金メダル
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1990年アジア競技大会の金メダル

1997年世界マスターズ陸上競技選手権大会の金メダル

UEFAチャンピオンズリーグ 2000-01 の金メダル

2006 ワールド・ベースボール・クラシックの金メダル

2011年FISアルペンスキー世界選手権大会 (2011 en) の金メダル

2013年世界距離別スピードスケート選手権大会の金メダル

2019年ジュニア世界選手権自転車競技大会 (2019 en) の金メダル


金メダルを噛む金メダルを噛んでみせるメダリスト達/画像の選手達は、2010年バンクーバーオリンピックのボブスレー競技で優勝した、スティーブン・ホルコム(en. 左)率いるアメリカ・チーム。金メダルを噛んでみせるメダリスト/画像の選手は、ノルディックスキージュニア世界選手権2011 (en) のスキージャンプ優勝者コリン・マテル

金メダルを獲得した選手が、手にしたメダルを噛んでみせたり噛むジェスチャーをするというパフォーマンスがある[7]。これは、20世紀の終わり頃から見られるようになった[7]。米CNNTV(電子版)はメダルをかむしぐさは「喜びに満ちた選手の象徴的な光景」と指摘し、専門家による「メディアを満足させようとする努力」との分析を紹介した[8]。国際オリンピック史学会(英語版)の会長だったデイヴィッド・ワレチンスキー(英語版)も、メダルを噛むパフォーマンスはもっぱら写真家からの要望によって行われているとの見解を示している。比較的柔らかい金の性質を利用し、金貨を噛んで真偽を確かめることは古くから行われてきた。正確な起源は不明だが、金メダルを噛むパフォーマンスもこれに関連して生まれたと考えられている[9]


世界初

金メダルを噛むパフォーマンスを誰が最初に行ったかについては諸説あるが、そのなかで最も有力とされているのは、1988年ソウルオリンピックの時、競泳男子200メートル自由形で優勝したオーストラリア代表選手ダンカン・アームストロングである[7]。理由についての詳細は不明ながら、一説には「金メダルが本物の金で出来ているか確かめようとした」という[7]。その後、様々な国・地域の金メダリストがこれをやるようになり、ニュースや雑誌記事などを通して広く世界中の人々の目に留まる光景になった。


日本初

日本では、1996年アトランタオリンピック柔道男子71kg級金メダリストとなった中村兼三が、表彰式の直後に行っており、信頼に足る情報に基づくもののなかでは、これが「日本および日本人として初のパフォーマンス」と考えられている[7]インターネット上では、長い間、中村の試合の2日後に行われた男子60kg級で金メダリストとなった野村忠宏が日本初・日本人初と見なされていたが[7]、野村自身はこれを否定し、「中村先輩を真似たものだった」と告白している[7]。また、当時のスポーツ紙の取材写真でも中村のパフォーマンスを確認できるため、野村の知る限りでは中村が最初ということになる[7]。スポーツ紙に掲載された中村の写真についての関係者の話では、中村のパフォーマンスは現場のカメラマンの要請に応えてのものであった[7]。その関係者は、中村には「メダルを噛む」という発想は無かったと考えている[7]。このような経緯で中村から始まったようであるが、試合前は無名であったのに一躍若手のホープとなった野村に世間の注目が集まるなか、もっぱら野村のパフォーマンスだけが大きく取り上げられることにより、「野村忠宏が日本初」という誤認が生まれたものと考えられる。
組織委員会のユニークツイート

東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会では、表彰式でメダルをかむしぐさをする選手の写真とともに「メダルは食べられません」とTwitterに英語で投稿した冗談がネットや海外メディアでも話題となった。組織委は、選手の活躍を紹介するいくつもの書き込みに交えて「公式見解としてお伝えしたいと思います。メダルは食べられません!」と発信。メダルがリサイクルの金属製であることを紹介し、絵文字付きで「メダルはかんではいけませんよ……でもきっとみんなかむんだろうけど」と書き込んだ。これに対して、2000件を超える「いいね」が付き、欧米メディアもこのメッセージを報じている。組織委は反響を受けてTwitterに「五輪選手のどなたかメダルの味を教えてくれませんか」と再び冗談を書き込んでいる[8]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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