金色のガッシュベル!!
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バリー戦の敗北から数日後、清麿の前にナゾナゾ博士と名乗る怪しい老人が現れる。彼に勝利したガッシュと清麿は、本と魔物についてのいくつかの知識と悪しき者が力を集めているという情報を得る。その後、ロードと呼ばれる謎の魔物が石にされた千年前の魔物を復活させ、その力を操るために人間を洗脳・道具として扱っていることを知る。怒りに燃えるガッシュと清麿は、同じ目的の仲間たちとともにロード打倒に向かう。しかし、ロードこそブラゴのパートナーであるシェリーの親友ココを操っている魔物・ゾフィスであった。石版編までの戦闘は主に清麿が効果的な指示を出すことで、実力が高い魔物に勝利するパターンが多く用いられていた。
ファウード編
ガッシュと清麿は、魔物・コーラルQから魔物ではあるが魔物ではありえないものの存在を聞かされる。まもなく人間界では「魔界の巨大建造物」が発見され、魔物・アースにより、建造物がファウードと呼ばれる魔界の脅威の一つであることが明らかになる。ファウードの正体を探り始めたガッシュたちは、リオウという魔物がガッシュの仲間のウォンレイを始めとする強力な魔物を招集し、ファウードに掛けられた封印を解こうとしていることを知る。そこでガッシュたちはファウードの封印を解いた上で魔界に帰し、世界とリオウの呪いに侵された仲間の両方を救うという困難な道を選択するが、戦いの中で清麿は瀕死のダメージを負い、ファウードはゼオンによって強奪されてしまう。強力な敵の前に仲間たちが次々と敗れていく中、ガッシュは、「答えを出す者(アンサー・トーカー)」の能力を得て復活した清麿と目覚めた自身の本来の力でゼオンとの直接対決に臨む。本作品の最大の長編であり、ガッシュとゼオンの関係や魔界王家と「バオウ・ザケルガ」にまつわる関係性が明かされる。石版編までのように戦術を重視する戦闘はあまりなく、魔物本来の実力を中心とした戦闘が増えた。また、ウォンレイ、テッド、アース、モモン、リーヤ、カルディオ、チェリッシュ、バリーと仲間の出入りが激しいシリーズでもある。
クリア・ノート編
清麿は3年生に進級した。王の戦いも終盤になってさらなる強敵が現れることを予期した矢先、ガッシュと清麿の前に「竜族の神童」であるアシュロンが現れ、「王の特権」(後述)を用いて魔界を滅ぼそうとしている魔物の存在を2人に伝える。圧倒的な個人の能力と強力なパートナーを持つ「魔界を滅ぼす魔物」クリア・ノートとの最初の戦いは、アシュロンの力でダメージを与えて撃退に成功し、クリアは10か月後の再戦を告げて去った。ガッシュと仲間たちはこの猶予期間中に修行を行い、パワーアップする。回復したクリアに対し、ティオやウマゴンの犠牲、これまでに出会って友達となった魔物たちの協力を得て、ガッシュは最後の決戦に挑む。
外伝『友』

王としての仕事に忙殺されるガッシュ。立場故過度に気を使う周囲、放課後も遊べない、バルカンも魔界にあるものでは上手く作れないという踏んだり蹴ったりの状態で、ガッシュは新たな友を探す旅に出る。
金色のガッシュ!!2

あれから15年。二つの世界を窮地に追いやったクリアを撃破し、世界は平穏を迎えたかに思えた。然し今、魔界は再び崩壊の危機に瀕していた。謎の敵に次々と術を奪われる魔物達。テッドが、チェリッシュが、レインが倒れ、そしてガッシュも。辛うじて生き延びた孤児院出身の魔物・ゼリィは数名の魔物を連れて今一度人間界への扉を開く。最後の希望は王より託された謎の似顔絵と「キヨマロを頼れ」という言葉。だが飛ばされたアフリカの地ではキヨマロは見つからない。敵もまたゼリィ達を追い人間界へ侵攻してくる。絶望の最中、一人の大学教授が姿を現す。その男こそ絶望から希望を生む王様のパートナー・高嶺清麿!!
登場人物詳細は「金色のガッシュ!!の登場人物」を参照
魔界の王を決める戦い

千年に一度、魔界の王を決めるために人間界で行われる戦い。魔界の有力者たちに選ばれた100人の魔物の子供たちが、魔物の本(後述)とともに人間界に送り込まれる。主催者や魔物の本の製作者は解明されておらず、一説には「神の試練」とも呼ばれているという。
ルール

俗に言うバトルロイヤルであり、魔物たちは魔界の王を目指して最後の1人になるまで戦い合う。

魔物は自分の本と波長のあった人間(「パートナー」や「本の持ち主」とも呼ぶ)が、本に心の力を込めて呪文を読むことでしか「術」を使用できない。そのため、魔物の本は最重要アイテムであり、王になる上で魔物は本を守り、本を読めるパートナーを探し出して戦いに協力を求めることが最重要作業となる。

