金曜ロードショー
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2012年(平成24年)4月6日から2021年(令和3年)3月26日までの9年間は『金曜ロードSHOW!』という番組名で、映画の他に単発ドラマ・バラエティ枠としても扱われていた[1][2][3][注 4]が、2021年(令和3年)4月2日の放送より番組名が『金曜ロードショー』に戻っている[4][5][6]

また、本項では姉妹番組として、2019年4月から2023年9月までBS日テレで放送されていた『日曜ロードショー』(にちようロードショー)についても触れる。
概要

2024年現在、地上波全国ネットで定期放送されている唯一の映画番組である[注 5]

ラインナップについて、現在は子供も視聴できるようなファミリー層向けの作品を重視している[7]。ジャンルに関しては、邦画洋画実写アニメ、新作・旧作の一方に偏ることなくバランスを取っているが、2010年代以降は特定ジャンルの作品(ジブリ映画やハリー・ポッター等)を集中放送するケースが増えている。また、多くの新作映画が土曜日または金曜日に封切られることから、シリーズ作の最新作公開の際は、前日(または当日)の当番組で過去のシリーズ作が放送されるケースが多い[注 6]。他局でのゴールデンタイムでの映画放送が減少している影響もあり、ヒット作が当番組で地上波初放送となる事も増えている。

アニメ映画に関しては、前身の『水曜ロードショー』時代から放送されていたが、日本テレビが独占放映権を持つスタジオジブリ作品はとりわけ定期的に放映されている。その他、1985年から1996年にかけて映画監督の藤田敏八大森一樹などを起用して、オリジナルのテレビ向け映画(『法医学教室の午後』、『法医学教室の長い一日』など)や海外ドラマの『新・刑事コロンボ』を放送した実績があるほか、「金曜ロードSHOW!」へ改名後はテレビドラマも扱っていた。

映画の他には、本番組の為に制作されたアニメ作品「テレビスペシャル」も放送されており、本記事ではテレビスペシャルについても映画として扱っている(詳細は「金曜ロードショー#テレビスペシャル」を参照)。
プレ番組

21:03からスタートしていた1993年4月2日から2008年9月26日までは、21:00から『今夜の金曜ロードショー』と題したプレ番組が放送されていた。この後すぐ放送される本放送のいわゆる「宣伝番組」である。

水野晴郎が出演していたころには番組オープニング映像の後にあった前解説は、このプレ番組に移動した。2008年10月3日の日本テレビにおける、21時台の番組のフライングスタート化に伴い、同年9月26日で番組宣伝『今夜のロードショー』が廃止された。そして、10月3日から本編の放送開始が3分繰上がり21:00開始に拡大され、同時に関東地区(日本テレビ)においては、その前の20:54から21:00の時間(それまでの『NNNニューススポット』の枠)に『今夜の…』に替わるプレ番組『まもなく!金曜ロードショー』が新設され、事実上20:54開始となる(ただし『まもなく…』をネットするのは、日本テレビと中京テレビの2局のみ。2009年6月26日までは読売テレビでもネットしていたが、その後天気予報へと切り替えられた。それ以外の系列局はローカルニュースもしくは天気予報の枠に充当するためネットしない)。2011年9月30日の放送を以て『まもなく…』枠は終了した。

2018年4月6日より20:54 - 21:00に『まもなく金曜ロードSHOW!』として事前枠を再開するも、わずか3ヶ月後の同年6月29日で終了、それから2年後の2020年4月3日より3回目の登場となったが、6月24日をもって終了となったが以降は不定期放送へ移行した。
1997年3月28日までの番組進行

21:00(1993年4月以降は『今夜のロードショー』終了後の21:03)から番組の放送が始まり、オープニング映像の後、一旦コマーシャルを挟んで、水野晴郎本人によるその日の放映作品についての解説(基本的には「ご機嫌いかがですか。水野晴郎です」の挨拶の台詞からスタートした)があり、それから本編が開始する形になっていた。

『金曜特別ロードショー』として時間枠を拡大するなどして放送する場合には、水野による解説の後、再び一旦CMを挟んでから、本編の放送が始まることもあった。

映画本編の終了後には、再び水野本人によるその日の放映作品についての解説がなされた。

その後、水野が次回放映作品の紹介を行った。時間調整のため、「水野晴郎の映画がいっぱい」コーナーを放送することもあり、映画にまつわるうんちくを紹介したり、スタジオにゲストを招いてインタビューを行うなどした。また、水野の趣味である世界の警察関連の知識を披露することもあった。

