鉄人28号
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

また、不乱拳のクローンであるフランケン・シュタイナー[注釈 3]が登場し、新たなブラックオックスを作り上げるなど物語中盤までの強敵として活躍した。重馬敬著の「空想科学小説 鉄人28号」でも登場するが、こちらでは「考えるロボット」とブラックオックスを誕生させている。また、ドイツ人女性を妻とした経歴を持ち、一人娘のレナーテがいる。鉄人との「決着」をつけるために一時は娘に対しても冷酷な態度をとっていたが、終盤では正太郎たちに協力的な姿勢を見せる。現在の全作品では不乱拳博士が死亡しない唯一の作品である。
牧村(まきむら)博士
声 - 中田和宏(第4作)、松山鷹志(ガオ!)長年の研究開発で自我を持つ電子頭脳ロボット・ロビーを作り出した科学者。法律も人命も考慮しないマッド・サイエンティスト同然の危うい科学者が続出するこの作品の中では例外的に、人格者と言っても差し支えない初老の科学者で、昔はドラグネット博士と一緒に電子頭脳を研究開発していた。ロビーを大切に人間の子供と同じように教育してから、世間に発表しようとしていたが助手の助川によってロビーを奪われ、以後、ロビーの犯罪に心を痛めることになり、警察に出頭し事態収拾に正太郎たちに協力することになる。しかし助川の元から逃げ出し、人間に敵対し始めたロビーが世間に被害を与えたことで、電子頭脳研究をやめて引きこもってしまう。後にロビーの事件を聞きつけたドラグネット博士に電子頭脳の教えを請われても、頑として頭を縦には振らなかったほど、後悔の念に取り憑かれてしまう。また、この時のドラグネット博士の言質によれば、牧村博士は自分が決めたことに対しては頑固であるらしい。また、一度はロビーに嫌いだと逃げられたが、人間不信になったロビーがドラグネット博士の言葉を聞くきっかけに「生みの親の牧村博士の友人」であるというところに反応する描写があるため、少なくともロビーにとって、「親」という認識と微妙な感情は向けられていると思われる。
ドラグネット博士
声 - 宮内幸平(第2作)、有本欽隆(第4作)自我を持った電子頭脳開発に執念を燃やし、牧村博士の開発したロビーに近づいた天才科学者。のような独特のヘアスタイル。原作準拠では片足を失っており、再編集版やその後のアニメ版では足の不自由な設定は無かったことになっている。かなり独善的で偏屈な性格だが、とても優秀な科学者であり、そのプライドは高い。その能力もたしかで、急造した安物と評するロボットで鉄人と正太郎を文字通り、煙に撒いたり、乗り付けたお手製の万能カーでロビーのロボットたちを次々と手玉に取って、ロビーを交渉のテーブルに着かせたりと大変優秀な人物。超人間ケリーと高性能ロボット・ギルバートの製作者である。研究にのめり込む余りに常軌を逸した行動をとることがあり、死んだ人間の脳を使ってサイボーグをより機械化した宇宙人間の研究を進めていたが、当時助手を務めていたケリーの計算ミスにより実験が失敗し、怒りに駆られた博士はケリーを生きたまま実験材料にして超人間を生み出してしまう。ただし、この時の超人間ケリーは目覚めることが無く、博士は殺人者として逮捕され、裁判で精神異常が認められ施設に収監されていた。このことにより博士自身はケリーの改造に失敗し、死亡したと思っていた。施設を出所後に電子頭脳を持ったロボットに研究を切り替えたが、自身の理論では完成を見いだせず、牧村博士の完成した電子頭脳ロビーに活路を求めた。ロビーに関わったことから、取引材料として鉄人とオックスにも負けないロボットを製作することになり、高性能ロボット・ギルバートを完成させるが、その時にはロビーは正太郎に破壊され、失意のうちに日本を去ろうとするが、暴走して復讐者となったケリーに殺されてしまう。
超人間ケリー
声 - 原康義(第4作)改造人間にされてしまった青年、詳細は超人間ケリーを参照。
ジョンソン
声 - 原康義(第4作)ケリーの弟。兄と共にドラグネット博士への復讐を果たした。温和な兄と異なり、証拠隠滅のために正太郎を殺害しようとするなど荒事に躊躇のない人物。強い兄弟愛を持っており、復讐へ至る過程を切々と訴えるラストシーンは正太郎たちも同情を禁じ得なかった。
門脇
モンスターに殺された警察官や、その他大勢の中につけられる名前。名前の由来は光文社で横山を担当した編集者から。たまに背景の中にも名前を見ることが出来る。
山嵐巌
声 - 松山鷹志(ガオ!)白柄組の親分。巨大アリ事件を利用して密輸事件を有利に運ぼうとしたが、正太郎たちに企みを見破られて逃亡。最期は町を襲撃した巨大アリに殺害される。
ジキルスキー
