野球
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日本では、国技と呼ばれることは少ないものの非常に人気の高いスポーツであり[16]、「日本の国民的スポーツ」のひとつである[17]
北米フェンウェイ・パークアメリカ合衆国ボストン

アメリカ野球学会によると、ジャッキー・ロビンソンがデビューした1947年、アフリカ系米国人選手の割合は全体のわずか0.9%。徐々に比率は増し、62年には10.1%と初めて1割を超えた。81年には過去最高の18.7%に上った。だが、その後は伸び悩み、2005年には9.1%と1割を切り、昨季は6.7%と過去60年で最低に並ぶ数字となった、メジャーリーグでは、有望選手でも多くは高校卒業後にマイナー契約からメジャー昇格を目指すのが基本線。低所得者層のアフリカ系も少なくない中で、「アメリカンドリーム」をつかむには、安月給で移動も過酷な下積みを経験する道のりが待っている[18]。 
韓国
歴史詳細は「KBOリーグ#概要」を参照
近況

韓国では青少年少女の人気スポーツとなっている[19]。1982年のKBOリーグは総観客数143万人だったが、2012年には700万人を突破し[20]、2016年には観客動員数800万人超えを記録。動員数は世界のプロスポーツリーグ上位10位内に入っている[19]。また、プロアマともに数々の国際大会で好成績を残している。その一方で、競技人口自体はさほど多くないのが特徴であり、それはアマチュア野球の段階で行われる少数精鋭化が要因である。
ヨーロッパ

ヨーロッパではサッカーが最も人気のあるスポーツであるため、野球はマイナースポーツとされているが、欧州野球連盟には39か国が加盟しており、その中でイタリアとオランダ、ドイツの3か国ではプロリーグが存在している[21][22]

オランダ王立野球・ソフトボール協会は、野球の問題点を明らかにするためにアンケートを行い「他競技に比べ、運動量が少ない」「専用のグラウンドが必要である」「ルールが複雑である」「人数を集めるのが大変」など数多くの課題が上がり、これらの課題を解決するために野球をより簡略化したスポーツ「BeeBall」を考案した[23]
その他の地域

オーストラリアでは1850年代にアメリカ合衆国から金鉱に来た鉱夫により、野球がもたらされた[24]。1989年に最初のオーストラリアン・ベースボールリーグ(en)が発足したが、11年で終了した。その後2010年からMLB機構も支援する形でオーストラリアン・ベースボールリーグが発足している。

アフリカでは、オーストラリアと類似した沿革を持つ南アフリカで比較的早く野球がある程度の広がりを見せたが、それ以外の地域については普及途上である。詳細はアフリカの野球を参照。

中東地域では、2024年よりベースボール・ユナイテッドの名称でプロ野球リーグが発足する予定で、2023年11月にはプレ大会としてのショーケースが開かれている。
国際大会詳細は「野球の大会一覧」を参照
ワールドカップ (IBAF)
IBAFワールドカップ(Baseball World Cup)は、1938年から2011年まで開催されていた野球の国際大会である。国際野球連盟(IBAF)が、野球における世界選手権として主催していた。
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)
詳細は「ワールド・ベースボール・クラシック」を参照1990年代後半から、メジャーリーグベースボールにおいてアメリカのみならず東アジアや北中米カリブ海諸国出身の選手の増加が進むなど、世界各国で野球人気の拡大があり、これをうけて2005年5月にMLB機構が「ワールド・ベースボール・クラシック」と称する野球の世界大会を開催することを発表した[25]2006年3月に16か国・地域が参加し、第1回大会が開催された。その後、2009年第2回大会を開催し、以後概ね3 - 4年に1回、2023年までに計5回の大会が開催されている。IBAFは2011年限りで廃止したワールドカップに代わり、2013年の第3回大会よりWBCを世界選手権として公認した。また、同大会より予選が開催されている。
WBSCプレミア12
詳細は「WBSCプレミア12」を参照WBSCプレミア12は、IBAFの後継組織である世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が主催する旗艦大会であり、原則4年に1回開催される。世界大会の再編により新設され、2015年11月に第1回大会が日本・台湾で開催された。その後、2019年には夏季オリンピック予選を兼ねて第2回大会が開催された。アンダー世代を含めた国際大会成績によるランキングシステムであるWBSC世界ランキングの順位により、上位12か国・地域の招待制で行われることから、「野球国力」を競う大会として位置づけられている。
夏季オリンピック
詳細は「オリンピックの野球競技」を参照夏季オリンピックでは、野球は1904年セントルイスオリンピック1984年ロサンゼルスオリンピック1988年ソウルオリンピックなどで公開競技として採用されたものの、正式競技として採用されるのは1992年バルセロナオリンピックからとなった。だが、環太平洋地域以外で盛んではないという理由で国際オリンピック委員会(IOC)は2008年北京オリンピックを最後にオリンピック競技から野球とソフトボールを外すことを決定した[26]。これに対し、日本野球機構など各種団体は2016年度以降の野球競技復活をめざしキャンペーンを行った[27]ものの、2016年リオデジャネイロオリンピックにおいては復活は見送られた。しかし、2020年東京オリンピックでは男子野球は同じ競技扱いとなった女子ソフトボールとともに追加種目として実施が決定した。その後、2024年パリオリンピックでは実施が見送られ、2028年ロサンゼルスオリンピックでは追加競技として開催が決まっている。
野球文化映画『打撃王』の広報用写真(1942年1909年に発売されたホーナス・ワグナーベースボールカード『T206 ホーナス・ワグナー(英語版)』)。入手が困難で希少価値が高く、2007年にベースボールカードとしては史上最高額の235万ドル(約2億8千万円)で落札された。
野球の人気度
アメリカ

アメリカでの野球人気は中長期的に低落傾向にある。ギャラップの世論調査によると、1960年には最も人気のあるスポーツであったが、1972年にはアメリカンフットボールに抜かれ、2番人気に転落した[28]2013年には1番人気のアメリカンフットボールに対し、3倍近いポイント差をつけられている[28]。伝統的に「国民的娯楽」と見なされていたが、2015年ブルームバーグの世論調査によると、アメリカ人の67%がアメリカンフットボールを国民的娯楽と見なしている一方、野球は28%に甘んじている[29]。大手世論調査会社のギャラップ2024年、アメリカの人気スポーツの世論調査結果を公表した。アメリカンフットボール(41%)が首位であり、2位に野球(10%)、3位にバスケットボール(9%)、4位にサッカー(5%)が続いた[30]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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