脱落の判断は基本的に魔物の本で判断され、魔物の本が燃えたり燃やされた場合、王になる権利が剥奪され、魔界に強制送還されるが、魔物やパートナーが自分の本を自分で燃やして棄権することはできず、逆に言えば自身の術で直接本を燃やして自滅することはない[※ 1]

また、本を燃やす以外にも、魔物が死ぬと脱落したと判断されるようだが、最終的に明確に死を描かれた魔物がいないため、魔物が死ぬとどうなるかは不明。

また、本を読める人間が死亡した場合はどうなるか、作中でいくつかの意見が描かれている。

パートナーが死ぬということは本を読める人間がいなくなり、魔物だけで戦うことになる(実際、術なしでも身体能力だけで高い戦闘力を持つ者もいる)。

パートナーが死んでも魔物と本が残るということは、新たに本を読める人間が出現するのではないか。

このことについて読者から質問があったが、雷句は返答せず、結局作中では不明のままであった。

前回の王を決める戦いでは、ゴーレンによって多くの魔物が生きたまま本とともに石化させられていた。本自体も燃えていなかったが、その後の描写を見ると脱落と見なされ、戦いは滞りなく終了した模様。しかし、前回の戦いのパートナーだった者の子孫がゾフィスによる精神的な操作を必要としたとはいえ、千年前の魔物の術を唱えられたことから、石化から解放されれば戦いに復帰することは可能だった様子。

魔物が残り10人となった時点で、魔界のすべての魔物(送還された敗者含む)は魂だけになり、残った魔物に「王の特権」が知らされる。最後の1人となった時点で、人間界の戦いで傷付いた物・自然・犠牲者はすべて何者かによって修復[※ 2]され、本を通じて王となった魔物への祝福とそのパートナーに対しての最後の選択(自分が望む財産を得るのと引き換えに魔物と過ごしてきた記憶を消す)などを行い、王となった魔物は魔界に転送される。

戦いの終了からおよそ1ヶ月が経過すると、戦いに参加した魔物たちにはどこからともなく元パートナーに一度だけ送ることが可能なメッセージカードが送付される。
王の特権

最後に残った魔物=次の魔界の王にのみ与えられる特権。「自分が残したい魔物だけの魔界を作れる」というもので、ゼオンは「もう1つの地獄」と称していた。具体的には王を決める魔物の戦いが残り10人になった時点で、魔界の全ての魔物は肉体を奪われて魂だけとなり、王が望んだ魔物のみ再び肉体を与えられる。王が望めば知らない魔物の情報も王の脳に送られ、その上で残したい魔物を選別可能。

なお、王が魔物に肉体を与える時はある程度の融通が利き、魂になった時点で肉体に負っていた損傷や切った髪の毛などを元通りにしたり、逆に傷跡をそのままにすることや別人のような肉体を与えることも可能だが、魔物自身が変化した状態のままが良いという明確な意思を持っていると、そちらが優先されることが「金色のガッシュ!!20周年ありがとうなのだ!ブック」のQ&Aコーナーで判明している。

なぜこのような特権が与えられるのか、詳細は不明。クリアは「様々な能力や思想を持つ魔物という種族が滅ばないための1つの手段」と解釈していた。戦いに参加する魔物が残り10体になった時点で権利の存在および内容について発表されるが、一部のエリート格の魔物は前々からこの権利を知っていた。千年前の戦いでもこの特権があったと考えられるが、詳細は不明。