S国スパイ。本国ではハバロフ閣下と呼ばれている。鉄人を奪うため偽物とすり替える作戦に失敗し、追い詰められた末に部下と共に毒を飲んで自決する。
ゴロギル博士
モンスターを作った、王制を敷くある国(カッパコミックス版および秋田書店各版ではカリー国とするが、連載では国名ははっきりしていない)の科学者。王制打倒と実権掌握を狙う十字結社によりモンスターが強奪され悪用されているため、正太郎に助けを求め来日する。正太郎によって金田邸に匿われるも、十字結社によって隠し部屋を突き止められ、殺害された。
十字結社(じゅうじけっしゃ)
声 - 辻親八(第4作)王制を敷くある国(カッパコミックス版および秋田書店各版ではカリー国とするが、連載では国名ははっきりしていない)で体制転覆を狙う政治結社。自らの主張を通すためにテロ行為も辞さない。しかし、政治的な理想ではなく権力奪取のための活動であり、過激な犯罪組織となんら変わるところが無い非道な集団。ゴロギル博士を追って日本にも侵入し、モンスターを操って暴れるが、正太郎と大塚署長の活躍により撃退される。本国の結社そのものも数々の悪行から国民の怒りを買い、国王軍の総攻撃で壊滅してしまっていた。アニメ第4作では第1話のアバンタイトルにて、モンスターと共にゲストキャラとして登場する。
ブラック博士
声 - 家弓家正(第4作)体が崩れていくという奇病に悩まされている医師。赤死館という館に住む。同じ病気に感染した息子の脳を、佐良という青年の体に移植しようとした。しかし、正太郎が事件に関わったことで陰謀が発覚、さらに用心棒として雇っていた暴漢と小競り合いを起こして手術が不可能になったため、自ら炎上させた赤死館で息子と共に焼け死んだ。アニメ版第4作では旧日本軍の軍医という設定であり、南方戦線で感染した熱病と、戦友たちを安楽死させた罪悪感に苦しめられていた。また、息子は既に死んでいたが、その事実から目を逸らし続けていた。
ビッグファイア博士
声 - 中村正(第4作)、松山鷹志(ガオ!)パガオニア国在住の科学者にしてロボット工場の経営者。自分の名前を持つロボット、ファイア2世ファイア3世を作った。利潤を追求する経営者的な面と科学者らしい知的な面を持つが、短気かつ自己陶酔的な面が目立つ。科学者としては優秀で、学習機能を持った知能回路を開発して商業ラインに乗せる能力を持つが、自らの才能がベラネード財団に認められなかったため、犯罪行為に手を染めた。投獄されながらもファイア3世を操って脱獄を企むが、鉄人にファイア3世を破壊され、「鉄人か……や、やつは怪物だ」と述懐しながら再逮捕された。アニメ第4作では後半の悪役として登場。元は金田博士・ドラグネット博士の研究仲間であり、戦後は巣鴨プリズンに収監されていた。出獄後、鉄人は体内に太陽爆弾が隠された兵器だと暴露、その太陽爆弾を手に入れるためにベラネード(後述)と組んで暗躍する。『白昼の残月』ではかつて廃墟弾の開発に従事し、巣鴨プリズンに収監されていた。しかし、釈放を取り付けたクロロホルム相手に口を滑らせて洗いざらいしゃべってしまい、その直後に「事故死」した。
ベラネード
声 - 内海賢二(第4作)パガオニア国でベラネード財団を経営する人物。容姿はカイゼル髭を生やした小太りの男性。彼自身は悪人ではないが、財団がゼネコンとしてダムなどの大規模な工事を行う際は高性能のロボットが大量に必要となるため、メーカーや研究者がその売り込みのため鎬を削っており、それがビッグファイア博士のように犯罪に走る者を生み出す元凶ともなっていた。そのため、ファイア博士の事件解決後は各社から平等にロボットを仕入れる方針を発表している。アニメ第4作では容姿が下記のゴムラス司令官のものに変更されたほか、物語中盤以降の悪役として設定が大きく変更されている。世界経済を牛耳る大財団の主として君臨する一方、犯罪結社PX団団長という裏の顔を持ち、表と裏の顔を使い分けながら日本の支配を企んだ。PX団の制服はブラック団のものであり、ベラネード自身も団長用の赤いマスクを装着した。『白昼の残月』においてもアニメ第4作と同様の容姿、設定で悪役として登場。クロロホルムを先行させ、自らもロボット軍団を満載した「黒船」と呼ばれる空母に乗って東京へと向かう。初期の単行本では頻繁に「ベネラード」と誤植されているがベラネードが正しい。
ゴムラス司令官
砂漠に存在する国の国王。悪政を布いていたため、ギド率いる革命軍によって追い詰められていたが、正太郎を誘拐し、鉄人を使って革命軍を追い返そうと画策する。
次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:112 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef