鉄腕アトム
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鉄腕アトムとしての連載第1話である「アトムの両親」にてお茶の水博士が、「アトムにはロボットの親を」というタマオ(大目玉男)の意見から、民間のロボット工場に注文、アトムの進級祝いとしてプレゼントされた[注 16]。『アトム今昔物語』では、お茶の水博士がコツコツつくって、ロボット人権宣言後、サーカスから自由になるのを待って、プレゼントした。アトムより後に生まれたため小学校ではアトムの後輩。短絡的な部分もあるがアトムを守ろうとする考えの裏返しでそうなってしまうことが多い。アニメ第2作では、頭部はロボット造形学の権威、タツタ博士がデザインした(第5話)。アニメ第3作にはママ共々登場しない。なお『新・鉄腕アトム』ではデザイン変更に伴い後頭部にエネルギーを蓄えるネジのような物が追加された。
リン(アトムのママ)
声 - 平井道子ほか(第1作)、日比野美佐子(第2作)地方のロボット工場製。パパと同時に作られた。顔はお茶の水博士の亡き妻に似ているという理由[注 17]で博士が選んだ。『アトム今昔物語』ではアトムが生みの親である天馬夫妻の顔を希望したことから、天馬星江の顔となる[注 18]。アトムをよく理解してくれている。アニメ第2作では、頭部はロボット造形学の権威、タツタ博士がデザインした(第5話)。アニメ第3作にはパパ共々登場しない。エタノール同様、デザインは徐々に変化が加えられていった。
チータン
声 - 白石冬美(第1作)ウランの弟。最も後期に作られたウランの弟ロボット。1万馬力を誇り、泣き声で周囲を破壊してしまう。外見はほぼ赤ん坊。漫画版はファンクラブ会報である「鉄腕アトムクラブ」にのみ登場し「少年」では登場せず、アニメ第1作では第165話より登場している。
人間お茶の水博士
お茶の水博士
声 - 勝田久(第1-3作)、西村知道(ハリウッド版)、伊井篤史(近年のCM)、寺島拓篤(アトム・ザ・ビギニング)、岐部公好(ろぼっとアトム)、多田野曜平(GO!GO!)、古川登志夫(「PLUTO」)現科学省長官。トレードマークの鼻は、作者である手塚治虫の団子っ鼻に由来する。ウランやコバルトなどのロボットを造り、アトムの良き理解者でも保護者でもある。鼻に特徴のある顔立ちは手塚治虫の作品中、「火の鳥」など多くの作品に継承されている。アトムの生みの親と誤認されることが多いが、正確にはアトムの「育ての親」に当たる。お茶の水という名前の由来は御茶ノ水駅である。曾孫はタイムマシンの発明者。英語版ではDr. Elefun(Ele+Fun=電子工学愛好者、Elephant=鼻が象のように大きい、というダブルミーニング)、Dr. O'Shayなどの名前になっている。@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}作中では語られないが「火の鳥」に登場する猿田彦を始祖としており、猿田彦を始祖とする者は彼の犯した数々の悪行を清算するために酷い目にあう宿命にあるが、罪の清算が終わりつつある結果としてお茶の水博士が設定され、アトム作中でお茶の水博士が事件に巻き込まれ酷い目にあったり果ては死にかけたりするのはまだ罪が残っているためらしい。[要出典]その体格と推定される年齢(1935年生まれの68歳)から緩慢な動作が多いが、原作ではロボットの国ロボタニア創立を目指したロボット「青騎士」(ブルー・ボン)を、不意をつき破壊したブルグ伯爵へ連打を浴びせ、最後はトレードマークの鼻でくい打ちにしたこともある。
天馬博士
