金剛自動車
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乗合自動車事業(路線バス)

以下、2023年12月20日路線バス廃止以前の内容である。

近鉄長野線富田林駅南口と喜志駅東口、近鉄南大阪線上ノ太子駅南口をターミナルとし、富田林市の近鉄長野線より東側の地域と南河内郡(太子町河南町千早赤阪村)のほぼ全域、羽曳野市のごく一部[注 3]に路線を広げていた。

以前の富田林駅は駅に並行する形で、バスが後退で入線するターミナルが設置され、方面別に4台が停車していた。南口ロータリーの完成でこのような形ではなくなったが、電車に接続して、4つののりばに停車しているバスすべてが同時に出発することも多く、同駅付近ではそれらバスが連なって各方面へ向かっていたこともあった。

路線バスの車庫は、富田林市中野町の国道170号旧道沿いにあった。車庫への路線は存在せず回送となった(以前は近鉄バスが車庫前の国道上を運行していた)。

かつては路線に系統番号は設定されておらず、方向幕は起終点を併記するのが一般的であったが、営業末期の時期となった2018年7月1日より、系統番号とローマ字が表示されるようになった。

2023年9月11日「運転手不足や利用客減少などを理由に、2023年12月20日を以て路線バス事業を廃止する」ことを公式サイトにて発表した[9]
富田林駅前発着
北大伴線

10:富田林駅前 - 川向 - 大伴住宅前 - 北大伴(楠町)

富田林駅から府営富田林楠住宅内に位置する北大伴へ向かう路線。

朝は30分間隔、それ以外は一部を除き1時間間隔で運行された。路線距離2.4km[24]と金剛バス全線の中では最も短かった。
千早線

20:富田林駅前 - 川向 - 楠徳寺かがりホール前(大伴)- 神山 - 森屋 - 千早赤阪役場前 - 千早赤阪中学校前 - 東阪 - 千早大橋 -
金剛登山口 - 千早ロープウェイ前

21:富田林駅前 - 川向 - 楠徳寺かがりホール前(大伴)- 神山 - 森屋 - 千早赤阪役場前 - 千早赤阪中学校前 - 東阪 - 千早大橋 - 金剛登山口

22:富田林駅前 - 川向 - 楠徳寺かがりホール前(大伴)- 神山 - 森屋 - 千早赤阪役場前 - 千早赤阪中学校前 - 東阪

23:富田林駅前 - 川向 - 楠徳寺かがりホール前(大伴)- 神山 - 森屋 - 千早赤阪役場前 - 千早赤阪中学校前

24:富田林駅前 - 川向 - 楠徳寺かがりホール前(大伴)- 神山 - 森屋 - 松本橋 - 水分 - 東水分 - 葛城登山口 - 水越峠〔土休日のみ運行〕※2023年12月17日をもって運行終了

26:富田林駅前 - 川向 - 楠徳寺かがりホール前(大伴)- 神山 - 森屋 - 松本橋 - 水分 - 東水分〔運休中〕

27:富田林駅前 - 川向 - 楠徳寺かがりホール前(大伴)- 神山 - 森屋 - 松本橋 - 楠公誕生地前

富田林駅から千早赤阪村の森屋を経由し、村の中心部や金剛山・大和葛城山の登山口などへ向かった路線。

20・21号系統は府道705号線を通り金剛山へアクセスする系統。主に8時台 - 16時台は千早ロープウェイ前まで行く20号系統が、それ以外の時間帯は金剛登山口で折り返す21号系統が運行された。ほぼ毎時1本の運行であった。千早大橋 - 千早ロープウェイ前間は、南海バス小深線408・411系統(河内長野駅前 - 金剛山ロープウェイ前)と経路が重複していた[注 4]。千早ロープウェイ前停留所から金剛山ロープウェイ乗り場(千早駅)までは徒歩10分程度かかった[注 5]。千早ロープウェイ発着の20号系統は路線距離が15.9km[24]で、循環系統を除けば金剛バス全線の中では最も長かった。

