これら武?小説作品の題名の頭文字を組み合わせると、次のような対聯になる。飛雪連天射白鹿 笑書神?倚碧鴛
これは金庸が『鹿鼎記』の後書きで披露したものである。『越女剣』はその後に書かれた短編であるために含まれない。 徳間書店は90年代中期に市場調査を行い、その結果金庸が世界で最も売り上げのある作家の一人であることを知った。元々、徳間書店は社長の徳間康快が中国との交流が深く、中国関係の書籍も多数刊行していた。そのため、日本ではまったく無名だった金庸の全ての版権を買い取り、日本語訳の出版を決定。1996年4月、来日した金庸と徳間書店社長(当時)である徳間康快が契約を交わし、1996年に第一弾『書剣恩仇録』が発売された。「金庸武?小説集」と名付けられたこのシリーズは、2004年3月までにすべて翻訳刊行され、2011年現在、文庫化が進められている。
随筆集
『三剣楼随筆』(金庸、梁羽生、百剣堂主の3人による随筆集)
伝記
『袁崇煥評伝』(袁崇煥の伝記)伝記作品でありながら、『碧血剣』の関係作品でもある。
対談集
『旭日の世紀を求めて―探求一個燦爛的世紀』(池田大作との対談集)
日本語訳について
徳間書店金庸武?小説集
第1回配本『書剣恩仇録』(全4巻、原題:書劍恩仇録、訳:岡崎由美)
第2回配本『碧血剣』(全3巻、原題:碧血劍、監修:岡崎由美、訳:小島早依)
第3回配本『?客行』(全3巻、原題:?客行、監修:岡崎由美、訳:土屋文子)
第4回配本『秘曲 笑傲江湖』(全7巻、原題:笑傲江湖、監修:岡崎由美、訳:小島瑞紀)
第5回配本『雪山飛狐』(全1巻、原題:雪山飛狐、監修:岡崎由美、訳:林久之)
第6回配本『射G英雄伝』(全5巻、原題:射G英雄傳、監修:岡崎由美、訳:金海南)
第7回配本『連城訣』(全2巻、原題:連城訣、監修:岡崎由美、訳:阿部敦子)
第8回配本『神G剣?』(全5巻、原題:神G?侶、訳:岡崎由美・松田京子)
第9回配本『倚天屠龍記』(全5巻、原題:倚天屠龍記、監修:岡崎由美、訳:林久之・阿部敦子)
第10回配本『越女剣』(全1巻、原題:白馬嘯西風、鴛鴦刀、越女劍、監修:岡崎由美、訳:林久之・伊藤未央)
第11回配本『飛狐外伝』(全3巻、原題:飛狐外傳、監修:岡崎由美、訳:阿部敦子)
第12回配本『天龍八部』(全8巻、原題:天龍八部、監修:岡崎由美、訳:土屋文子)
第13回配本『鹿鼎記』(全8巻、原題:鹿鼎記、訳:岡崎由美・小島瑞紀)
日本での講演活動
2001年11月5日 神奈川大学・浙江大学「第11回日中交流シンポジウム」基調講演(当時は浙江大学人文学院院長)。当時のインタビューは『金庸は語る 中国武?小説の魅力』(神奈川大学評論ブックレット、述:金庸 著:鈴木陽一
2007年9月30日 立命館大学映像学部「国際クロスメディアシンポジウム」(会場:京都太秦映画村内中村座)。直前に体調不良のため出席できず。側近で香港天地図書副総編集長の孫中川が原稿を代読。
作品とリンクしている史実
紀元前473年 越王勾践、范蠡らの助力を得て、呉王夫差を破る-----『越女剣』