鉄人28号
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こうした意見に押されて[1]当初鉄人28号として登場していたロボットは実は鉄人27号だったということにされ、後に本物の鉄人28号が登場して正太郎少年の手に渡り「正義の味方」となった。

主人公、金田正太郎の名前のモデルは、元読売ジャイアンツ(連載開始当時は国鉄スワローズ)投手の金田正一。大塚署長の名前は、雑誌『少年』の発行元である光文社の隣にある大塚警察署文京区)に由来する。
歴史

1956年漫画『鉄人28号』が月刊誌『少年』で連載開始される。

1959年ラジオドラマ鉄人28号』がニッポン放送で放送される(放送メディアでの作品化はこれが最初)。

1960年:実写テレビドラマ『鉄人28号』(全13話)が日本テレビ系で放送される。スポンサーは日立製作所

1963年:テレビアニメ第1作『鉄人28号』(白黒アニメ)(全84話)がフジテレビ系で放送される。スポンサーは江崎グリコグリコ乳業

1966年:上記作品がニューヨークのテレビ局・WPIXから放送される。アメリカ版タイトルは「Gigantor(ジャイガンター)」。

1978年:ラジオドラマ『鉄人28号』がニッポン放送キリンラジオ劇場で放送される。

1980年10月:テレビアニメ第2作『鉄人28号』(全51話)が日本テレビ系で放送される。後年の映像ソフト化の際、『太陽の使者 鉄人28号』と改題。

1992年4月:テレビアニメ第3作『超電動ロボ 鉄人28号FX』(全47話)が日本テレビ系で放送される。

2004年:漫画『鉄人28号 皇帝の紋章』(原作:横山光輝、漫画:長谷川裕一)が『月刊マガジンZ』で連載。

2004年4月:テレビアニメ第4作『鉄人28号』(全26話)がテレビ東京系で放映される。

2005年3月:45年ぶりの実写での特撮映画鉄人28号』が松竹系にて公開(冨樫森監督)