他にも、王として他の魔物の寿命を1000年以上に延ばすことが出来るようになる。
専門用語
種族・役目
人間
「人間界」の主を占める種族。千年に一度、王を選ぶために送り込まれる100人の魔物の相棒となる者がおり、それらは「パートナー」と呼ばれる。
パートナー
「本を読める人間」や「本の持ち主」とも呼ばれる。その呼び名の通り、魔物の本に書かれた呪文を読んで術を起こして魔物の助けとなる人物の総称。パートナーが死んだらどうなるかは不明だが、清麿は「パートナーが死んでもまた新たにパートナーが現れる」と推測している。また、魔物のみで戦うことになる場合がある描写があるが謎。「本を読む素養を持つ人間」ではなく「1冊に対応した人間」であり、本を読めるのは本の波調と心の波調があった者のみ(劇場版では「魔物と心の形が一致する人間」が本を読めると語られている)。「対応した本に触れながら感情を込めて呪文を音読する」ことで、術を発動することが可能。また、千年前のパートナーの子孫は千年前のパートナーと同じ一族の場合は心の形も似ており、本を読むことが出来る模様。作中に登場したパートナーは老若男女様々であり、ヴィノーのような赤ん坊もパートナーとして選ばれている。
魔物
「魔界」という異世界に住む種族。多種多様な能力と容姿をした種族の総称であり、人間に近い外見をした種族もあればかけ離れた姿の種族もある(かけ離れていても、人間界に存在する動物に似た種族もある)。千年に一度、王を決めるために選出された100人の魔物が「人間界」に送り込まれる。学校は3歳から通う。種族により寿命が大まかに決まっており、だいたい100年、500年、700年の寿命が多い。それに伴い成長速度も種族によって違う。
100人の魔物の子
魔界の王を決める戦いに選ばれた少年少女たちで、4歳?17歳の範囲で選ばれている。審査基準は不明だが、最終審査は魔界第七小学校の校長が魔物の合否を決め、判を押している。自分に対応した本を持って「人間界」に送り込まれ、パートナーとともに戦い、他の本を燃やすことを目的としている。自分に対応した本の力で「人間界」に留まっているため、それを燃やされると王になる権利が剥奪され、魔界に送還される。千年前の魔物に比べて容姿は人間に近い者が多く、そうでない者も「人間界」に存在する動物らとして誤魔化せる姿、あるいは変身といった人の目を免れる手段を持つ者が選出されている。なお、ゼオンの回想から選抜には魔界の世論が反映されているらしいが、ゴームのような天涯孤独な存在もいる。怪我を負った際、軽い怪我なら一日経つと治るなど回復能力が高い[※ 3]。なお、人型の魔物で男性の場合、両目の下から下顎にかけて線が走っている場合がある(魔物によって本数に違いがあり、この特徴が何のために存在するのかは不明)。また、顔の線を消すなどして完全に人間の姿に変化できるエシュロスの場合は、この線を起点に顔に模様が生じていた。動物型の魔物ではレインは完全な人間の姿、アシュロンも力を抑えることで人間に近い姿になることが可能。ペアでは同性(ガッシュと清麿、ティオと恵など)や男性の魔物と女性のパートナー(ブラゴとシェリー、ウォンレイとリィエンなど)が多く、女性の魔物と男性のパートナー(パティとウルル、バランシャとガルザなど)がやや少ない。
千年前の魔物
石版編に登場する、前回の「魔王を決める戦い」に参加していた魔物。ゾフィスが研究の末に現代に復活させ、自らの配下としていた。相手を石化させる術を持つ魔物・ゴーレンによって石版に封じられ、千年に渡って完全に身動きを封じられていた約40体の魔物。石版にされた後も意識はあり、視覚など一部の感覚も機能していたらしく、それぞれ様々な苦痛を味わった様子。多くは異常な憎悪と凶暴性を抱いており、非常に攻撃的(それを印象付けるためか、アルム登場まで言葉を話すものは登場しなかった)。その多くが人間とかけ離れた異形の姿であり、パティいわく体は現代の魔物より比較的頑丈らしい。全員がガッシュやブラゴたちによって魔界に送還され、最終回での様子を見る限り、戦いが終わった後は魔界の学校に引き取られて平和に暮らしている模様。なお、魔界に送還されていないにもかかわらず、千年前の戦いで最後まで生き残った魔物が決定していることから、強制送還とは違う形での敗北とみなされて魔界側が何らかの救済策を講じようとしていたと推測される。なお、この時の戦いで最後まで生き残り王になった魔物が、ガッシュとゼオンの父親であるダウワン・ベルである。
体内魔物
ファウードの免疫細胞とも言うべき人工的に造られた魔物のような者たちの総称で、厳密にいえば魔物ではないすべてがファウードの維持・保護を使命とし、またファウードの主の命令に従って行動する。
魔物の一族
王族
現在の魔界を統べる一族。姓は「ベル」。判明しているのは前回の魔物の王・ダウワン、王妃、ゼオン&ガッシュのみで、他にもいるのかは謎。全員が強力な雷系統の呪文を操り、特に王の「バオウ」はファウードに並ぶ魔界の脅威とまで言われる程の力を持つ。作中でクリアから「雷のベル」と呼ばれていることからも雷を操る魔物の一族なのがわかる。
ファウードを管理する一族
遥か古代に封じられたファウードを監視し、復活しないように守り続ける部族。作中ではリオウがこれに当たり、アニメ版のリオウはこの一族でありその代表でもある。総じて獅子を人型にしたような姿にケンタウロスのような下半身をしているのが特徴。また、長い年月の間に使命感は衰退したらしく、今回の魔王を決める戦いに一族の代表として参加したリオウを勝たせるため、封印し続けなければならないはずのファウードを人間界に送って復活させた。
ファウードを封印した一族
古代にファウードを封印した一族であり、アニメ版でアースはこの一族の代表となっている。
法律を管理する一族
魔界における法律を遵守し、またそれに違反する者を裁く部族。


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