那須烏山市
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読み(音)からの推察では「川原(カワラ)」「洲(ス)」「山(ヤマ)」の転訛説がある[1]

隣接する自治体

栃木県

さくら市

那須郡那珂川町

塩谷郡高根沢町

芳賀郡市貝町

芳賀郡茂木町


茨城県

常陸大宮市


気候アメダス那須烏山観測所

那須烏山市の気候は典型的な太平洋側気候である。海から離れた内陸部に位置するため日較差、年較差が比較的大きく、内陸性気候の特徴が見られる。

冬季はからっ風が吹き降水量が少なく乾燥し、12 - 2月の降水量は年間降水量(平年値1,300mm程度)の1割にも満たない。日内の最低気温は氷点下に達し、特に天気が良い日の朝は放射冷却の影響を強く受け-5度以下になることもあるが、昼間は最高気温が10度前後に達し寒い日でも5度程度まで上がる。

春季から夏季、秋季にかけては降水量が多く湿潤し、特に夏季から秋季にかけて(5 - 10月)の降水量は年間降水量(平年値1,300mm程度)の7 - 8割に達する。

ケッペンの気候区分は、気象庁烏山観測所(2009年2月23日まで観測、市内愛宕台字道陸神)の過去22年間の気象観測平年値を基にすると温暖湿潤気候(最寒月の平均気温が-3.0℃以上18℃以下、最暖月の平均気温が22℃以上、基準詳細は温暖湿潤気候#条件を参照)に区分される。

那須の名を冠するが、天気予報の予報区分は「栃木県南部」、警報注意報は真岡・芳賀地域と同じ「南東部」に分類される。[2]

烏山(愛宕台字道陸神)の平均気温、平均最高気温、平均最低気温と降水量
(平年値:1979年 - 2000年22年間の平均)[注釈 1]1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年
平均気温()1.72.35.611.315.819.222.624.320.514.78.94.012.6
平均最高気温()7.98.411.517.421.423.626.928.924.919.914.910.518.0
平均最低気温()-3.4-2.80.45.510.715.519.320.817.010.33.81.38.0
降水量(mm)29.147.992.9104.1138.5150.1158.7169.4215.0120.968.725.41320.8

以下に示すのは現在の市内測候所である気象庁那須烏山観測所(2009年2月24日から観測開始、市内森田字小塙前)の2009年?2020年の各月平均値データである。


那須烏山(2009年 - 2020年)の気候
月1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年
最高気温記録 °C (°F)17.2
(63)21.5
(70.7)25.5
(77.9)30.3
(86.5)33.1
(91.6)36.3
(97.3)37.3
(99.1)37.6
(99.7)35.2
(95.4)32.3
(90.1)24.8
(76.6)20.3
(68.5)37.6
(99.7)
平均最高気温 °C (°F)8.6
(47.5)9.4
(48.9)13.2
(55.8)18.2
(64.8)23.7
(74.7)25.8
(78.4)29.4
(84.9)30.9
(87.6)27.2
(81)21.5
(70.7)16.0
(60.8)10.7
(51.3)19.6
(67.3)
日平均気温 °C (°F)0.9
(33.6)2.5
(36.5)6.4
(43.5)11.3
(52.3)17.2
(63)20.6
(69.1)24.4
(75.9)25.4
(77.7)21.5
(70.7)15.6
(60.1)9.1
(48.4)3.4
(38.1)13.2
(55.8)
平均最低気温 °C (°F)?5.4
(22.3)?3.7
(25.3)?0.1
(31.8)4.7
(40.5)11.3
(52.3)16.4
(61.5)20.8
(69.4)21.5
(70.7)17.5
(63.5)10.9
(51.6)3.4
(38.1)?2.4
(27.7)7.9
(46.2)
最低気温記録 °C (°F)?12.3
(9.9)?11.0
(12.2)?7.6
(18.3)?5.7
(21.7)0.6
(33.1)7.0
(44.6)12.8
(55)11.7
(53.1)7.6
(45.7)0.7
(33.3)?4.0
(24.8)?9.0
(15.8)?12.3
(9.9)
降水量 mm (inch)32.7
(1.287)47.3
(1.862)91.3
(3.594)138.5
(5.453)128.0
(5.039)169.3
(6.665)180.9
(7.122)154.7
(6.091)188.8
(7.433)171.9
(6.768)69.5
(2.736)47.7
(1.878)1,436.3
(56.547)
平均月間日照時間220.0185.4196.7192.4203.4138.3135.6169.0140.1144.0159.8187.22,086.8
出典:気象庁[3][4]