2005年11月28日:原作完全版(全24巻、毎月28日発行)刊行開始。

2006年:漫画『鉄人奪還作戦』(原作:横山光輝、漫画:さとうふみや)がマガジンSPECIALで連載開始。

2007年3月31日:劇場版アニメ『鉄人28号 白昼の残月』(監督:今川泰宏)が公開。

2013年4月6日:テレビアニメ第5作『鉄人28号ガオ!』がフジテレビで放送される。

登場人物
主人公とその周辺
金田 正太郎(かねだ しょうたろう)
正太郎の愛車ディスコ・ボランテ(実車)演 - 内藤正一(テレビドラマ)、池松壮亮(映画)声 - 高橋和枝(第1作)、山田栄子(第2作)、田中秀幸(FX)、折笠愛(FXにおける少年時代)、くまいもとこ(第4作)、齋藤智美(ガオ!)本作品の主人公の少年探偵。快活で、機敏な行動力と大人顔負けの推理力と発想で事件を解決する。自動車を運転し、拳銃の名手であり、ジェット戦闘機に乗り込んだり、ヘリコプターの操縦や潜水作業などをも率先してこなす。鉄人事件以前から少年探偵として名を馳せ、警視庁にも出入りして捜査に協力する。鉄人事件以後は鉄人28号操縦者として、悪に戦いを挑んでいく。洋風の円形をした邸宅に一人で生活している(この邸宅の地下には邸内監視システムを備えた秘密の指令室があり、応接間の作り付けのソファに擬装された階段から降りる)。普段はブレザーと半ズボン、そしてネクタイを締めている。初期の愛車はクーペタイプのアルファ・ロメオ ディスコ・ボランテ(英語版)。重馬敬著の小説版では緑色のトライアンフTR3Aを使用。アニメ第3作では生年月日が1950年3月25日(ただし、少年時代の回想では1974年に採用された74式戦車が度々出ている)とされ、成人(アニメ第1作の正太郎が成長した姿)として登場。とある事件で関わったことが切っ掛けで出逢った榊財団の社長令嬢で女性科学者の榊陽子と結婚し、長男・正人(第3作の主人公)をもうけたとされている。映画『白昼の残月』では、母違いの同名の兄、ショウタロウが登場。正太郎の名前が「ショタコン」という少年愛を意味する語源となったという説がある。当該項目を参照。
敷島(しきしま)博士
演 - 美川洋一郎(テレビドラマ)声 - 矢田稔[注釈 1](第1作)、金内吉男(第2作)、牛山茂(第4作)、山本兼平(ガオ!)鉄人28号を開発した科学者。普段は穏やかな性格で冷静沈着であり大学教授のような面持ちであるが、銃を持って行動したり、爆破作業も得意である。正太郎にとって模範的な父親のような存在で、自身も正太郎を息子のように思っている。太平洋戦争時、軍の命令で鉄人計画に加わり鉄人28号を開発していた。爆撃後生き残り、近くの島に渡り隠れ住み、戦後の鉄人事件を知って極秘裏に帰国した。帰国後独自に鉄人事件を追っていたが、正太郎と出会ってからは良き協力者として助言や鉄人の修理、科学犯罪の分析にと多岐にわたって活動を共にする。正太郎を実の息子のように思っていると大塚に語ったこともある。また、鉄人開発者として自身が事件の標的になることも多かった。既婚者で、息子の「鉄男」は正太郎の友人でもある。アニメ第2作では娘の牧子(ニックネームはマッキー)(声 - 滝沢久美子)がいて、正太郎のガールフレンド。実写版では、娘のみよ子、兄の敷島技師と敷島技師の妻が登場するが実写版オリジナルの人物である。逆に敷島博士の父親と思われる敷島老人が原作の序盤で登場するが原作のみでいずれのテレビ版にも登場しない。下の名前はアニメ第2作では大次郎、他のアニメと原作では隆、実写版では俊夫となっている。アニメ版第4作では金田博士や鉄人を妄信している節があり、時折、狂気的とも言える言動を見せることもあった。しかし、その敷島博士さえもが太陽爆弾に怯え、鉄人を葬ろうとした時、物語は終幕へと動き出した。
大塚(おおつか)署長
演 - 有木山太(テレビドラマ)、柄本明(映画)声 - 富田耕生[注釈 2](第1、2作)、稲葉実(第4作)、松山鷹志(ガオ!)警察官として敏腕であるが推理力では少年探偵の正太郎にかなわず、正太郎とはホームズワトソンを髣髴とさせる関係でもある。正太郎にとっては父親ではなく親戚のおじさんのような存在だが、署長は正太郎を息子のように大事に思っている。既婚者で子供はいないが、妻の加代子はかなりの美人である。正太郎以上に感情の起伏が激しく、大いに泣き・笑い・怒るのであるが、常に冗談や場を和ませる笑いを振りまき、ムードメーカーでもある。行動派であり上官として部下の信頼も厚い。警官としても人間的に正義感溢れる好人物。初期は「大塚」という苗字は付いておらず劇中でも「署長」とだけ呼ばれていた。アニメ第2作では茂という名前がある。
村雨 健次(むらさめ けんじ)
演 - 川喜多雄二(テレビドラマ)、高岡蒼佑(映画)声 - 久野四郎安藤敏夫(第1作)、幹本雄之(第4作)、山本兼平(ガオ!)正太郎のライバルとして登場。ギャングの一味であり、初期は鉄人をめぐっての対立があったのだが、途中から味方となる。また正太郎ほどではないがロボットの操縦にも長けている。アニメ第1作では以前から正太郎たちの味方という設定になっており、正太郎、大塚署長、敷島博士に次ぐ主要キャラクターとして最終話まで活躍する。やくざ口調で会話する点が特徴。アニメ第4作では銃を使わない主義であるため、ナイフを武器としている。こちらでも主要キャラクターとして最終話まで活躍する。なお、アニメ第4作や漫画『奪還計画』では、「不死身の村雨」を名乗ることがある。
村雨 竜作(むらさめ りゅうさく)
演 - 河野弘(テレビドラマ)声 - 若本規夫(第4作)、山本兼平(ガオ!)村雨一家のボス。村雨健次の兄。ギャング団の頭目として名が通っており、慕って手下がついてくるようである。敷島一家の家に強盗に入った時、ロボット強盗団に横から奪われ、しかもロボット26号の攻撃で部下の辰が殺されたことから仇討ちを決意する。後に28号のリモコンを巡ってPX団と正太郎らが戦っているところに介入、PX団の持つリモコンを奪うもその時にPX団に撃たれ瀕死の重傷を負う。そして自分の死を悟った竜作はリモコンを持って車に乗り鉄人に対し特攻し、自らの命を犠牲にして鉄人を海に落とした。アニメ第1作では、暴走して東京で暴れる鉄人のどさくさに紛れて銀行を強盗するも、脱出する際に鉄人の攻撃に巻き込まれ、瓦礫の下敷きとなって死亡する。アニメ第4作では、特攻隊の生き残り(特攻崩れ)で復員後、世間の脱戦後の波に乗りあぐねたという設定がつけられた。


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