22号系統は東阪(あずまざか)、23号系統は千早赤阪中学校前で折り返す区間系統であり、朝夕に数本ずつ運行された。かつては森屋で折り返す系統が設定されていたが、2018年7月1日よりすべて千早赤阪中学校前発着に変更となった。東阪停留所は東條線40号系統の終点・吉年停留所から徒歩2分程度の距離にあった。

24号系統は森屋より国道309号線を通り、東水分(ひがしすいぶん)を経由して千早赤阪村と奈良県御所市の境に位置する水越峠(みずこしとうげ)[注 6]へ向かった系統。金剛山・大和葛城山への登山客向けの系統であり、土休日のみ4往復運行される。富田林駅前から水分・東水分へは、後述する白木線34号系統の方が本数が多かった。以前は東水分で折り返す26号系統が平日に2往復のみ運行されていた。

27号系統は森屋より楠公誕生地前へ向かう系統で、2018年9月1日に新設された。平日・土休日とも朝夕に3往復運行された。
河内線

30:富田林駅前 - 川向 - 楠徳寺かがりホール前(大伴)- 寺田 - 北加納 - 加納 - 菊水苑前 - 河内(
弘川寺前)

33:富田林駅前 - 川向 - 楠徳寺かがりホール前(大伴)- 寺田 - 北加納 - 平石

富田林駅から河南町の寺田・北加納を経由し、西行法師終焉の地である弘川寺最寄りの河内(かうち)、または平石へ向かった路線。

30・33号系統および白木線34・36号系統をすべて合わせてほぼ毎時1本の運行。

河内発着の30号系統は基本的に2 - 3時間に1本運行された。

平石発着の33号系統は平日・土休日ともに2往復のみの運行であった。平石停留所には、2020年6月1日より土休日のみ後述の上ノ太子駅前発着の畑・平石線88号系統も乗り入れるようになっていた。
白木線

31:富田林駅前 - 川向 - 楠徳寺かがりホール前(大伴)- 寺田 -《河南町役場前→白木→鈴美台3丁目前→菊水苑前→加納→北加納》【白木廻り循環】〔運休中〕

32:富田林駅前 - 川向 - 楠徳寺かがりホール前(大伴)- 寺田 -《北加納→加納→菊水苑前→鈴美台3丁目前→白木→河南町役場前》【加納廻り循環】〔運休中〕

34:富田林駅前 - 川向 - 楠徳寺かがりホール前(大伴)- 寺田 - 河南町役場前 - 白木 - 中村 - 芹生谷 - 水分 - 東水分

35:富田林駅前 - 川向 - 楠徳寺かがりホール前(大伴)- 寺田 - 河南町役場前 - 白木 - 鈴美台3丁目前 -《さくら坂3丁目→さくら坂1丁目→さくら坂4丁目》【さくら坂住宅循環】

36:富田林駅前 - 川向 - 楠徳寺かがりホール前(大伴)- 寺田 - 河南町役場前 - 白木 - 中村 - 芹生谷 - 水分 - グロワールゴルフ倶楽部前

富田林駅から河南町中心部の寺田・白木(しらき)を経由する路線であった。

白木・加納地区を循環する31・32号系統は廃止時点より前から運行されていなかった。以前から本数が非常に少なく、白木廻りの31号系統は平日朝に2本のみ、加納廻りの32号系統は平日・土休日ともに夜間に1本のみの運行だった。

34号系統は白木より千早赤阪メモリアルパークの入口に位置する東水分へ向かう系統で、36号系統は34号系統の一部をグロワールゴルフ倶楽部前発着(東水分は経由しない)に差し替えたもので、合わせて2 - 3時間に1本運行された。前述のとおり富田林駅前から東水分へは森屋経由の千早線24号系統も僅かながら運行されていた。36号系統は2023年4月3日より平日の朝夕に1本ずつ設定された[7]

