釧網本線
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^ 1988年7月23日 - 1996年11月30日臨時駅
^ 1964年6月1日 - 1978年10月1日
同一地点に原生花園仮乗降場が存在した。
^ 1967年4月1日 - 1987年3月31日仮乗降場


釧網本線(せんもうほんせん)は、北海道釧路市東釧路駅網走市網走駅を結ぶ北海道旅客鉄道(JR北海道)の鉄道路線地方交通線)である。

国土交通省鉄道局監修『鉄道要覧』やJR線路名称公告では東釧路駅が起点とされているが[5]、列車運行上は網走から釧路に向かう列車が下りとなっている[注釈 1]
概要

太平洋沿岸の釧路とオホーツク海沿岸の網走を結ぶ目的で建設された路線で、網走などに流された囚人らの手で建設された。当初は網走と厚岸とを結ぶ計画であったが、釧路の発展が著しかったことから網走と釧路を結ぶ路線へと変更された[6]。網走側は、網走本線(あばしりほんせん)の延長として1924年大正13年)から1929年昭和4年)にかけて札鶴(のちの札弦)まで開業し、釧路側は、釧網線として1927年(昭和2年)から1930年(昭和5年)にかけて川湯(のちの川湯温泉)まで開業した。このうち、標茶 - 弟子屈(のちの摩周)間は、1896年(明治29年)8月1日に営業休止(事実上の廃止)となった釧路鉄道の旧路盤を利用している。1931年(昭和6年)9月20日に川湯 - 札鶴間が開業し、全通。釧網線に網走本線の網走以東を編入し、現在の姿となった。

1987年(昭和62年)4月1日国鉄分割民営化後は、オホーツク海の流氷小清水原生花園、それぞれ知床国立公園阿寒摩周国立公園釧路湿原国立公園に指定されている世界自然遺産知床半島阿寒湖摩周湖釧路湿原等、沿線の豊富な観光資源を背景に観光路線として振興が図られており、新駅設置や駅名の改称が行われた。1989年(平成元年)4月30日標津線が廃止されてからは、現存する地方交通線の中で日本最東端にあたる。
存廃問題

2016年(平成28年)11月18日、JR北海道は厳しい経営状況を理由に「自社単独で維持することが困難な路線」として、10路線13区間を発表した[報道 2]。釧網本線は「自社単独では老朽土木構造物の更新を含め『安全な鉄道サービス』を持続的に維持するための費用を確保できない線区」とされた[報道 2]

維持する場合、運営赤字のほか、今後20年間の土木構造物の大規模修繕・更新に33億円(概算)、車両(8両、観光用車両含まず)の更新に16億円(概算)がかかるとされている[報道 3][報道 4]

この指定を受けた線区については各種施策による経費節減や値上げなどの負担、利用促進、上下分離方式などをポイントに、地域と協議の上で輸送サービスを鉄道として維持するか検討を進めていくとしている[報道 1][報道 5][報道 6]

なお、北海道による総合交通政策検討会議が2018年(平成30年)2月10日に発表した「北海道の将来を見据えた鉄道網(維持困難線区)のあり方について」では、「交通政策を推進する上での基本的な考え方」として、本区間は「観光客の利用だけで鉄道を維持していくことは難しいことから、関係機関が一体となって、観光路線としての特性をさらに発揮するよう取組を行うとともに、地域における負担等も含めた検討・協議を進めながら、路線の維持に最大限努めていくことが必要と考える」としている[報道 7]
歴史流氷と蒸気機関車(1973年、北浜駅 - 藻琴駅釧網本線全通70周年記念碑
網走本線

1924年大正13年)11月15日網走本線網走駅(初代) - 北浜駅間(7.2 M≒11.6 km)が開業[7]。鱒浦駅[8][9]、藻琴駅[8][9]、北浜駅[8][9]が開業。

1925年(大正14年)11月10日:北浜駅 - 斜里駅間(16.0 M≒25.7 km)が延伸開業[7]。古樋駅[8][9]、止別駅[8][9]、斜里駅[8][9]が開業。

1929年昭和4年)11月14日:斜里駅 - 札鶴駅間(12.2 M≒19.6 km)が延伸開業[7]。 猿間川駅[8][9]、上斜里駅[8][9]、札鶴駅[8][9]が開業。

釧網線

1927年(昭和2年)9月15日:釧網線 釧路駅 - 標茶駅間[10][7](29.9 M≒48.1 km) (根室本線との分岐は別保信号場[10])が開業。別保信号場[9]、遠矢駅[8][9]、細岡駅[8][9]、塘路駅[8][9]、茅沼駅[8][9]、五十石駅[8][9]、標茶駅[8][9]が開業。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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