鉄腕アトム
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アニメ第1作では原作そのままで登場しているが、オメガ因子は組み込まれていない[注 21]。アニメ第2作ではワルブス・ギス伯爵(「青騎士」のブルグ伯爵を流用)によってアトムの設計図から作られたボディにオメガ因子を組み込んだという設定で、シリーズを通してアトムと対決を繰り返すライバルであり、同じ設計図から生まれた兄弟でもあるという存在。最初は少年の姿だったが、後に姉代わりだった侍女ロボット・リビアン(声 - 横沢啓子(現・よこざわけい子))がギス伯爵によって破壊された事に怒り、パワーアップして青年の姿になる(青騎士の設定を流用)。なお、作られたのはアトムが先だが、アトラスが青年の姿になってからはアトムから「兄さん」と呼ばれるシーンもある(第43話)。アニメ第3作では天馬博士が徳川財閥の総帥徳川から死んだ徳川の息子・ダイチを再現したロボットを作るように依頼され、ダイチの記憶を移植して作られた。アトムに腕を破壊されたが、天馬博士に改造された。後に青騎士と共に戦う。アニメ第2作においてテーマソングをアトラス寺西名義で若き日の氷室京介が歌っている。
プルートゥ
声 - 北山年夫(第1作)、森川公也(第2作)、大塚明夫(第3作)、関俊彦(PLUTO)元王族のサルタン(声 - 横森久(第1作)、飯塚昭三(第2作))が作らせたロボット。世界最強のロボットとして作られ、一度はアトムも倒す。しかし、アトムの説得に感化され、本当のロボットの使命を知ることになる。その後、アトムとの戦いを拒否するが、プルートゥを倒すために作られたロボット、ボラーと戦い、敗北、自爆する。アニメ第3作では天馬博士が自分の分身として作ったロボット・シャドウにより造られた。また、ボラーの役割はダーク・プルートゥに置き換わっている。後に復活、青騎士と共に戦う。プルートゥが登場するエピソード「地上最大のロボット」は、浦沢直樹の『PLUTO』としてリメイクされている。
青騎士
声 - 金内吉男(第1作)、田中秀幸(第3作)ロッス博士が作ったロボットで、元々3人の兄弟ロボットだった。しかし、その2番目に当たる女性のロボット・マリアがブルグ伯爵に嫁ぎ、そして些細なことが理由で破壊されてしまう(第2作ではこの部分がアトラスのパワーアップに繋がる経緯として流用された)。その時助けに入った末弟ロボット・トントも破壊され、最後に残った長兄ブルー・ボンが後の青騎士である。青騎士の体には破壊された弟妹の顔等が博士によって組み込まれ、また空気を出し入れすることによって大きさを変えることが出来る。この体を恥じた青騎士は鎧を着用するようになる。伯爵に始まり全ての人間を恨み、伯爵を殺した上でロボットの王国を作ろうとする中で、伯爵や田鷲警部らによって始まった「青騎士ロボット狩り」にたまりかねたアトムが協力、やがて伯爵率いる人間軍と戦い勝利するも、人間軍兵士を抹殺しようとしたのをアトムに拒まれ、更にそこへやって来たロッス博士が生い立ちを語ろうとするのに対し、言わせまいと槍を投げつけるが、ロッス博士をかばったアトムに命中し、再起不能なまでに破壊、自らは伯爵の不意討ちで破壊され、伯爵の卑劣ぶりに怒ったお茶の水博士はその大きな鼻でしこたま殴り「ロボットどころか殺人鬼以下」と罵った。この後、破壊されたアトムはお茶の水博士には修理できず天馬博士が直すが、人間を軽蔑し人間に対して冷淡になるなど心が変わってしまった。その変わりようはウランが戸惑ったほどだった。なお初版での御茶ノ水博士がブルグ伯爵へ放ったセリフは「ロボットどころか犬畜生にも劣る奴」であったが、前述のものに差し替えられている。この三兄弟のデザインはvとマグマ大使のキャラクターが使われている。アニメ第1作では人間軍との戦いまでは原作同様だったが、誕生の生い立ちは自ら語り、決戦後に対立したロボットを破壊したのはアトムではなく、インカのロボット・クスコであり、当のアトムは伯爵に止めをさそうと青騎士が投げつけた槍を、伯爵をかばって右腕に命中し、右腕だけがもげた程度だった。なお、アニメ版の伯爵は青騎士が弟妹に変形したのに慌てて槍で撃破したが、その後足場の崖が崩れて転落死してしまった。アニメ第3作では元は違法ロボット闘技の修理ロボットで自分の役割に疑問を持ち、火星に到着する前に逃がそうと計ったが、オーナーのハムエッグに知られ、宇宙の彼方に捨てられたところをシャドウに救われ、青騎士として生まれ変わった。人間に迫害されるロボットを救うために戦って仲間を集め、あわや人間対ロボットの全面戦争というところまで発展するがアトム達の活躍で回避。人間との共存を選んだ仲間を見送り、残った仲間とロボットの理想郷を築くべく宇宙へ旅立つ。なおアニメ第2作では登場しなかったが、上述のようにアトラスが青年体となる経緯として設定が流用され、第44話「宇宙ヒョウ」でアトムが搭乗した巨大ロボットが青騎士によく似ていた。
人物以外の設定
ロボット法

本作の世界で、人間に準じた権利と地位をロボットに保証し、かつロボットが守るべき義務を定めた法律。アトムがサーカス団からお茶の水博士に引き取られたのも、この法律の制定の結果であるとされている。ただし、最初の『アトム大使』ではこの設定は登場しておらず、その後の連載やテレビアニメ化の過程で内容が徐々に追加されていった。『少年』連載版で具体的な内容が登場するのは「海蛇島の巻」「幽霊製造器の巻」「キリストの目の巻」「青騎士の巻」である。このうち、同法にまつわるジレンマを掘り下げて描いた「青騎士の巻」で最も詳しく紹介されている。

アイザック・アシモフ作品におけるロボット工学三原則と内容的に重なる部分もあるが、手塚自身は、本作のロボット法は独自に考案したものであると説明していた[注 22]

ロボット兵器をめぐる議論の中で、この「ロボット法」が取り上げられている[15]
手塚治虫による漫画作品の連載・掲載誌

1951年4月号 - 1952年3月号 月刊誌の『
少年』(光文社)に「アトム大使」を連載[注 23]

1952年4月号 - 1968年3月号 『少年』(光文社)に「鉄腕アトム」として 月刊本誌と付録で連載[注 24]

1953年10月号 - 1953年12月号 『漫画少年』(学童社) 「アトム大使」のリメイク版。

1964年8月 - 1966年11月 『鉄腕アトムクラブ』(虫プロダクション友の会) ファンクラブ会報誌。一部の号は代筆作品。

1965年1月3日号 『サンデー毎日』(毎日新聞社) 「ひょうたんなまず危機一発」掲載。

1967年1月24日 - 1969年2月28日 『サンケイ新聞』。単行本時に「アトム今昔物語」に改題、設定も変更(後述)[注 25]

1969年3月号 『ビッグコミック』 ショートショート「アトムの恋人」掲載。

1970年7月号 『別冊少年マガジン』 「アトムの最後」掲載。50年後のエピソード。

1972年4月号 - 1973年3月号 『小学四年生』(小学館) TV最終話の続編。「アトム還る」に改題。前半のみ単行本に収録。

1972年4月号 - 1973年3月号 『小学一年生』(小学館) 小学四年生版と同設定、単行本未収録。

1975年6月20日発行 単行本サンコミックス版(朝日ソノラマ)で「アトム誕生」書き下ろし。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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