最後は水野本人による「いやぁ、映画って本当(ほんっとう)にいいもんですね! それではまた、ご一緒に楽しみましょう(回により変化あり)」[8]という締めくくりの台詞で終わるのが基本的な流れとなっていた。本人によれば、この発端は『水曜ロードショー』で1974年4月3日に放送した『シェーン』の解説で使ったのが最初で、番組の最後に時間が余った際「もう一言付け加えて」と担当者から言われ、とっさに出た言葉がこれだったという。

水野の最後の担当回となった1997年3月28日放送では、上記の台詞の後、「さて、私は金曜ロードショーを本日で卒業しますが、映画はこれからもいろいろなすばらしい傑作が出てきます!楽しみですね!では、またいつかお会いしましょう!それでは、ごきげんよう!」と締め括っている。

地域によっては金曜日の放送でないため(後述)、解説の中ではそれらの地域への配慮として『金曜ロードショー』という番組名は一切言わず「この番組」などと言っていた。
沿革

放送期間番組名解説・ナビオープニング(曲・映像)放送時間プロデューサー(仕入れ担当)チーフプロデューサー
1985年10月4日 - 1986年3月28日金曜ロードショー解説・
水野晴郎曲「フライデーナイト・ファンタジー」トランペット演奏 / (映像)夕陽ヨットハーバー21:00 - 22:54(114分)@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}西憲彦、明比雪[要出典]前田伸一郎[要出典]
1986年4月4日 - 1988年3月25日21:00 - 22:51(111分)堀越徹奥田誠治[要出典]
1988年4月1日 - 1993年3月26日21:00 - 22:52(112分)
1993年4月2日 - 1997年3月28日21:03 - 22:54(111分)門屋大輔、大塚恭司[要出典]黒崎太郎[要出典]
1997年4月4日 - 2008年9月26日ナビ・坂上みき曲「Cinema Nostalgia」久石譲 / (アニメ)映写機おじさん
2008年10月3日 - 2009年3月20日21:00 - 22:54(114分)笠原陽介[要出典]
2009年3月27日 - 2012年3月30日ナビ・スタンリー曲「スタンリーの週末」 / (アニメ)うさぎスタンリー稲毛弘之[要出典]
2012年4月6日 - 2013年3月29日金曜ロードSHOW!ナビ・スタンリーと加藤清史郎曲「TGIF(Thank God, It's Friday!)」 / (アニメ)スタンリーと仲間達谷生俊治(2012年6月 - 2018年11月)[9]
2013年4月12日 - 2016年3月25日ナビ・サッシャ朴?美
2016年4月1日 - 2018年7月13日無し北條伸樹(2017年6月-2021年3月)
2018年7月20日 - 2021年3月26日曲「Era」歌:上白石萌歌 / (アニメ)アンクとミア鬼頭直孝(2018年12月 - 2021年3月)
2021年4月2日 -金曜ロードショー向笠啓祐、岩佐直樹[要出典]鬼頭直孝(2021年4月 - )

※作品によって放送時間拡大・スポーツ中継等で遅延の場合あり。中でも60分以上拡大する場合は、20時台のレギュラー番組を休止して、20時台から前倒しで放送することがある。
放送開始から2012年3月まで

『水曜ロードショー』が放送日を金曜に移動する形で、『金曜ロードショー』として放送開始[10]。第1回放送作品は『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』。金曜に番組が移動してからは、解説者である水野晴郎の嗜好が反映された作品は世間の嗜好を反映して徐々に姿を消し、ハリウッド映画の娯楽作品やアニメ作品などが多くラインナップされる様になっていった。

1986年7月25日には『風の谷のナウシカ』が本枠で初放送される。以降、宮崎駿監督作品は本枠で定期的に放送されることになる[注 7]

1987年12月25日には800回[注 8]記念と称して、水野が水曜ロードショーから放送された映画を紹介・放送した[注 9]

1989年から、それまで『木曜スペシャル』や『土曜スペシャル』で放送された『日本アカデミー賞授賞式』が、本番組に移動して1993年まで放送。


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