歴史
鎌倉時代から江戸時代まで

1213年 - 1218年建保年間) 那須十郎が越前国より紙漉き職人を招き、程村紙(ほどむらし=厚手の和紙、程村は現那須烏山市下境地区にあった地名に由来、和紙伝来の起源は諸説ある)を創製。程村紙(烏山和紙ともいう)は国選択の無形文化財であり、今日でも地元学校の卒業証書等には透かし入りの程村紙が使用されている。

1418年応永25年) 沢村五郎資重が稲積城から烏山城址(寿亀山:現在の那須烏山市城山)に烏山城を築いたのがこの町の始まりである。

1560年永禄3年) 領内に疫病が流行、時の烏山城主・那須資胤(すけたね)が八雲神社に病魔退散を祈願。祭礼に際し、奉納余興を行う。今に伝わる山あげ祭が始まる。

1590年天正19年) 成田氏長が、武蔵国忍(現在の埼玉県行田市)から2万石で入封し烏山藩が立藩、以後領主は次々と替わることになる。

1600年慶長5年)大田原氏の一族大田原増清により交代寄合として、現那須烏山市森田地区に森田陣屋が築かれた。

1725年享保10年)10月 大久保常春烏山藩に2万石(1728年(享保13年)に1万石加増し3万石となる)で入封し、その後1869年明治2年)の版籍奉還まで8代続く[5]。本領のほか相模国にも飛地領を配し、相模国厚木村(現在の神奈川県厚木市の一部)は烏山藩(大久保氏)の支配となり、同所にも役所が置かれた(厚木陣屋)。

1836年天保7年) 烏山藩の借財は34,000両余に達し(『相模原市史』)、窮状に陥る。翌1837年(天保8年)、二宮尊徳を招聘、天性寺境内にはお救い小屋が設置され、延べ1万余人が救済されるものの藩の復興はままならなかったという。

現代以降

1871年8月29日(明治4年7月14日廃藩置県烏山藩は廃藩となり、一時烏山県となったが、同年12月25日11月14日)に宇都宮県に編入。

1986年昭和61年)8月 那珂川洪水により、市内の宮原地区、向田地区など大被害。

2005年平成17年)10月1日 - 那須郡烏山町南那須町新設合併により、那須烏山市発足。

南那須地区(烏山町、旧南那須町、小川町馬頭町)では、古来から経済的・地域的なつながりが深いことから、平成の大合併にあわせて地区合併協議会を設置した。一度は合併で合意し、公募により「那須南市」の新市名も決定された。しかしながら、市役所庁舎の建設計画などで対立が顕在化し、2004年(平成16年)10月30日に4町合併協議会は解散、広域合併構想は頓挫した。その後、那須烏山市発足と同じ年に小川町と馬頭町が合併し、那珂川町が発足している。


2006年(平成18年)9月 旧境中にて、映画「檸檬のころ(岩田ユキ監督、豊島ミホ原作)」のロケ撮影。地元中学生もエキストラとして出演(2007年(平成19年)公開)。

2012年(平成24年)8月1日 - さくら市と境界変更。

行政
歴代首長
那須烏山市長

代氏名就任退任備考
1
大谷範雄2005年(平成17年)11月6日2017年(平成29年)11月5日合併前の南那須町長
2川俣純子2017年(平成29年)11月6日

2005年10月1日の那須烏山市発足から市長選挙までの間、旧烏山町長の福田弘平が市長職務執行者を務めた。
市議会
衆議院

任期 : 2017年(平成29年)10月22日 - 2021年(令和3年)10月21日(「
第48回衆議院議員総選挙」参照)

選挙区議員名党派名当選回数備考
栃木県第3区(那須烏山市、矢板市大田原市那須塩原市那須町那珂川町簗和生自由民主党3選挙区


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