2011年8月30日に『鉄拳 the dark history of mishima』のタイトルで小説化された。著者は矢野隆で、集英社より刊行。物語の時系列は『鉄拳5』と『鉄拳6』の間に位置する。ゲーム版の中心キャラクター・三島一族の因縁を戦国時代まで遡り、デビル因子の真実が語られる。 本シリーズは国内外で人気を博しており、2023年には全世界シリーズ累計販売本数が5500万本を突破した[42]。これはバンダイナムコエンターテインメントのゲームシリーズにおいて最高の販売本数となる。北米だけでなく韓国市場などでも存在感を発揮したのも特徴的で、日本の格闘ゲーム大会「闘劇」において『鉄拳5』の最初の優勝者が韓国人プレイヤーであり、その後も韓国人と日本人の強力なプレイヤー同士で日韓の対戦大会が行われ、両者互角の勝負が繰り広げられるなど、『鉄拳5』『5DR』などで韓国人の活躍が目立った。 アーケード版リリース当時は、日本各地のゲームセンターでセガ(後のセガ・インタラクティブ)の『バーチャファイター2』が人気であったこともあり注目度は低かった。一方で家庭用ゲームソフトとしては、バーチャファイターシリーズが当初セガ系ハードにしか移植されなかったのに対し、『鉄拳』はPlayStationに移植されたことにより徐々に注目を集めるようになっていった。そして『鉄拳2』で100万本セールスのメガヒットを達成。さらに『鉄拳3』からは本格的な対戦型格闘ゲームとしても注目され始め、『鉄拳3』および続編の『鉄拳タッグトーナメント』は3D格闘ゲームの分野においてアーケードにおいてもバーチャファイターシリーズと人気を二分する存在へと成長していった。『鉄拳4』は意欲的な作品となり大きな人気は得られなかったが、『鉄拳5』からはインターネットが利用できる携帯電話の普及に伴い、対戦成績の記録やキャラクターのカスタマイズなどのサービスが受けられるゲーム連動型オンラインネットワークシステム『TEKKEN-NET』の運用を開始した。またPlayStation 2への忠実な移植も普及に大きく寄与し、アーケード業界が低迷していた海外ではEvo2kなどの大きな大会が家庭用機種で行われることも多くなり(Evoは2005年)、他方時期的に競合した『バーチャファイター5』は海外での大会が行われにくくなるなど、海外市場で有利な展開が進んだ[注 2]。 2017年8月31日、本シリーズが「最も長く続く3D対戦型格闘ビデオゲームシリーズ(21年179日)」および「最も長く続くビデオゲームの物語(20年99日)」として、ギネス世界記録に認定された[43]。
反響
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 行動パターンは通常のCPUから変わることはない。ネットワークから切断されると、筐体内に保存されているデータの使いまわしとなる。
^ PlayStation 3は高価なことから海外で普及が遅れ、そのため新興国を中心に安価なPlayStation 2が据え置きゲーム機として屈指の発売台数を記録したことも関係している。
出典^ 『弊社商品の保守対応終了について』
^ 保守終了一覧