底戦車の巻」1965年12月1日発行

「地球最後の日の巻」1966年1月1日発行

「ロボット宇宙艇の巻」1966年2月1日発行

「宇宙の寄生虫の巻 宇宙放送の巻」1966年4月1日発行

「ロビオとロビエットの巻」1966年5月1日発行

「天馬族の砦の巻 コバルトの巻」1966年6月1日発行

「悪魔と風船の巻」1966年7月1日発行

「青騎士の巻(上)」1966年8月1日発行

「青騎士の巻(下)」1966年9月1日発行

別巻(全2巻)

「ふしぎなボールの巻 宇宙飛行の科学」1965年9月15日発行

「アルプスの決闘の巻 ロボットの科学」1966年1月15日発行


光文社カッパコミックスデラックス版

手塚治虫 『鉄腕アトム』 光文社〈カッパコミックスデラックス〉、全3巻
「・アトム大使の巻・アトラスの巻・火星探検の巻・冷凍人間の巻・海蛇島の巻」1965年12月5日発行


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