都市国家
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近代、現代における都市国家

ヨーロッパの都市国家の多くは、ドイツ統一イタリア統一運動によって、領域国家の機構の中に組み込まれた(ドイツの場合は、それ以前のナポレオンの占領によって、帝国自由都市としての地位を失っている)。

それでも第一次世界大戦後にはダンツィヒ国際連盟保護下の都市国家である自由市(自由都市ダンツィヒ)となり、フィウーメバトゥミも短期間だが自由市とされた。第二次世界大戦後には、トリエステ国際連合の管理下で都市国家(トリエステ自由地域)となることが決まったが実現しなかった。

現代ではシンガポールモナコ等が挙げられる。アラブ首長国連邦を構成する首長国も、アブダビ以外の6か国は極めて狭小であり、都市国家に近い存在である。

主権国家ではないが、ドイツ連邦共和国を構成する連邦州であるハンブルクブレーメン中華人民共和国特別行政区である香港マカオギリシャアトス山において大幅な自治が認められているアトス自治修道士共和国等も、都市国家に近い存在である。ハンブルク、ブレーメンはナポレオンの占領下でも帝国自由都市の地位を失わなかった歴史を持ち、「自由ハンザ都市」という呼称もあり、正式名称も「自由ハンザ都市ハンブルク」「自由ハンザ都市ブレーメン」となっている。なお、連邦州としての「自由ハンザ都市ブレーメン」は、ブレーメン市ブレーマーハーフェン市の2都市からなる。また、ベルリンも市単独で州と同格の自治権を持つ点でハンブルク等と同様であるが、連邦首都も兼ねているため若干独立都市としての性格が見えにくくなっている。

また、厳密には都市国家とは言い難いが、面積が狭小なジブチナウルサンマリノも都市国家に準ずる国家であると見なされる場合もある。ジブチやサンマリノでは一国がほぼ首都の経済圏となっており、ナウルは小さなひとつの島で構成されているだけであるからである。ただし、ジブチやサンマリノでは小さいながらも首都以外の行政地区も存在する。逆にナウルでは、そもそも「都市」と呼べるほどの集落が存在しない。

バチカン市国も都市国家であるが、カトリック教会の総本山であり、他の都市国家とは性格が異なる、極めて特別な存在である。また行政区域としてはともかく、歴史的、地理的、生活圏としてはローマ市の一部であり、言わば都市国家未満の存在である。
脚注[脚注の使い方]^ a b chttp://www.y-history.net/appendix/wh0101-010.html

関連項目

ポリス

自由都市

古代の植民都市

国家

国民国家

地域国家

ミニ国家

ロンバルディア同盟

ハンザ同盟

ヴェネツィア共和国

ジェノヴァ共和国

シエーナ共和国

ラグサ共和国

都市経済学

外部リンク

世界飛び地領土研究会
- ウェイバックマシン(2002年10月16日アーカイブ分) - 独立自由市、国連管理地帯、国際管理地帯の項目で近代の各都市国家の概説あり。

『都市国家』 - コトバンク










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