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鹿児島県奄美地方で作られる。カリウムが極めて少なく、ミネラルを豊富に含む。また、他の酢に含まれないビタミンCを含む。



果実酢*(広義) - 果実の搾汁の使用量が300g/l以上のもの。

リンゴ酢** - 果実酢のうち、リンゴの搾汁の使用量が300g/l以上のもの。シードルビネガー cidre vinegar

ぶどう酢** - 果実酢のうち、ぶどうの搾汁の使用量が300g/l以上のもの。ワインビネガー

バルサミコ酢 - イタリア産の高級ぶどう酢。伝統的手法で造られる。


果実酢**(狭義) - りんご酢、ぶどう酢のいずれでもない果実酢。

柿吹B- 本来は、熟した柿の実をつぶし、放置して自然発酵させたもの。

梅酢 - 古代中国ではから梅酢を作り料理や傷の消毒など治療、鍍金など広い用途で利用していた。現在日本で食される梅干は元来その副産物である。ほかにもで代用した。



醸造酢**(狭義) - 穀物酢、果実酢のいずれでもない醸造酢。


合成酢** - 氷酢酸または酢酸を水で薄め、砂糖類、酸味料、うま味調味料等で味を調えたもの。日本では沖縄県のみで酸度の高いものが常用される。また醸造酢等と混合した物は全国で使われている。

蒸留吹B- 麦芽酢などを蒸留し、揮発性物質よりつくったもの[13]

濃縮吹B- 食酢の水分を凍結させ、遠心分離してつくったもの[13]


調理
調理上の効果

料理に酸味を加えるのに広く使われる。また、鶏肉などを茹でるときに煮汁に酢を加えると、肉が柔らかく骨から分離し易くなる。これは、酢の酸が骨と筋肉をつなぐ結合組織(コラーゲンエラスチンから成る)に作用し、加熱によって変性したコラーゲンを溶出させるためである[14]。また、酢によって酸性になることによって、水分の保持量が上がり、筋肉に内在する酸性プロテアーゼが活性化することによって肉は柔らかくなる[15]

骨付きの肉や魚、貝殻付きの貝などを酢とともに調理することによって、骨や貝殻のカルシウムを溶出させることができ、カルシウムの摂取に役立つ[14]
食酢を用いた料理

酢蛸

酢飯

酢漬け

ピクルス

ソリャンカ

マリネ

酢豚

サワードリンク

健康

食事とともに食酢を摂取すると血糖値の上昇を抑制する効果が[16]、食酢を摂取すると血圧の上昇を抑制する効果がそれぞれ確認され、レニン-アンジオテンシン-アルドステロン[17] の関与が報告された。

また、食酢の摂取は脂肪の燃焼を促進し肥満の予防に効果があるともいわれている[6]

メタボリック症候群の改善や美容などを目的とした飲む酢(ドリンクビネガー)もある[6]。ただし食酢はpH3.1程度であり、原液を毎日飲用することは歯を溶かす酸蝕症の原因となる[18]。歯のエナメル質に影響を与えにくいpH5.5以上にするためには25倍以上の水による希釈か塩基性物質の添加が必要である。

酢の欠点は、漬物を作るために使用されると、健康な善玉菌の増殖を妨げることである[19]
用途

中国、中東、ギリシャでは、消化を助け、傷の殺菌、咳の治療に用いられた。その他、研究によっては健康上の利点となる効果も示唆されている
[20]ハブクラゲなどの刺胞の働きを弱める効果があるが、それ以外の多くのクラゲでは逆効果となる場合がある[21][22][23]。また、ピクルス液とすることで、食物の長期保存を可能としている[20]。それ以外にも、除草剤として用いられた[24]
掃除
掃除に用いることで、家庭内の病原菌を殺菌することができる[20][25]
雑記

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有機化学

1847年にドイツ人化学者ヘルマン・コルベが最初に無機物から酢酸を合成すると、酢酸に関係するとされた有機化合物は関連名称が付された。ラテン語で酢を意味するacetoは、酢酸の英語名であるacetic acid、アセトアルデヒド(acetaldehyde)、アセトン(acetone)などの名称の語源となっている。
農耕

日本では種子消毒用の特定防除資材の特定農薬として登録される。
迷信

サーカス団は地方巡業の際に食料を一度に大量購入するが、その中に疲労回復のための飲料としての酢も含まれることがある。


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