阪神大震災後の復興・商店街活性化活動の『KOBE鉄人PROJECT(神戸鉄人プロジェクト)』の一環として、兵庫県神戸市長田区の若松公園内に高さ15.6m(全長18m)の実物大モニュメント像が作られた。外装は耐候性鋼板製、重量は約50t。総工費は1億3,500万円で、神戸市から補助金4,500万円で残りは個人や企業からの寄付や協賛金によって集められた。2009年7月27日に起工式が行われ、9月29日に完成し(完成セレモニーは10月4日)公園内に恒久設置された。なお神戸市ではこれに合わせて、周辺の街路灯も鉄人の頭部を模したデザインのものに変更した(新長田駅南第2地区再開発の景観形成)。
鉄鋼アーティストの倉田光吾郎は鉄人28号の製作を企画していたが、震災復興と地域活性化を目的としたKOBE鉄人PROJECTの鉄人製作を優先することが途中で決まり、版権元からやむなく中止を言い渡された[5][6]。 この節に雑多な内容が羅列されています。事項を箇条書きで列挙しただけの節は、本文として組み入れるか、または整理・除去する必要があります。(2011年4月)
その他
アメリカの会社エンターカラー・テクノロジーズ・コーポレーションが、アメリカの漫画家ベン・ダンが経営する会社ベン・ダン・コーポレーションに対し、鉄人28号を複製した漫画作品『Gigantor』の発行とその絵を使用したTシャツの販売を許可していたが、これは光プロダクションの許可を得ていなかったため日本国内で訴訟に発展している。訴訟は日本の裁判権がアメリカ合衆国には及ばないとして却下された[7]。
テレビアニメ第1作において、オープニング曲と続くスポンサークレジット曲とがつながっている。これは本放送の視聴者のみならず広く知られており、CSで再放送される際には特別に本放送当時のスポンサークレジットがそのまま流れることもある。スポンサーであった江崎グリコも了承している。
テレビアニメ第4作の最終回は、横山が当初予定していた「溶鉱炉に落として退治する」に似た終わり方を行ったことから議論を呼んでいる。これは今川監督とプロデューサーで実質的な企画者でもある大月俊倫が「本来予定されていた終わり方を踏襲する」ことを製作当初より予定し、横山より承諾を得て決定したものである。ただし「本来予定されていた終わり方」とは先述の通り、短期連載時の構想で、本来ならば(当初の鉄人28号と思わせて登場した)鉄人27号が溶鉱炉に落ちて死ぬ予定だった結末である。そのため、二十一世紀まで鉄人28号が存在することになっている続編「鉄人28号FX」には続かない内容になってしまった。今川監督はドラマを中心にした展開ではなく、ロボットアニメらしい痛快活劇をやりたかったが、大月俊倫に予算を制限されすぎてできなかったことを吐露している。
他作品からの影響
本作品の着想には江戸川乱歩の小説『青銅の魔人』とその映画化作品が影響を与えていたとされる[8]。
少年名探偵の嚆矢はガストン・ルルーの『黄色い部屋の秘密』以下一連の作品に登場する事件記者“ルールタビーユ”ジョゼフ・ジョゼファンである。その影響を受けたモーリス・ルブランの『奇巌城』でアルセーヌ・ルパンとわたりあう高校生探偵イシドール・ボートルレは、旧学制下で中学生探偵と訳されることがあり、さらに本作品で低年齢化の傾向に拍車がかかった。
鉄人28号の誕生シーンは小説『フランケンシュタイン』の映画版の影響が指摘されている。また、作者の横山はリモコンについても怪物がイゴールの笛で操られるのを置き換えたという主旨の発言をしている。
リモコンの奪い合いは、林不忘の『丹下左膳』でこけ猿の壷を奪い合うのがヒントなのではないかとも言われる。
社会、他作品などへの影響
1980年代に少女愛のロリコンが話題になったとき、アニメ雑誌ファンロードの記事をきっかけにショタコン( = 正太郎コンプレックス)なる言葉が用いられるようになった。
2215試合連続出場の日本記録を持つ衣笠祥雄は現役時代「鉄人」と呼ばれた。その所以は連続試合出場を続けたこともあるが、主な理由は彼の背番号が入団時から1974年まで28で「鉄人28号」を想起されるということでその呼び方が定着した。
「鉄人28号」こと南海50000系
ラピート(今宮戎駅)
南海電気鉄道の関西国際空港行き特急「ラピート」に使われている50000系電車はその正面形状から、鉄道ファンの間では「鉄人28号」という愛称で呼ばれている。同車をデザインした若林広幸によると、第二次大戦前の大陸横断鉄道や弾丸列車のような力強さを追求した結果この前頭部のデザインができ、鉄人28号を意識してデザインしたわけではないが、言われてみると妙に納得したともコメントしている[9]。