酉の市
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熊手は熊手商と買った(勝った)、まけた(負けた)と気っ風の良いやり取りを楽しんで買うものとされ、商談が成立すると威勢よく手締めが打たれる(商品額をまけさせて、その差し引いた分を店側に「ご祝儀」として渡すことを「な買い方」とする人もおり、手締めはこの「ご祝儀」を店側が受け取った場合に行われる場合が多い。つまり、この方法でいくと結局は定額を支払っているわけだが、ご祝儀については明確に決まっているわけではなく、差し引き分以上の場合もあれば、小銭程度であったりと買い手側の意思に依存している)。熊手は大小様々なものが売られており、主に売り手の思惑により年々大きくしてゆくものともされている。
三の酉

「酉の日」は、毎日に十干十二支を当てて定める日付け法で、「酉」に当たる日のこと。これは、12日おきに巡ってくる。ひと月は30日なので、日の巡り合わせにより、11月の酉の日は2回の年と3回の年がある[8]。初酉を「一の酉」、次を「二の酉」、3番目を「三の酉」と言う。「三の酉」まである年は火事が多いとの俗説がある。そのため、三の酉がある年には平年にもまして、歳末にかけて、社会一般で火の用心が心がけられ、熊手の多くは縁起熊手に「火の用心」のシールを貼って売りだす。なお、三の酉は、およそ一年おきにあるため、さほど珍しいわけではない(「11月の「酉の日」一覧」を参照)。

また、浅草の鷲神社・酉の寺 長國寺では、吉原が近かった為、酉の市にかこつけて旦那衆が家を空け吉原に遊びに行くのを防ぐために、家の女房が三の酉は火事が多いと言ったとの説もある[9]

花園神社の様子

飾られている大きな熊手(大國魂神社)

にぎやかな酉の市の様子

露店による熊手の販売の様子

切り山椒

11月の「酉の日」一覧

年月日
一の酉二の酉三の酉
2009年(平成21年)11月12日24日 
2010年(平成22年)7日19日 
2011年(平成23年)2日14日26日
2012年(平成24年)8日20日 
2013年(平成25年)3日15日27日
2014年(平成26年)10日22日 
2015年(平成27年)5日17日29日
2016年(平成28年)11日23日 
2017年(平成29年)6日18日30日
2018年(平成30年)1日13日25日

年月日
一の酉二の酉三の酉
2019年(令和元年)11月8日20日 
2020年(令和02年)2日14日26日
2021年(令和03年)9日21日 
2022年(令和04年)4日16日28日
2023年(令和05年)11日23日 
2024年(令和06年)5日17日29日
2025年(令和07年)12日24日 
2026年(令和08年)7日19日 
2027年(令和09年)2日14日26日
2028年(令和10年)8日20日 



参照資料: ⇒
暦変換ツール【換暦】

脚注[脚注の使い方]^ 11月の「酉の日」一覧を参照。
^ なお、遠景に呼応するように左下にも熊手をかたどった簪(かんざし)を描き込んでいるが、こちらはおかめと松茸を配した、やや艶っぽい暗示のものとなっている。
^ 関西地方では大鳥大社大阪府堺市)が本社とされる(岡田米夫「全国著名神社案内記」東京大神宮刊)。関東各地にある鷲神社との関係は明らかでない。
^ 名古屋市中村区の素盞男神社では摂社に鷲神社から祭神を勧請の上で酉の市が行われている。なお同市の稲園山七寺(大須七寺、長福寺)などで行われているものは、自称酉の市と称するが神仏に関する由緒が判然としない。
^大鳥神社ホームページ
^酉の市 ご利益
^お酉様
^ 例えば、11月3日が酉の日(一の酉)の年の場合、12日後の15日(二の酉)、さらに12日後の27日(三の酉)が酉の日に当たり、11月中に3回、酉の日が生じる。しかし、11月8日が酉の日(一の酉)の年の場合、次の20日(二の酉)との2回、11月中に酉の日が生じ、その次の酉の日は12月2日となる。結局、11月1日から6日までに一の酉がある年は三の酉まで生じ、7日から12日までに一の酉がある年は二の酉までとなる。
^日本の祭り 3つの俗説

関連項目



熊手

外部リンク

浅草 鷲神社 酉の市


浅草・酉の市


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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