スペインでは、王家の授与する最高位の勲章として存在している。かつては女性は授与されておらず、例えばヴィクトリア女王は金羊毛勲章に次ぐカルロス3世勲章
(英語版)の受章に留まり、代わってアルバート王配が金羊毛勲章を受けている[47]。しかし現在は、授与対象はカトリック教徒及び男性に限定されず、日本では明治天皇以降第125代天皇(現・明仁上皇)まで、近代以降、明治から平成まで四代の天皇がスペイン金羊毛勲章を受章している。
また、スペイン君主の称号(英語版)の一つに「ブルゴーニュ公」や「金羊毛騎士団総長(グランドマスター)」が含まれている。
徽章2006年撮影、スペイン国王フアン・カルロス1世とプーチン露大統領。国王は中綬を佩用。2018年撮影、スペイン国王フェリペ6世とアストゥリアス女公レオノール王女。二人とも、左胸に小綬を佩用している。正装に佩用した頸飾と中綬の位置
スペイン金羊毛勲章オーストリア金羊毛勲章
主権者用綬章団員用綬章綬章
綬章については、大きさにバリエーションがあるが、首の中央につける中綬が肖像画及び写真に多く残されている(#騎士団員を参照)。
ギャラリー
勲章
スペイン金羊毛勲章の頸飾及び綬章(リエージュ、クルティウス博物館(英語版)収蔵)
オーストリア金羊毛勲章の頸飾(ウィーン王宮宝物館(英語版)収蔵)
近現代のスペイン金羊毛勲章の中綬
オーストリア金羊毛勲章の中綬
ローブ(ウィーン王宮宝物館(英語版)収蔵)
フランツ・ヨーゼフ1世の軍服と勲章(ウィーン軍事史博物館収蔵)
会議・式典
1470年代の騎士団会議
フィリップ美公による、長男カールの叙任
紋章
1468年当時の騎士団員の紋章(ブルッヘ、聖母教会内)
1478年当時の騎士団員の紋章(ブルッヘ、救世主大聖堂内)
1491年当時の騎士団員の紋章(メヘレン、聖ロンバウツ大聖堂内)
1519年当時の騎士団員の紋章(バルセロナ、サンタ・エウラリア大聖堂内)
1559年当時の騎士団員の紋章(ヘント、聖バーフ大聖堂内)
オーストリア帝国の国章(1815年 - 1866年)
オーストリア=ハンガリー帝国の国章(1867年 - 1918年)
スペイン王国の旧国章(1874年 - 1931年)
主権者
分裂以前
創設者フィリップ善良公
神聖ローマ皇帝カール5世
スペイン国王フェリペ2世
スペイン国王カルロス2世
オーストリア
神聖ローマ皇帝フランツ1世
神聖ローマ皇帝レオポルト2世
神聖ローマ皇帝フランツ2世
オーストリア皇帝フェルディナント1世
1880年頃撮影、オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世
オーストリア皇帝カール1世