酔拳2
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※ブルーレイ版コレクターズ・エディションには、ソフト版・フジテレビ版両方の日本語吹替が収録。
スタッフ

監督:
ラウ・カーリョン

脚本:エドワード・タン/トン・マンミン/ユエン・カイチー

美術:エディー・マー/ホー・キムシン

音楽:ウー・ワイラップ

武術指導:ラウ・カーリョン/ジャッキー・チェンスタントチーム

製作総指揮:レナード・ホー

製作:エリック・ツァン/エドワード・タン/バービー・トン

日本語版スタッフ


ソフト版
フジテレビ
演出蕨南勝之田島荘三
翻訳和島陽子
効果南部満治
調整金谷和美遠西勝三
担当吉富孝明
制作ニュージャパンフィルム
初回放送1996年10月26日
ゴールデン洋画劇場

作品解説
黄飛鴻

主人公ウォン・フェイフォン(黄飛鴻)は当時実在した中国武術の大家であり、彼を主人公にした映画は数知れず制作されている[※ 2]。なお本作の監督であるラウ・カーリョンは、実在のフェイフォンの弟子の孫であり、数多くの映画などで過大に装飾されていったフェイフォンについて、実在の当人の伝承を最も正確に伝える人物の一人である。

「力なき市民を虐待する権力の横暴に立ち向かうヒーロー」を描いた正統派カンフー映画を志向するラウ・カーリョンが監督になったことで、列強進出が激しくなった物語の時代背景を反映したレジスタンス活劇映画として作られ、英国人とその配下の粗暴な武芸者たちによる市民虐待描写を過酷に描くなど、明るく楽しい活劇に仕上がった前作とは異なりコメディ要素が薄まり、かなり重々しいアクション映画となった。
配役

敵の足技使い役のロウ・ホイクォン(英語版)(ロー・ワイコン)は、香港ムエタイのプロ選手として7年活躍した後、クラブで用心棒をしていたところをジャッキーに見いだされて芸能界入りした異色肌だが、そのムエタイから来る打点の高くて素早い足技によって成家班(ジャッキースタントチーム)のエースとなった。『ジャッキー・チェン マイ・スタント』の中でもトレーニングパートナーとして登場するほか、私生活においてもジャッキーの用心棒を務めている。『酔拳2』以降のジャッキー映画の敵役に足技使いが多いのはこのためである。
ラストシーンについて

本作のオリジナル版(香港公開版)は、

フェイフォンが国宝密輸を阻止するために、工業用アルコールを飲み、酔拳を使い見事密輸阻止に成功する。その後フェイフォンを表彰するために新しい警察署長トン・ピョウ(董驃)が、彼の家に表敬の額を持参して訪問し、両親らと記念撮影をするが、肝心のフェイフォンがいない。署長は両親から「フェイフォンは、酔拳を使うために工業用アルコールを飲んでしまったため、副作用で目が見えなくなってしまった」との説明を受け、家の庭まで案内される。そこではフェイフォンが下男に珍妙な稽古を付けていた。署長は両親から「盲人拳の練習だ」と説明を受けるが、下男は「フェイフォンは、目だけでなく頭もおかしくなってしまっている」と説明する。次の瞬間、フェイフォンが顔を歪めて舌をペロペロと出し、手足をひきつらせて笑いながら近寄ってきた。フェイフォンは工場で酒の代用に工業用の油を飲んで戦ったために狂人になってしまっていた。その有様を見た一同が驚愕するシーンで幕を閉じる。

このくだりについては、後に出版された書籍で「酒を飲むと罰が下るという宗教上の理由」とされている。

主人公が発狂するというブラックジョーク的な結末について、香港で発売されたLDおよび中国本土で発売された初期DVDには収録されていたものの、ジャッキーは本作の国際公開版からはカットしており、日本を含むアジア圏では、工場戦のラストで仇敵ジョンを倒した後に泡を吹くシーンから直接エンドロールに繋ぎ、アメリカ公開版では、警察署長が額を持参してウォン家を訪れ、フェイフォンの両親と記念撮影をする場面で切って(オリジナル版ではこの後で狂ったフェイフォンが登場する)、エンドロールに繋ぐという短縮編集が行われている。
新年の挨拶

台湾など一部のアジア地域では春節期の映画としても公開されたため、本編前に短いながら10秒ほど香港版エンディングの格好をしたジャッキーが登場し新年の挨拶をするシーンが追加されている。このシーンは一部アジア地域で発売されたビデオを除き以降のソフトでは特典としても未収録であったが、ブルーレイ版コレクターズ・エディションに隠し映像として収録。また、これとは別に大ヒット御礼として日本向けにジャッキーが新年の挨拶や映画の見所を語るプロモーションビデオが存在していた。こちらも先述のブルーレイ版コレクターズ・エディションに特典映像として収録されている。
ソフト