声 - 横森久(第1作)、大木民夫(第2作)、大和田伸也(第3作)、役所広司(ハリウッド版)、中村悠一(アトム・ザ・ビギニング)、津田英三(「PLUTO」)本名は天馬午太郎。丙午生まれ[注 19]。アトムの生みの親。群馬県出身。練馬大学卒業。幼くして事故死した息子、飛雄への思いからアトムを製作する。しかし、アトムをサーカスに売ってからはアトムに会うことはほとんどなく、隠遁者として生活している。技術者としては非常に優秀であり、お茶の水博士よりも高い技術を有する。一方で高級官僚的エゴイズムをも持ち合わせている。実は生物学者でもあるらしい[注 20]。影から常にアトムを見守っており、アトムを危機から救うこともある。『アトム大使』において、アトムを製作した経緯がすでに説明されているが、同時に「赤シャツ隊」という実行部隊を率いて「宇宙人」(地球人とほとんど同じ顔かたちをして宇宙を漂流していた。地球に移住する)を、「細胞収縮液」によって矮小化する「粛清」を実行する役どころでもある。最後には自らが細胞収縮液を浴びて「消えて」しまった。このため、『鉄腕アトム』の『少年』連載版で再登場(1956年1月号別冊付録の「アルプスの決闘の巻」)した際には、『アトム大使』では服を脱ぎ捨てていただけで、無事に逃げていたという説明がなされた。この箇所は単行本ではカットされている[13]。一方、光文社の最初の単行本(1956年)1巻冒頭に書き下ろしで追加されたアトムの生いたちでは「そして博士がなくなったとき…飛雄はそのすばらしいちからもしられずに名もないロボットサーカスにうられてしまったのです」と記された上に黒枠のついた天馬の写真が描かれており、「死亡した」ということにされていた[14]。性格は原作とアニメなどで微妙に異なり、原作では純粋にアトムに裏切られて以降改心して、かつアトムを愛しているという描写がなされている。科学省長官を解任された後も、自分の隠れ家でロボットの研究を続け、アトム以上のロボットを作り上げている。ただしエゴイスティックな性格は変わっておらず、後に強引にアトムを取り戻そうとして失敗する。アニメ第2作では他の作品に比べてかなりマイルドになっており、そもそもアトム製作が科学省の行っている「人間並みに感情を表現可能にする人間型ロボットの製作」というプロジェクトが物語開始時に始まっているものであり、彼の提案のものか不明瞭で、なおかつそれに4度失敗が続いたことでこの時点でかなり精神的に追い詰められていた。しかも、5号機を子供型ロボットにするよう提案したのは当の飛雄であり、放置児気味になっていた飛雄がロボットカーで事故を起こすのは原作通りだが、その5号機を自分の代わりにするよう言い遺したのも飛雄である。悲嘆に暮れ、息子の言い遺した「かっこいい最強のロボット」へと5号機を開発していく過程で狂気じみた言動が見えるのは他の作品同様だが、同時にそれを危険視する部下や上司(首相)との板挟みにもあっている。最終的には自身のエゴを優先してアトムを完成させ自分の息子として連れ帰ってしまうが、その後は起動直後はカタログスペックに反してまともに動けないアトムがなめらかに行動できるようになっていくのを時折叱りつつも温かく見守り、アトムが暴走を起こした時に、部下が分解処分を主張するのを強引にでも止めようとする。最終的に、一時的に彼が起こした癇癪が原因(褒められたものではないが、実際の親子同士でもときおり)で、捨てられたと思い込んだアトムがハム・エッグに騙されて自ら身売りしてしまうが、その直前まで「自慢の息子」と言い張り、はぐれてしまった後も自らの言動を深く悔恨しアトムを探し回っていた(アトムの方も、意識が途切れる寸前まで天馬博士に助けを求めていた)。その後、第3話以降は直接登場せず、回想シーンか他人の口で語られるだけとなっている。お茶の水博士の言からするに技術者としてかなり優秀だと認められていたようである。アニメ第3作では性格の描写が他と比べ大きく異なり、『天馬博士の真の目的はアトムをロボットの王にし、更に自分もロボットになり、ロボット達の神となることであった』とされ、非常にエゴイスティックな天才科学者として描かれている。アトムをはじめ心を持ったロボットは人間を超えて進化するという主張をし、お茶の水博士と衝突する。つまりアトムを自分の目的のために利用しようとするのであるが、アニメ第3作の最終回ではアトムと親子として和解し、自首した。
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