35号系統は白木よりワールド牧場の近くにあるニュータウンのさくら坂住宅を循環する系統で、朝は毎時2本、それ以外は毎時1本の運行であった。
東條線

40:富田林駅前 - 川向 - 板持 - 中佐備 - 蒲 - 福祉センター東口 - 甘南備口 - 甘南備 - 吉年

41:富田林駅前 - 川向 - 板持 - 中佐備 - 蒲 - 福祉センター東口 - 甘南備口 - 甘南備

42:富田林駅前 - 川向 - 板持 - 中佐備 - 蒲 -《蒲中央→こんごう福祉センター前→福祉センター東口》【こんごう福祉センター循環】

44:富田林駅前 - 川向 - 板持 - 中佐備 - 蒲 - 福祉センター東口 - 甘南備口 -
スポーツ公園前 - サバーファーム〔運休中〕

50:富田林駅前 - 川向 - 板持 - 中佐備 - 蒲 - こんごう福祉センター前 - 福祉センター東口 - 甘南備口 - 甘南備 - 吉年〔吉年発のみ〕

51:富田林駅前 - 川向 - 板持 - 中佐備 - 蒲 - こんごう福祉センター前 - 福祉センター東口 - 甘南備口 - 甘南備

富田林駅から中佐備を経由し、富田林市南部の甘南備(かんなび)、千早赤阪村の吉年(よどし)などへ向かう路線であった。以上の全系統を合わせ30 - 45分間隔の運行となっていた。

吉年まで行く40・50号系統は合わせて4往復の運行であった。前述のとおり吉年停留所は千早線の東阪停留所から徒歩2分程度の距離にあり、2010年12月1日に改称されるまで同じ「東阪」を名乗っていた。

甘南備で折り返す41・51号系統は40号系統の減便や44号系統の運休によりメインの系統となっていた。

42号系統は蒲(がま)より府立こんごう福祉センターを循環する系統だが、一部が50・51系統に置き換えられたため本数は少なかった。こんごう福祉センター前停留所は2018年7月1日に「金剛コロニーセンター前」から、福祉センター東口停留所は同日に「コロニー東口」から改称された。

44号系統は甘南備口よりスポーツ公園前を経由しサバーファームへ向かう系統[注 7]で、2023年2月21日のダイヤ変更で全便運休となった[25][6]。それ以前の2013年4月1日より土休日のみの運行となっており、運休直前には9 - 15時台に毎時1本・7往復運行されていた。

50・51号系統は2023年4月3日のダイヤ変更で誕生した。従来の41号系統の甘南備発着便のうち一部がこんごう福祉センター前を経由するこの系統に置き換えられた。なお、50号系統は吉年発のみの設定であった。

かつては中佐備より中山・森屋を経由し東水分へ向かう系統もあったが、2017年4月3日以降は運行されなかった。富田林駅前から東水分へは前述の千早線・白木線と合わせて路線が3つ存在していた。
富田林循環線

46:富田林駅前→川西→錦織→
滝谷不動前→中佐備→板持→川向→富田林駅前【川西廻り循環】〔運休中〕

47:富田林駅前 - 川向 - 板持 - 中佐備 - 滝谷不動前〔【臨時】毎月28日のみ運行〕※2023年11月28日をもって運行終了

富田林駅から川西・滝谷不動前・中佐備・板持を循環する路線。

川西廻りの46号系統は廃止時点より前から運休となっていた。以前から平日の早朝1本のみの運行となっており、土休日の運行は2020年7月18日のダイヤ改正でなくなっていた。佐備廻りは2017年4月3日以降運行されなかった。

47号系統は中佐備経由で滝谷不動前へ向かう、瀧谷不動明王寺で縁日が行われる毎月28日のみ運行される臨時系統であった。7時台から16時台まで20 - 30分間隔で運行していた。
石川線

15(旧50):富田林駅前 - 川向 - 大ヶ塚 - 一須賀 - 東山(
芸大前

16(旧51):富田林駅前 - 川向 - 大ヶ塚 - 一須賀 - 阪南一須賀 - 大宝2丁目 - 近つ飛鳥博物館前

富田林駅から河南町の大ヶ塚・一須賀を経由し、大阪芸術大学最寄りの東山、または阪南ネオポリス(大宝)・府立近つ飛鳥博物館へ向かう路線であった。

東山発着の15(旧50)号系統と近つ飛鳥博物館前発着の16(旧51)号系統があり、両方合わせて一部を除き1時間間隔で運行された。本数は16号系統の方が多く、15号系統は平日・土休日ともに3往復しかなかった。


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