オリジナル版のソフトについては、1995年に香港で美亜社から発売されたレーザーディスクVCDが、本作のオリジナル画面サイズであるシネマスコープサイズで発売されていたがいずれも絶版。DVDでは中国本土で中国録音録像出版社から限定発売されたソフトと後にアメリカで発売された先者のソフトに英語字幕をつけただけのソフトがオリジナル版のDVD化であった。後者はビスタサイズにトリミングされていて、2018年までシネマスコープサイズのオリジナル版ソフトはいずれの国においても発売されていなかった(後述)。
酔拳2 スペシャル・エディション

日本では2000年に、ビスタサイズにトリミングしたバージョンがパイオニアLDCから発売され、その後日本公開版とアジア公開版のダブル収録を謳った2枚組商品が再発売される。この2枚組の仕様は、日本公開版はパイオニア版ソフトの再録で、アジア版ディスクはオリジナル版ではなく2018年現在ワーナー・ブラザースが権利を持っている国際公開版(シネマスコープサイズ)が収録されているため、両ソフトとも結末はカットされた短縮版である。

発売日:2003年3月7日

品番:DL24805

発売:ワーナー・ホーム・ビデオ

時間

【日本公開版】

101分


【アジア公開版】

101分



サイズ

【日本公開版】

ビスタサイズ


【アジア公開版】

シネマスコープ



字幕

【日本公開版】

日本語字幕


【アジア公開版】

日本語字幕

北京語字幕



音声

【日本公開版】

広東語 ドルビーデジタル 1.0ch

日本語 ドルビーデジタル 1.0ch


【アジア公開版】

英語 ドルビーデジタル 1.0ch

広東語 ドルビーデジタル 1.0ch



リージョンコード:2

1層

特典映像

日本劇場公開版予告編


酔拳2 DVD

発売日:2010年4月21日

品番:WTB24805

発売:ワーナー・ホーム・ビデオ

時間:101分

サイズ:ビスタサイズ

字幕

日本語

吹替用


音声

広東語 ドルビーデジタル 1.0ch

日本語 ドルビーデジタル 1.0ch


リージョンコード:2

1層

特典映像

日本劇場公開版予告編


酔拳2 HDデジタル・リマスター ブルーレイ アルティメット・コレクターズ・エディション

日本では2018年10月にコレクターズ・エディションという形式で2枚組のブルーレイ化。本編ディスクにはシネマスコープサイズでHDデジタル・リマスターされ、日本初収録となるオリジナル版エンディングも含めた香港公開版本編にソフト版とフジテレビ版(ゴールデン洋画劇場版)の日本語吹替の収録、特典ディスクには国際公開版、US公開版(ジャッキー本人の肉声はこのバージョンのみ)、日本公開版の本編3種類が収録されるという仕様で発売された。

香港公開版本編

発売日:2018年10月19日

品番:1000728520

時間:102分

発売:ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント

サイズ:16:9LBスクイーズシネマスコープサイズ(1080i Hi-Def)

字幕

英語

日本語

日本語吹替用


音声

広東語 2.0chモノラル DTS-HD Master Audio

英語 2.0chモノラル DTS-HD Master Audio

日本語 ドルビーデジタル 2.0chモノラル(ソフト版)

日本語 ドルビーデジタル 2.0chモノラル(1996年ゴールデン洋画劇場版)


リージョンコード:A

2層

特典映像(日本限定 特典Blu-ray)

酔拳2(国際公開版)

酔拳2(US公開版)

酔拳2(日本公開版)

プロモーションビデオ

ジャッキー・チェン インタビュー


酔拳2[3]

発売日:2022年12月9日

品番:1000822137

時間:102分

発売:ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント

販売:NBCユニバーサル

サイズ:16:9LBスクイーズシネマスコープサイズ(1080i Hi-Def)

字幕

英語

日本語

日本語吹替用


音声

広東語 2.0chモノラル DTS-HD Master Audio

英語 2.0chモノラル DTS-HD Master Audio

日本語 ドルビーデジタル 2.0chモノラル

日本語 ドルビーデジタル 2.0chモノラル


リージョンコード:A

1層

脚注
注釈^ 前妻は前作にも未登場で、どうなったかはシリーズでも言及されていない。
^ 古くはクァン・ダヘンシー・キエンに始まる一連のシリーズが有名であり、近年ではジェット・リー主演の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』シリーズなどがある。

出典^ 『I AM JACKIE CHAN―僕はジャッキー・チェン 初めて語られる香港帝王の素顔』 近代映画社


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